ザ・グレート・展開予測ショー

アシュタロスを継ぐ者〜三章(その4)〜


投稿者名:ゆうすけ(侍)
投稿日時:(02/ 8/ 5)

そこには重傷を負った鬼門の二人が横たわっていた。
小竜姫様がかけよる。
「右の!左の!一体誰にやられたのですか!!?」
「小・・・・・竜・・・・・・・姫様」
「やつが・・・・・・・・やつが現れました・・・・・なにとぞお気をつけください・・・・・・・」
奴?バチカンで隊長と西条をやった奴か?
「よう、久しぶりだな小竜姫」
「!!」×一同
門の屋根の所にやつはいた。
・・・・・・・・・・・・・・久しぶりだと?
「石川・・・・・・・・石川五右衛門・・・・・・・・・・・」
一同の顔に緊張が走る。
「久しぶりに来たって言うのにこいつらと押してくれねえからよ、力づくで開けようとしたんだが
どうやら強すぎたみたいだな」
「小竜姫様、知り合いなんスか?」
「ええ、昔・・・・・・・・・・私の弟子でした」
弟子!?
「人間だった時にな」
五右衛門はそう言うと屋根から飛び降り、小竜姫様の目前まで来た。
「なんか昔より美人になったんじゃないか?男でも出来たのか?」
五右衛門は顎に手をやりしげしげと小竜姫様を眺めた。
小竜姫様は冷静に応答している。
みんなは、と言うと黙って大人しくしていた。
が、準備だけは出来てるようだ。
シロなんか今にも飛び掛りそうだ。
「・・・・・・・・・・・・用件はなんですか?」
「伝令に来た」
伝令?
「ウチの親方はアシュタロスと仲が良くてな、そのアシュタロスが人間にやられた。
つまり敵討ちがしたい訳だ、アジトは南極。言っておくが前回と同様に神族に助けを求めようとしても無駄だ。まあ人間界にあらかじめいるのは別だが」
「親・・・・・・・方?」
「織田信長だ」
「!!」×一同
信長って魔族になってたのか・・・・・・・・・・・・まあ『魔王』とか昔呼ばれてたらしいし。
「六ヶ月だ、六ヶ月待ったやる。相手がつまり美神令子、あんたのことだ」
そう言って五右衛門は美神さんの方をみた。
「あんたがベストの時に殺してやると信長が言っている。この前みたいにああも弱くちゃ話にならねえからな」
   ブチッ
!いかん!!シロがキレた!!?
「このぉぉぉおおおお!!!!」
シロが霊波刀を出しながら突っ込んでった。
「話にならねえって言ったろうが」
   ボギボギグシャ
「ぐ・・・・・・・・・ゴボッ」
「!!!」×一同
辺りに骨の折れて内臓に食い込む音が響き渡った後、シロが崩れる様に倒れ口から血を吐き出した。
「シロ!!」
「シロちゃん!!」
タマモとおキヌちゃんがシロにかけよった。
まただ・・・・・・・・・また奴がなにをしたのかわからなかった・・・・・・・・・・。
「コレはこの前やられた俺の部下達の礼だ」
そう言うと五右衛門は俺達に背を向けて歩き始めた。
「待ちなさいよ!!この「タマモちゃん!ここはこらえて!!」」
飛び掛りそうなタマモをおキヌちゃんが静止した。
「・・・・・・・・・・・待ちなさい、五右衛門」
小竜姫様が剣の柄に手をやった。
「やめときな。今の俺とあんたじゃ話にならないぜ?」
「くっ」
「あんたも強くなっとくんだな」
そう言ってニヤリと笑うと五右衛門は去っていった。
「横島さん!!早くシロちゃんの治療を!!!」
おキヌちゃんは青い顔をしながら俺を呼んだのだった。

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