ザ・グレート・展開予測ショー

横島忠夫ただいま修行中(18)


投稿者名:3A
投稿日時:(02/ 7/28)

「ふわ〜〜〜よく寝た…」
横島は目をさまし大きなあくびをした。
「あれ…?小竜姫さまは…?」
見てみると小竜姫の姿が見えない。とりあえず横島は外にでて新鮮な空気を吸う。
「壺の中の世界なんて信じられないな。」
そう言いながら辺りを歩き回り小竜姫を探すことにする。辺りは森の中。なんだか心が和む。おだやかな風が吹き時々リスみたいな生き物を見かける。
「小竜姫さま―――!どこにいるんですか―――!?」
しかし小竜姫はいない。
「…壺の世界から出て行ったのかな?」
横島は多分そうだろうと思ってとりあえず洞くつに戻ろうとしたら滝の音が聞こえてきた。
「水でも飲むか…」
そう言って音のする方へ行ったらおおきな滝が見えてきた。
「やった、水が飲める!」
どんどん近づいていくと人影が見えてきた。
「ブッ!!」
横島は思わず鼻血がでた。なぜなら小竜姫いた。そして水を浴びている。
滝はけっこう大きいが下流のほうはあんまり流れが激しくない。
「な…なんで小竜姫さまが…?」
鼻血をだしながら草むらに隠れる。いつもならここで迷わず覗く横島だがなぜか踏みとどまった。
そして横島の心のなかで悪魔の横島と天使の横島が言い争う。
悪魔(どうしたんだよ!いつもの俺ならここで覗くだろ!)
た…たしかに…いつもの俺なら覗くよな…
天使(だめだ、だめだ!覗いたら嫌われるぞ!お前は小竜姫さまが好きなんだろう!ここでそんな事をやったら確実に嫌われるぞ!)
そ…そうかもしれん…
最近小竜姫の事が気になり始めていた。彼女の優しさにひかれている。
しかしそう思うと自分のために命を投げ出したものを思い出す。
横島は覗きをやらないでその場で考えはじめた。どうすればいいのか。忘れる事なんて出来ない。

「う〜ん朝のコーヒーは格別なのね〜」
上機嫌で朝のニュースを見ながらコーヒーを飲む。
「そういえばあの二人はどうなってるかしら…?もう恋人以上の仲になっていたりして…」
「その二人とは小竜姫と二年前の事件で活躍したという人間の横島のことか?」
「そうなのね〜………あれ!?」
思わずヒャクメが振り向くとそこには小竜姫の姉である大竜姫がいた…
「あ―――!?大竜姫さん!?な…なんでここに!?」

「ふ〜気持ち良かった。」
小竜姫は服を木にかけていたのでそれを取ろうとそたら…
「………よ…横島さん…!?」
「…え!?」
横島は考えごとをして気がつかなかったが小竜姫の服がかかっていた木の枝の下にいたのだ。
「………(さ…殺気!?)しょ…小竜姫さま!?俺は覗いてたわけじゃ…」

「ぎゃああああああああ!!!?」
男の悲鳴は壺の外にも聞こえた。
「あれ?なんかいまさっきポチの声が聞こえたでちゅ…」

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