思い出の写真
投稿者名:3A
投稿日時:(02/ 7/27)
「ねえ、パパ。」
「ん?なんだ?」
男は押し入れの中を整理している。
そしてそれを手伝っている女の子。見て目では12歳ぐらいだろうか…
「こんなものがでてきたんだけど…」
女の子は薄汚いアルバムをだした。
「これ結婚式の時の?」
めくるとそこには若いころの父親が映っていた。
その横には若いころの母親もいる。幸せそうな顔をしている。
「ああ…いまから14年ぐらい前だよ。へ〜懐かしいな〜」
そう言うと父親は片付けをやめて娘と一緒に写真を見始めた。
「お母さんきれいね。」
「そうだな…若いな…」
(お母さんの前で言ったら怒られそうね…)
そんなことを思いながら娘は次のページを見た。
「あ!?小竜姫さんだ。ぜんぜん今と変わらないのね。」
その写真には若い父親と小竜姫、パピリオとついでに鬼門たちも写っている。
「あ〜これは妙神山に修行に行ったときだな…」
「パパ、ここでどんな修行したの?」
「剣術や霊力をあげるために厳しい修行をしたんだぞ…このころの俺は…!」
少し自慢している父親。
「よく耐えられたわね。そんな厳しい修行に…毎日つらくなかったの?」
「そりゃつらかったよ…でも小竜姫さまがいたからな…」
すこし鼻のしたをのばす。
(パパらしいわね…)
そう思う娘であった。
「ああピートさんだ、この人も変わらないわね…あ!?タイガーさんと雪乃丞さんもい
る。若いわね〜」
「その写真は…珍しく四人で仕事をした時だな…あの時はかなり強い悪霊を退治したな…」
「あ!?こんな時間だ!パパ!ママが帰ってこないうちに早く片付け終わらせなきゃ!」
ふと時計をみるともうすぐ母親が帰ってくる時間だ。
「そ、そうだった!?早く片付けなきゃいけない!」
父親と娘はいそいでお片付けを再開した。
今までの
コメント:
- 短いです。またふと書きたくなりました。
次は「横島忠夫ただいま修行中(17)」です。 (3A)
- は、母親が誰かは分かりますが、あえて言わない事に・・・(怖)
それにしても父娘共にママには勝てないみたいですね。
横島が年をとっても相変わらず煩悩だけは変わらない所が彼らしくて良かったです。 (与作)
- 「パパ」の方は名前をわざわざ明記せずとも鼻の下を伸ばしている時点で誰かがはっきりしてますね(笑←実の娘の前ではもう少ししゃきっとしないと)。外見上は殆ど変化が無い小竜姫さまとピートに比べ、人間連中はモロに年が顔に出るようです。タイガーの老けた顔ってどうなるんだろう?とか考えながらほのぼのとした気分で読めました♪ 「横島忠夫ただいま修行中」の新作、楽しみにしております♪ (kitchensink)
- いやあ、ほのぼのしていていいですね。平和な休日が目に浮かぶようです。 (ヨハン・リーヴァ)
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa