ドクターカオスとその友（魂 前編）
投稿者名：３A
投稿日時：(02/ 7/21)
ドクターカオスとマリアは少し動揺しているように見える。
スニ―はお茶を少し飲んで話を続けた。
「本当は成仏させて転生させたいんですが…このテレサの魂はなんというか…今の状態で成仏できないでしょう。」
「それはなぜじゃ…？」
「さあ…本当はよく僕も分からないんですが…なかなか強い魂で…成仏しようとはしないんです。へたすればこの魂を消滅させることになりかねないんです。」
「…」
マリアの表情が一瞬変わったように見えた。
「どうすればいいんじゃ…？」
ドクターカオスはテレサの魂が入っている瓶を見つめながら言った。
「それは…カオスさんしだいです…」
「………！」
「きっとカオスさんならこの魂を使ってテレサを復活させることができるでしょう…
しかしこのテレサは前世のときは悪いことをしていました…この魂をどうするかはカオスさんしだいです…！」
スニ―がそう言うとカオスは目をつぶりながら考え始めた。
どうするんじゃ…？どうするんじゃ…？
カオスは悩んだ。決められない。たとえ悪いことをしてきたとはいえ自分が作った。しかし…悪いことをしたのは事実。でも…娘みたいなものだ。
どうすればいいんじゃ…？
カオスが悩んでいると突然マリアがカオスの前に立ち言った。
「ドクター・カオス・お願いします…」
「マ…マリア…」
「テレサ・を…」
「しかし…」
「お願い・します」
一瞬ドクターカオスはマリアの顔から涙が流れているように見えた。
（…！？）
しかし見直すと無い。マリアに涙が流れるはずが無い。
「分かった…やってみるかのう…」
カオスがそう言った瞬間マリアの顔が笑顔になった。
（…！？）
しかしまた見直すといつもの表情だ。笑顔になるはずがない。
（すこし疲れてるのかのう…）
カオスはそう思いながらもスニ―と共にテレサを生き返らせることにした。
三日後―。
「このスイッチを押せばたぶんテレサは復活するじゃろう…」
「そうですね…」
スニ―もこの三日間カオスの手伝いをしていた。
「しかし…おぬしこの三日間わしの手伝いをしてくれたのはうれしいんじゃが…天界での仕事は無かったのか？」
「………そ…そんなことはおいといて…はやくしましょう…！」
「…」
マリアももちろんいる。
さっきからただテレサの復活をさせるための機械をジーっと見ている。
大きな箱のような機械の中にテレサの魂がある。
「テレサ…」
「よし…やるかのう…！」
ドクターカオスはスイッチを押した。
今までの
コメント：
- 次は後編の予定です。 (３A)
- スチルな感じがいつもはするマリアの熱い説得（？）により遂にカオスもテレサを復活させることにしたのですね。マリアが一瞬見せたらしい涙や笑顔は長年連れ添ってきたカオスだからこそ見えたものなのでしょうか？ 次回以降、もしテレサが復活した時にいきなりカオスのみぞおちにパンチを食らわすようなことがないように祈りつつ、次回を楽しみにしております♪（爆） (kitchensink)
- やっぱりマリアはいい娘ですね〜。
ところでスニーはなぜ天界の話を振られるとごまかすのでしょうか？なにか裏がありそうですね。 (ヨハン・リーヴァ)
- マリアはもうアンドロイドではないですね。彼女は列記とした人間です（字合ってる？）
しかし私もスニーには裏があるような気がします。何か起こる予感を期待しながらも、
過去の姉妹対決が起こって欲しく無いような気もします。 (与作)
- いよいよテレサちゃん新生ですね(^^)
今度は、姉妹で仲良くなれればいいんですけど…。 (猫姫)
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