ザ・グレート・展開予測ショー

GS美神IF極楽大混戦「エピソード0(その1)」


投稿者名:野見山
投稿日時:(02/ 8/ 6)

「ジャッジメントデイ!!(その7)」より………

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「…さすがに限界ね。
 べスパの渾身の一撃をカバーするには、ほかにテがなかったの」
見下ろすと、力なく横たわる躯を光彩の帯が蛇のようにはいうねっていた。
幻想的にすら見えるそれは、命の最後の輝き、死を彩る化粧に他ならない。
「ウソついたこと−−−−あんまり怒らないでね」
四肢から抜けゆく力、目を開いていることもつらくなる。
「一緒にここで夕日を見たね、ヨコシマ……
昼と夜の一瞬の隙間−−−−」
閉じた瞼に映るのは、あのとき見た夕焼け。
「短い間しか見られないから…………きれい………」
ぱしっ
光が彼女を包む。
(ああ、終わったんだ)
まどろみにもたれながら、ルシオラは思った。
(消えるときって、冷たく沈んでいくのかと思ったけど、暖かく浮かぶような感じなのね)
「………ラ」
(魔族でも幽霊になったりするのかしら………人間はこの世に未練があると幽霊になるって聞くけど………)
「…シ…ラ」
(だったら私も幽霊になっておかしくないわよね………)
「…シオラ」
(だって……こんなにヨコシマの声が聞こえるぐらい………)
「ルシオラ」
(ヨコシマ……の…?)
「ルシオラ!!」
「え!?」


(続く)

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