ザ・グレート・展開予測ショー

こんな展開の方が・・・?6


投稿者名:三遊亭楽栄
投稿日時:(02/ 6/16)

「何かが道をやってくる!!」の『宇宙の卵』バジョンです


横島エコー 「ピートおお、お前の分まで生きてやるからなぁぁ…
       お前の事は、俺の心の中で生かしといてやるぞおお!!」
ピート 「や、やる気削がれるなぁ……(苦笑)」

破魔札を片手に、人差し指と中指で突き出すように挟んで翳しこむピートです。
躊躇無く、パイパーはピート目掛けて飛び掛ります。
このままピートは接戦を繰り返しますが……話の都合上カットします。

ピート 「ずるうっ!」
パイパー 「今田耕司…もとい今のうちだっっ、───」
ピート 「さらにズルッ!!」
パイパー 「───ヘイッ!」

駄洒落で二段階コケをかました所を狙い、笛吹くのをカットしたパイパー。
都合よく、ピートを子供化してしまったのです。
そのピート本人はとうとう「ショックで泣き出してしまいました。

パイパー 「・・・バンバィァハーフの割には呆気なかったなぁ。」
ピート 「ああーーーん!びえーーーん!
     天空の街ビエンーーーー!!メドーーサーーー!!」


どたたたたっ!
けたたましく、ぉキヌちゃん(幽霊)の下駄の音が鳴り響いていました。

ぉキヌちゃん 「はぁはぁ……」
横島 「…はぁ、何でおキヌちゃん、息切れてるンだぁ。」
ぉキヌちゃん 「それはもう、世界一の、アンドロイドですから。
        息、切れますよほぉ。」
美神(子供) 「…よ、よこちまーー……」

横島は子供になった美神をおんぶして駆け抜けようとしていました。
そして、ぉキヌちゃんはR−Boxに影響され、そっくりの服を織ってもらって
愛用したまま買い物袋を持ったまま浮いていました。
教会から慌てて、逃げに逃げていたところだったのです。

ぉキヌちゃん 「『魔女の集い』(先週)で行った所ならどうでせう。」
横島 「ええぇ、め、冥子さんとこにか!
    ふ、ふふふふ、冥子さんのベッドルーム……秘密のベール……
    ここんな美味しすぎるシチュェィションったらないぜ………!!」

横島は思わず涎をダクダクと垂らしていました。
煩悩(本能)の赴くままに六道邸へと体が作動していたのです……が…

美神(子供) 「令子行かない−−−−−−!!!」
横島 「いみゃ【今】ーーやそなこといってる場合では無かでしょー−−!!」
美神(子供) 「イヤー−−!!」

イヤイヤと体を揺すって、じたばた ばたじた じたばたっ
しぱたっ しぱたっ と唸らせて逃げようとします

美神(子供) 「…そなことすゆ子は令ちゃんぶつじょーーー!」
横島、キヌ 「だぁぁあーーーー!」

思わずコケる二人を見切りました。
その隙に、更に回りに注目させようと大声を上げました。
でも、ぉキヌちゃんが一つ上手だったのです。

美神(子供) 「人攫ぃ……むぐ!」
ぉキヌちゃん 「えっ、なんです美神さん、ヤキソバもう一皿食いたいんですかっ!?」
横島 「でかしたぞお、ぉキヌちゃん!
    言いかけたところをガムテープで塞ぐなんて。」
ぉキヌちゃん 「(ご、ごめんなさい美神さんっっ!)」


そして場面は変わりまして───

冥子 「へぇ〜、これが子供の〜令子ちゃんなの〜〜!」
横島 「そーなんですよ川崎さん……じゃなくて冥子さん。」
美神(子供) 「ヴああーーーーんん!」

冥子に抱きかかえられた美神さんは泣いていました。
決して、冥子のあやし方が下手なわけではありません(苦笑)。
それ以前に、美神さんの本能からくる冥子に対する嫌悪感からなのです。

美神(子供) 「いやああーーーー!(何とかして、横島クンーーー!)」
冥子 「〜〜?何を泣いてるのかしら〜?」
ぉキヌちゃん 「あの、とにかく何とか相手、分かりません?」
冥子 「抱いて寝たい〜〜。令子ちゃん〜?」
美神(子供) 「ビー−−!バカよこちまーーぁ!」
横島 「…あ、冥子さんとこに行きたくなかった理由なんとなく
    分かったような…………(汗)」


そこへついに、あのストーリーキングのITならぬ顔にまだらの服を着込んだ、
半透明ビニール姿の男が現れました。

パイパー 「………っほーーーっほ、ほっほっほーーー!」
横島 「げ、ひえええ、パイパー!」

美神、キヌ、おまけの横島の3人は青ざめていました。
しかし冥子は小指を前歯でがっしり咥えて平然と見ていたのです。
そうかと思いきや、顔が喜びに変わりました。

冥子 「わーー、パンダちゃんだ−−−!」
パイパー 「コケ−−−−っ!」

思わず、パイパーはずっこけました。

パイパー 「…誰がパンダだ、誰が!」
冥子 「え〜〜?パンダみたいな顔じゃない〜!」
パイパー 「おいらはパンダじゃなくて、パイパーさまだ!」
冥子 「どっちでも〜、パンダ顔に変わらないじゃない〜?」
横島 「…(苦笑)……た、たしかにパンダみたいな太目に、
    耳を彷彿させる髪は似ているような気がする……」
パイパー 「しぇからしか!おいらはパイパー!パイパー様だと覚えんか−−!」
冥子 「え〜何〜?禁煙してる方?」
ぉキヌちゃん 「あの、それはパイポじゃないんですか?」
冥子 「それとも〜車の雨避けの〜?」
ぉキヌちゃん 「それはワイパーです!」
冥子 「あー、フジテレビの有る〜〜?」
ぉキヌちゃん 「それは『お台場』ですってば(苦笑)。」
冥子 「もしかして、桜玉吉の友達の〜?」
ぉキヌちゃん 「…サイバー佐藤ですよね、それ?」
冥子 「えっとー、ゆうきまさみの作品でね〜」
ぉキヌちゃん 「パトレイバーです!」
冥子 「受信機は…」
ぉキヌちゃん 「レシィバー!」
冥子 「令子ちゃんのことは…」
ぉキヌちゃん 「ひょっとして、バイタって言わせる気ですか?」
美神(子供) 「…………(怒)……め………冥子………!?」

初めはパイパーとボケツッコミ合戦をしていましたが、
ぉキヌちゃんが変わってからはボケ&突っ込みが暫く止まる由を見せません。
そのため、パイパーのハゲ頭には、次第に、汗と血管が浮き上がっていました。
はっきり言って、15分32秒ほど横島が間に入るまで終始しませんでした。

冥子 「じゃーねー、オリオンズの〜…」
横島 「そりゃ西武じゃい!どんどんどんどん久米田ネタ化してきてるぞ!
    ほれ見ろ、この展開予測を読んでくれてる方が呆れてるわい!」
冥子 「あー本当だ〜〜。そこで見てくれてる〜」
横島 「見えるわけネーだろ−−−!!!」
美神(子供) 「………………大体、時間の流れと元ネタがずぇてるゃよ。」


ジィと美神は冥子の姿を見たのです。
そして、いらいらいらいらと、パイパーは血管を浮かび上がらせていました。
この3人のコントに、思わず尾鰭…いや、痺れを切らしていたのれす。

パイパー 「やっと収まったか。では、さっさとハリを私に『渡し』な。」

オーボエの笛を構えてそう言い放ち、同時に吹き始めるのです。

  ちゃらちゅら〜〜ら ちゅるりら〜〜〜
  ちゅらるちゅるりら、ちゅ〜〜ら〜〜ら〜〜〜 …‥‥

パイパー 「へいっっ!」
横島 「め、冥子さんっっ!」

瞬間、気合を込めてタクターを威勢良く振りぬき決めました!
……が、冥子さんは子供になっていませんでした!!

パイパー 「ば、バカなぁっっ‥‥‥! バナナの涙ぁ………っっ!」

パイパーは仰天して、もう一度フルートを吹きました。
またも、タクターを『振るーと』、変化したように見えました。
が、まったく変化していないのです。

パイパー 「そ、そんなことって有ってたまるかっっ!
      この技が…この技が効かないのは、一度、子供にしてしまって
      一部一切の記憶と精紳年齢を子供以下にした奴のみなんだ…」

今までに前例が無い事だけに、驚くばかりだったのです。
どうしようもないばかりに、動詞の活用の意味を考えていたのです。

横島 「……そうか。」
ぉキヌちゃん 「なにか分かったんですか?」
横島 「ひょっとして、その『一般の子供の性心年齢』にすら辿り着いていない?」
パイパー 「ぐわわぁん、そうか、そういうことか……!
      こいつの異常なまでに下回るこいつの念波が邪魔していたのか…」
冥子 「しっ失礼ね〜〜〜。あたしは変じゃない〜〜〜!
    フツーよ〜〜〜〜〜!」
美神(子供) 「…………………(苦笑)」
冥子 「ビカラちゃん〜〜やっておしまい〜〜!」
ビカラ 「アラホラサッサー!」

ビカラは、子供化する能力を失わせるよう妖力を吸収し始めました。
しかも、怒った冥子の性心がさらに威力を上げていたのです。
パイパーは、苦しみ始めていたのでした。

パイパー 「くっくそおおお!
      せめて、せめてもの、おいらにハリをくれー−!」
横島 「…とうとう屈したな、この悪魔は……(苦笑)」
冥子 「ハリ〜?その位なら〜あげるわよ〜!」

冥子は、「ハイ、あげる!」と言わんばかりに一冊の本を渡しました。
……って…本………!?

パイパー 「は……『ハリーポッター』……?なんだこれ……?」

思わず本を開いてめくると、パイパーは強烈な拒絶本能を表しました。
ガクガクガクとパイパーが恐れおののき体を強張らせていたのです。
そして、一番驚いたのは、登場人物の一人が針を奪われた本人と瓜二つだったことです。
ああ、なんて隣り合わせの偶然なのでしょうか。

パイパー 「イヤー−−!!僧侶嫌い、賢者キラいいいーーーーー!
      こんな本ィヤ−−−−−!」
ぉキヌちゃん 「…なにがあったんでしょう(苦笑)
        僧侶や賢者にトラウマを負ってるみたいですけど−(さらに苦笑)」
横島 「……本当に、こいつ、懸賞金懸かるほどの奴だったのか……?」


そして今、トラウマが発生したままビカラに全妖力を根こそぎ奪われたパイパーです。
このまま、記憶の風船がみんなの頭の上に戻ってきて、はい、合掌です。
しかし─────

冥子 「令子ちゃあああん♪ごろごろ♪」
美神 「ちょっと、離れなさいってば。」
横島 「くっそおお、俺と代わってくれ……!」

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