＃新歓企画！『対決!!』Ver.ＮＧＫ
投稿者名：ＮＧＫ
投稿日時：(02/ 7/27)
「ねぇパピリオ、ルシオラは何処行ったか知ってる？」
「ポチのさんぽに行ったでちゅよ」
「ポチと・・・？ふぅん・・・」
「ベスパちゃん、どうしたんでちゅか？」
「”みつけた君”が”メフィスト”の転生先を割り出したんだよ。
確か―――クワガタだったか？
ともかくルシオラがいないとモンスターがつくれないからな・・・」
「―――急ぎだったらこの発信機探索機をかしまちゅよ」
「いいんすか・・・？勝手に逆天号から出て―――」
「ん？いいのよ♪毎日毎日血なまぐさいことやっててもしょうがないしね」
「まぁ、それはいいんですけど・・・俺の格好どうにかなりません？」
ハゲカツラに白いノースリーブにルーズソックス。おまけにサングラス。
ハッキリ言って―――変人ルックである。
「しょうがないでしょ、逆天号からあんたが着れそうな物ってそれぐらいしかなかったんだから」
「ふぅ・・・いくら人相書が出回っているからってこれは無いだろう・・・」
ポチ―――横島忠夫は天を仰いだ。
地獄だ―――いろんな意味で―――。
「それに―――似合うし♪」
「あ、あのなぁ！」
「あら？私はあなたの飼い主よ？それとも―――？」
ルシオラの顔は笑っているが目が笑っていない。
「も、モチロン、ルシオラ様をなぐるなんてとんでもない！！このポチ、一生ついて行きます！！」
「よろしい！」
「・・・（はぁ〜・・・なんで俺がこんな目にあうんだ・・・それもこれも・・・）」
「―――れにね」
「へ？」
「それにね―――私たち一年しか生きられないって前にも言ったでしょ？だから何かこう、パ〜〜〜と楽しみたいのよ。
そのための息抜きってやつなのよ―――ね？」
ルシオラはそう言うとポチに微笑みかけた。
「・・・（・・・こいつ・・・前のことといい結構寂しいやつなのかもな・・・）」
ルシオラだけでなくベスパやパピリオも。
「（やっぱり俺―――こいつらを倒せるのか・・・わかんねぇや・・・）」
「―――チ」
「（隊長は気にするなっていってたけど・・・なぁ・・・）」
「ポチ！！」
「は、はい！！！なんでしょう！？ルシオラ様！！！！」
「お腹がすいたし、どこかで食事しようか？って聞いたんだけど―――その様子じゃ、要らない見たいねぇ・・・」
？！？！？！？！？！？！？！？！？！？！？！？！？！？！？
メシ！！？？
「行きます！！是非行かせてください！！！！！」
最近でこそ横島はまともな食事を与えられているが、やはり・・・・・・。
「その心意気は良し！じゃ、行きましょうか！！」
ルシオラもお腹がすいていたのだろう。
ポチの手を引っ張ってルシオラは走り出した。
「・・・なによ！あの店員！！”ヒヤカシノカタハオコトワリデス”って―――！！！！！お金ならタップリとあるのに！！！！」
「（まぁ・・・高級レストランに行って注文が砂糖水じゃ、しゃあないな・・・）」
サヨナラ・・・高級料理・・・・・・
はぁ・・・
ポチはため息をついた。
「何あんたがため息ついているのよ？」
「そりゃあため息ぐらいつきたくなるわ！！・・・あぁ・・・腹減った・・・」
「うぅ・・・私も・・・」
腹の音が鳴る。
「しょうがないわね・・・あそこのスーパーでなんか買っていこっか・・・」
「おい！ルシオラ！」
「なにか食べてぇ・・・」
「砂糖・・・」
「おいって！」
「べ、ベスパ・・・？何でここに・・・はは〜ん・・・あんたも外食に来たら冷やかしって言われて蜂蜜買いに来たんでしょう・・・」
「あのねぇ！あんたたちを探しに来たのよ！・・・」
よりによってあの探査機が壊れていたとは・・・
「そんなことより・・・！は、腹減った・・・」
グテ―――。
・
・
・
「ここは・・・逆天号・・・か・・・」
ポチは目が覚めると逆天号の中にいた。
「目が覚めた？」
「る、ルシオラ様・・・俺、スーパーの前で倒れて・・・」
「大変だったのよ〜・・・ベスパと二人であんたを抱えないといけなかったしねっ！」
ルシオラは怒ったような顔をした。
「うぅぅぅ・・・すみませんでしたー・・・」
「ふぅ・・・まぁ、いいわ。これ」
目の前に出されたのは―――オニギリ二つと缶ジュース一つだった。
「今日、本当にありがとね・・・・・・付き合ってくれて・・・」
ルシオラは ぼそっ と呟くとその場を去っていった。
もっとも―――ポチは食事に夢中でルシオラの呟きに気づいていなかったが―――。
――――――完――――――
今までの
コメント：
- えっと・・・ルシオラとポチでルシオラがラヴモードに入る前を・・・と書いてみました。
ちょっと対決の部分が弱いような気がしますけど（汗） (ＮＧＫ)
- 間違いが・・・”蜂蜜”のところ”タンパク質”に訂正です。 (ＮＧＫ)
- 大丈夫、横島くん。ハゲカツラにノースリーブシャツで入れるような高級レストランなんて、程度のたかが知れてます。……ってゆーかそのカッコウではファミレスにすら入れてもらえるかどうか微妙かも……（汗）
横島くんはルシオラに気圧されてしまって戦う前に負けているような状態ですが、結局は食べ物にありつけて良かったですね。もしかして横島くんがオチで酷い目に遭わずに済むのって、逆天号にいたときだけかも……（哀）
威嚇・怒・デート・ボケ・喜……色々なルシオラの顔が見れて面白かったと思います。それだけにテーマが多少散漫になってしまった観はありましたが、この企画は楽しければ
良しです（笑）
企画への投稿、お疲れ様でした。 (斑駒)
- この勝負、食事にありつけた上にベスパとルシオラという美女に逆天号まで介抱された横島クンの完全勝利です（断言←おい）。ルシオラは横島クンのことを前半戦では完全にいいようにあしらっているので差し引き引き分け、出番の少なかったパピリオが敗者と言ったところでしょうか？（すいません、別に確固とした基準は無いです←爆） 怒ると怖かったり、服のセンスがフツーとはズレているルシオラが「らしい」動きを見せておりました。特にラストの「ありがとね」で賛成票確定です♪ (kitchensink)
- ルシオラが本当に可愛いですね！
やっぱり横島の勝ちでしょう。あの二人に介抱してもらえるなど、滅多とない幸せではないですか♪ (ヨハン・リーヴァ)
- はじめましてm(_ _)m グレ展新人のぴろしきと申します
『恋愛は惚れた方の負け』と言いますが（勝ちだったかな？）
お礼を呟くルシオラ、呟きに気づかない横島・・・この勝負は惚れさせた横島の勝ちですかね
でも・・・ルシオラが可愛過ぎ！(≧▽≦)たまらんっ・・・誰がなんと言おうと個人的にはルシオラの完全勝利！ (ぴろしき)
- 何故に、逆天号の中にハゲカツラが！？Σ(ﾟﾛﾟ)
まさか……まさかアシュなのか！？ 宴会芸とくればコレなのか！？ ヤツの十八番なのか！？
………いや、ここは『バカ殿セット』でなかった事を、不幸中の幸いとして喜ぶべきだろうか……？(汗) (黒犬)
- ルシオラの視点から、まだ恋愛対象として見ていなかった（＝ペットとして見られていた（笑））横島を見るのは新鮮ですね。いやしかし、その中にもやはり、ルシオラの暖かさが溢れ出ていて良い感じです。ポチは幸せ者だなぁ……（ただし犬飼に非ず（爆）） (ロックンロール)
- ああ…ルシオラさんが可愛いです(うっとり)
うふふ〜(＾＾) デートですね〜♪
しあわせそうなルシオラさんが読めて、嬉しいです♪ (猫姫)
- ハゲカツラが似合うとゆーのは誉め言葉になりうるのでしょうか（笑）。
というか、高級料理店を追い出されたのは砂糖水だけのせいではない気が。
幸せそうなルシオラがなんとも良いですね。なんだか幸せになれました。 (kort)
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