初恋・・?外伝9
投稿者名:hazuki
投稿日時:(02/ 7/27)
粗筋。―はえっと『初恋』で出てるヒロインなっちゃんとまっちょな姉貴(違います)のゆうこさんのおかあさんが死んだ時のお話です。…てもうこれ一年いじょーたってる(汗
―知ってる?
とゆうねえは優しい声、だけど哀しい声でいう。
「かあさんは、私となっちゃんを生まなかったらあと、二十年は生きれたって」
え?
いきれたん??
もっと―たくさんいきれたん。
「だけど、いいって言ったの」
なにをっ
うちががばっと顔を上げたらゆうねえはわらっとった―
おかんにそっくりな―だけど違う顔で。
「長く生きて、私やなっちゃんに合わないで―いたくないって―他の誰に合う二十年よりも自分の子供に―私たちに出会う時間がよかったって―いったんだよ」
そうしてゆうねえは―うちの顔を両手で触った。
「しかも生んでみたら、こんないい子たちで、本当に幸せものだっていってたよかあさん」
死の床でそんな風に言われたら―どうしようもないわよねえ。
ゆうねえは―わらっとる。
―おかんは幸せっていったんや。
いなくなる前に、うちやゆうねえやおとんに―あえて幸せやったって―。
だけど―うちは苦しい。
今、ここにおかんがおらん事がものすごく、哀しい。
―おかんに合えんのがものすごく―恐いんや。
ぐっと
うちは両手をにぎりしめた。
幸せにいなくなったんならうちはそれを―よかったっておもわななんやろ。
やけど―嫌や。
もう、おらん―話せん、笑えん―傍におらん。
もっと―生きていて欲しかったんや。
ぽろぽろと涙が落ちた
もう、流れへんおもっとったのに―流れた。
「逢いたいんや」
「―逢いたいね」
「逢いたい……我侭もういわへんから、もう一緒に寝たいいわへん、授業参観きてっていわんし、ちょっとしかはなせなくても我慢する。学校でもいい子になるし―………」
給食ものこさんへん、おしとやかにだってなる、だから―おかんに合わせて。
神様ってやつがおるんなら毎日お祈りするから。
ゆうねえは―うちの涙を拭きながら、ずっと頷いてくれていた。
ゆうねえも悲しいのに。
ずっと傍におってくれた。
つづく
(ってこれ知ってる人いたらまじ凄いかも
今までの
コメント:
- そっかぁ、ゆう姉のあの優しさは、お母さん譲りだったのか・・・
たしかに、ゆう姉みたいなすんごい人をうめば、寿命はちじまるよなぁ・・・
(あぁ、ゆう姉がにらんでるぅ・・・泣)
久々のゆう姉、やっぱ可愛いやねぇ(^^)
hazukiさん、もっとも〜っとたくさんゆう姉のお話、書いてくださいな。 (tomo)
- 夏子さまとゆう姉さまオンリー作品!!(挨拶) 母親には長く生きて欲しかったと思いつつもそれだと自分が生まれてくることは無かったという自分ではどうすることも出来ない思いの間を行ったりきたりしている夏子が不憫ですね。それをしっかりと受け止めることが出来るゆう姉はやはり芯の強い人なのでしょう。彼女たちはそれぞれに納得のいくような結論を出せるのでしょうか? 次回を楽しみにしております♪ (kitchensink)
- 私も12歳になったばかりの頃に、お父さんを喪ってますから、二人の気持ちはわかるつもりです。
……でも、二人のお母さんの気持ちも、良くわかるんです。
やっぱり、自分の命を削ることになっても、可愛い自分の子供たちには、巡り会いたいって思いますから…。
でも、子供を遺して、寂しい思いをさせちゃうのは辛いですね(涙) (猫姫)
- 命という時間がたとえわずかになっても、欲しかった出会いと生命。
「大きな」お母さんですね。(ウチも呼び方は”おかん”です)
私の腐った脳みそが、なにやら夏っちゃんをおかんに会わせようとする、
ゆう姉のお姿が見えちゃいました。
こう、金属バットを持って……。(爆) (みみかき)
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa