ザ・グレート・展開予測ショー

ネクロマンサーとGS試験


投稿者名:kort
投稿日時:(02/ 6/ 5)

「えっ!?おキヌちゃんってGS試験免除なんスか!?」
「正確にいうと、”ネクロマンサーが”ね。」

心底驚いたらしい横島のセリフに、美神が答える。横島ははっとして呟いた。

「あ、そっか、特殊な才能だから…!」
「ま、そーいうことね。」

ネクロマンサー……すなわち、死者を操ることの出来る者。
その能力は、霊への深い悲しみ、心からの思いやりがなければ備わらない。
しかし普通に日々を過ごしている限りは、霊に恐怖や哀れみを覚えても、そこまで深い感情は抱けないものだ。故にこの力を持つ者はほんの僅かなのである。

「でも、だからって試験を受けなくていいってのは変じゃないの?」

話を聞いていたタマモが口を挟む。いくら特殊な才能とはいえ、ある一定のレベルに達していなければ職業免許として認定できないのではないだろうか。

「そりゃ、おキヌちゃんの場合は、そんなレベルとっくに越えているけど。」
「というか、もうすでに超一流なんだよなー。」

と、タマモのセリフに横島。なんと言っても、ネクロマンサーの笛無しで、死者を浄霊出来てしまうのである。

「ネクロマンサーってのは、本当は師弟制なのよ。おキヌちゃんの場合は特例ってわけ。」
「それで、おキヌちゃんはそれを知ってるんでござるか?その、試験めんじょってヤツ。」
「知ってるわよ。話したもの。」
「じゃあなんで――」

横島があごに手を当てて呟く。

「じゃあなんで、試験を受けるなんて言い出したんスかね…?」

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