ザ・グレート・展開予測ショー

共に歩むヒト〜2


投稿者名:ぴろしき
投稿日時:(02/ 6/ 5)

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          共に歩むヒト   2
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「・・・・・くん」

「・・・しまくん」

(ガン!ガン!ガン!)

(・・・ん?・・・)

「お〜〜い! よこしまく〜〜ん」

「・・・うっ・・・ん?・・・」

(スーーーー)

「ん?」

(ヒュッ!)
((ドガッ!!)ボキッ!)

「いってぇ〜〜〜〜!」

「・・・起きた?」

「あ・れ・?・・・あ、いっ・・・・・・愛子か」

少し離れた席、何故か折れた木の棒を持って愛子が机の上に座ってた。

「授業中の居眠り、チョークをぶつけられて慌てて起きるお調子者の生徒・・・」
 
「いっ いや、こんな真っ赤な・・・モップみたいなチョークって・・・
 ん?・・・誰も・・・いない?・・・」

「みんな帰っちゃったもの」

「えっ! 帰った?」

「せっ〜かく準備してたのよ。起きるの待ってたのに」

「準備?・・・」
(あれ?・・・朝のHRの途中から記憶が・・・)
 
「ハァ〜、チョークと黒板消しじゃ起きないし箒とゴミ箱は壊れちゃうし...」

「(!・・・昼飯食い損ねた・・・) ん?」

「ほんとよく寝れるわねぇ?」

「ほっとけ!それより・・・タイガー、ピート・・・起こせよなぁ・・・」

「そんなヨダレまみれの机じゃ誰も近付かないわよ・・・」

(ヨダレ?・・・俺は吐血したのか?・・・)

「それより!、少しはゲンキになったみたいね?」

「元気? 俺が? 何の事だ?」

「は〜〜〜〜〜
 何かに悩んでるモテナイ男子生徒、友達と思っていた少し仲の良い女生徒。
 言葉少ない会話に、ぽつりと悩みを打ち明ける。・・・何気ない女生徒の言葉にハッ!と
 (見詰め合う二人・・・う〜ん、青春のひとコマ・・・)
 友達と思っていたのに・・・ふとしたきっかけで近付いて行く二人・・・・
 やがて二人は・・・(ポッ)・・・キャ〜!青春よね〜〜〜〜」

「あのなぁ!(汗)・・・まあ・・・悩んでたって、わけじゃ・・・」

「まあこの頃の横島君は妙に変だったからね〜。青春の1ページにはそんな時も・・・」

「色々考える事があったからなぁ」

(ズザッ)

「・・・よ、横島君が?・・・・考える?・・・・」

「そんな・・・机抱えて・・・逃げんでも・・・・」

「・・・うっそ・・・ひもじい・・・だけじゃ・・・」

「・・・俺だって真面目に考える時くらいあるさ・・・」

「・・・・・・」

俺の様子がそんなに変だったのか、引き攣っていた愛子の表情がゆっくりと戻っていった。

(・・・もうこんな時間か・・・)

「・・・昨日さ・・・事務所に行って・・・

ゆっくりと夕陽に染まる愛子を見ていたら話し始めていた。

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「よく聞こえなかったんだけど、もう一度言ってくれる?」

「高校に行くんで・・・労働じょ・う・け・・ん・・・・」

「ん?(にっこり)、条件って?」

美神さんのところに場所を移した俺は、挨拶もそこそこに昨日決めた考えを話したんだが

「あっあのっ・・しっしっしごっ仕事の・・・たっ待遇を・・・」

「た、い、ぐ、う?」

(・・・見たらアカン・・・見たら・・・目を合わさんように・・・)

「(ス〜〜!)学校行くんで仕事減らして下さい!(チラッ)」

「で?(ギロッ!)」

(ヒッ!・・・目を・・・合わ・・・ダメや!・・・)

「そっ卒業どころか進級も危なくて・・・24時間勤務だと無理が・・・休み

「永遠の休みにつきたいの?」

(アカン・・・体が・・・)
「(グッ!)・・・時間を・・・学校が終わってから

「人生終わる?」

「(ビクッ!)そっそれと休日・・・なんですが・・・必ずって・・・わけじゃ

「そ・れ・で?(怒)」

(ここで挫けたらあかん!)
「・・・GSの基本を・・・から、ちょっと・・・勉強したくて(ゾクッ!)」

「ほう〜〜〜〜〜〜っ!(怒)」

「あっあのっそのっ・・・」

「ココじゃ勉強にならないと?」

「いや・・・・そういうわけじゃなくて・・・」

「令子!」

「・・・・・・」

「おキヌちゃんのところみたいに霊能科のある学校ってわけじゃないんで・・・」

「クソエミのタイガーやピートはどうなのかしら?」

「・・・それは・・・」

「二人とも人間と違って力は産まれつきだし、ある程度の知識は生き残る為に学んでるはずよ
 それに唐巣神父やエミさんは・・・一般常識くらい弁えてるわ。あなたと違って」

「・・・・・・ふんっ」

「いっ・・・あっあのですね・・・スイーパーの・・・基本って言っても・・・」

「そもそも、なんでアンタの都合を、気・に・し・な・きゃ・い・け・な・い・の・よ!」

「でもですね〜」

「令子!」

「・・・・・・」

(さすが隊長!・・・おキヌちゃんは・・・ダメか?・・・息をするのも大変そうだ・・・)

「横島君の立場を考えたら、緊急な用事以外は学校に通ったほうがいいでしょうね。」

「でも、ママ!」

「(ジロッ!)あなたが何を考えてるか、私じゃなくてもわかるのよ・・・
 それに、同じ助手の立場のおキヌちゃんはどうなのかしら?」

「・・・・・・」

(前だったら理不尽な言い訳も通ったでしょうけど・・・)
「横島君、令子も解ってくれたみたいだから」

「あの〜、それと・・・時間が短くなると・・・収入が・・・・で、じきゅ」

「アンタ調子に乗るんじゃないわよ!」

「令子!
 何度言えば理解してくれるのかしら?、それとも横島君に辞めてほしいの?」

「グッ!・・・・・・」

「横島君、令子もわかったらしいから。(ニッコリ)」

「えっと、それじゃあ」

「えー、大丈夫よ。でもまあ・・・心配なら・・・ってわけじゃないけど」

(ピラッ)

「なんスか?それ?」

「雇用契約書・・・雇う条件とか待遇とかの書類よ。この仕事は時間より内容だから・・・
 相場に合う条件で書かせておくわ」

「ありがとうございます!」

「気にしないでいいわよ。普通の会社なら規定があるし、この業界もそれなりにね・・・
 まして横島君は高校生なんだから、親御さんも心配するでしょ
 まあ、免許を持ってるか持ってないかで責任も違うし・・・それにあなたは、ネ!(^_-)」

「はぁ。(俺は?)」

「取り敢えず、明日また来てもらえるかしら?」

「はっ、はい。じゃあ、学校が終わったあとに」

(隊長が居て良かった・・・あっ!)
「隊長は?、明日は?」

「令子だけじゃ心配でしょ?」

「お願いします! それじゃ俺はこの辺で失礼します」

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「まぁ、今までより学校に来れるようになるかな・・・
 あの人は・・・損得には鬼のように厳しいからさ・・・
 学校に行った分、損をするってな・・・お金の話もでたから・・・」

「・・・・・・悩みは解決したの?」

「(・・・全然だよな・・・)おっ!あんまり遅くなると・・・やばいな」
(色々言われるよな・・・隊長がもっと早く助けてくれれば・・・)

さっさとサヨナラして、俺はシロの散歩よりも早いペースで事務所に向かった。

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どうも「ぴろしき」です。
美神親子を一緒のしたのに・・・まっ、いっか!(^_^;)
元の話だと愛子の事が少し最後にあったんですが、
愛子の本体(机)と愛子自身、妖怪そのままの机、ヒトの姿の愛子、2つの姿
2つを分ける事は?と横島は・・・という話なんですが・・・削りましたけど。
これからもよろしくお願いしますm(__)m

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