ザ・グレート・展開予測ショー

やつの名はユダ29


投稿者名:たーくん
投稿日時:(02/ 6/ 5)

「横島クン!」

美神は無残に倒れた横島の元に近づこうとするが。

「動かないで!あいつはまだそこにいるのよ」

小竜姫は美神に檄を飛ばす。

「横島さんは前の戦いでも大丈夫でした、今回もこいつをすぐに撃退した後・・・」

「だからさ、俺はリッチって名前があるんだよお・姫・様」

リッチは小竜姫の後ろに廻ると彼女の背中めがけて剣を振る。

「ふあっ!」

小竜姫は切られた力で跳ね飛ばされる。

「小竜姫!マリアっ小竜姫を、雪乃丞、攻撃するから援護を!」

「合点、姉御!」

雪乃丞は美神の動きにあわせてかなり強力な霊気弾を放つ。

「くっ、出力が上がると雑魚でも少しはうっとおしいな」

リッチは雪乃丞の霊気弾を剣で的確に弾き飛ばしていく」

「嘘だろ!?それより旦那、霊力が切れちまうぞ・・早くしねえと・・」

雪乃丞の息もあがってきた。

「確かにそうだけど・・・どうやってあいつにケンカを吹っ掛けりゃいいのぉ」

そう、美神は先ほどからリッチへの攻撃を試みてはいるのだが、隙が無いのが現状。言い出しっぺここに散る。

「・・・それなら大丈夫、もうすぐ助っ人が」

小竜姫はマリアの手当てが済んだのか少しは話せるようにはなった。

「助っ人って?・・・鬼門はいらないわよ」

「・・・・違います、鬼門は一応私の部下なんですけど・・」

「そんな事より早くこっちの援護もしてくれ!霊力がぁあ切れるぅううう」

プスン、雪乃丞の霊力が切れた。

「死なんか小僧ぉおおお」

リッチは雪乃丞に切りかかっていく。

「うぎゃあああ、ママぁあ、助けてぇええ」

嗚呼哀れ、さっきまでのシリアスな彼はどこへ、このまま三の線として死んじゃうのか!?

「待て待て待てぇい」

「その勝負待たれぇい」

突然空から光のつぶてが降ってきた。

「遅いですよ、助っ人の登場ですよ」

小竜姫が指を指すとそこには韋駄天の二人が立っていた。

「ふっ天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ我らに助けを呼んでいる!」

「この世に悪の走り屋いる限りこの八兵衛!」

「九兵衛!の韋駄天レンジャアが許さん!」

久々にこのストーリーで三の線がやって来た。

「・・・・作者・・いやいや小竜姫!こいつら出してどうすんのよ!今はマジで命はってんのよ!」

「まあまあ、美神さん落ち着いて」

おキヌのフォローが入るが。

「あたしだってこのシリーズじゃないと出番が無いのよ!おまけに最近までこのシリーズは作者の家庭と学校の事情で半年も止まってたのよ!そこまで来てこいつら出してきてあいつ相手にどうすんのよ!霊力の差が三桁は違うのよ三桁!役立たずどころかゴミよゴミ!それにセラのイケイケ女はどうしたのよ27、28の冒頭辺りで出て泣いて終わりってわけ?冗談じゃないわよ天界神クラスの力があるんだから少しは手を貸せって言うのよ、それに横島ぁああ、貴様もいつまでやられてんじゃあ!こんだけ時間がありゃぁ文珠の一戸や二個で回復できるでしょ!寝てないで起きんかこの能無しがぁああ!」

美神の鉄の肘打ちが横島の脳天を直撃する!

「痛ってぇえええ、何すんじゃこのシリコン胸!それに誰が能無しじゃ誰がっ!最近は俺だってパワーアップしてきたしそれに今回このシリーズは俺がめっちゃ活躍してるじゃないっすか!それにこうやって気絶する振りしてあいつから逃げる作戦考えてたのにあんたはそうやって人をボカスカにしてどうすんじゃい!せっかく文珠ができそうだったのに」

「横島の分際で私には向かうの?立場をわきまえんか立場を!」

美神の鉄拳と共に横島はたこ殴りにされる。

「ぐおおおおおお、ひええええええ、ぎゃあああああ、許してくださいぃいいい、もうしませんからぁああ」

横島の断末魔から三分後、そこには変わり果てた横島が・・・・

「・・・・ところで、俺様をシカトしてるだろ貴様ら!」

リッチは自分が一人ぼっちだったのをショックに思ったらしい。

「あら、まだいたのあんた?」

美神もすっかり忘れていたようだ。

「貴様ぁああ、絶対殺す」

リッチの怒りは最高まで達した。

「怒りすぎると周りが見えなくなるわよ」

美神が忠告をするとリッチは辺りを見回した。

「なにっ!?誰もいないだと」

リッチが振り向くと美神と横島を抱えた八兵衛がいた。

「これぞ、美神流秘奥義『ド突き漫才は大阪の心』じゃ思い知ったか」

瀕死だったハズの横島もいつの間にか再生し高らかに笑う。

「おっお前らぁああ」

「ちなみにあんたがいくら足が速くても韋駄天は走る事が全てなんだから・・・・・」

「追って来ても無駄よおおおおぉぉぉぉぉ・・・・・」

美神を乗せて八兵衛はマッハで走り出した。

「おのれぇえええええええ」

リッチが咆哮する中美神たちは無事に彼の魔の手から逃げることに成功した。

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