ザ・グレート・展開予測ショー

BATTLE ZONE!!バトル2


投稿者名:プロミス
投稿日時:(02/ 6/ 3)

「横島。小笠原除霊事務所の正式所員といて、ウチに来て欲しいワケ。」
突然やって来た小笠原エミのこのひと言で、美神を始めとするいつものメンバーは、空気と一緒に凍りついた。

んで10分後。

「横島〜。そろそろ復活して欲しいワケ〜。」
解凍用の湯をかけても溶けず、そろそろ帰ろかな等とエミが考え始めていた頃、やっとフリーズしていた横島が再起動を始めた。

「・・・ピーカリカリカリカリカリ(データを読み取る音)・・・・・・はっ!?俺はどの位フリーズしていたんだ!?」

「大体10分くらいなワケ。」
律儀に答えるエミ。

「・・・エミさん。さっきの話なんですが・・・」
少し前に自分に投げ掛けられた言葉を思い出し、シリアス100%になる横島。超真剣な眼差しでエミを見据える。

ごくりんちょ。(横島が唾を飲み込んだ音)

「本当に・・・」
横島が何か言いかけた時だった。

「くぉらぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁ!!!!!!!エェェェェェェミィィィィィィィィ!!!!!!!!」

どっごーーーーーーーーーん!!!

地獄の鬼もかくやと思わせんばかりの形相で、鬼よりたちの悪いのがエミに詰め寄ってきた。ちなみにそれまでエミと対峙していた横島はそれに気付かず、フルパワー神通昆の一撃で、お空の彼方へ吹っ飛ばされてしまった。『どっごーーーーーーーん!!!』は、壁を突き破った音。

「あーら令子。おたくは話の邪魔なワケ。というワケで、もう少し凍っててくれない?」
あくまで話を続けようとするエミ。最も、目的の横島がフッ飛ばされてしまったため、もう帰るつもりであったが。

「ふっざけんじゃないわよ!!!!!いきなり人の事務所に押し込んで来て、さらに人の丁稚引き抜こうなんて、あんた何様のつもり!!!!」
鼻息も荒くまくし立てる美神。おキヌとシロ(解凍済み)が止めていなければ、エミを頭から喰っているかもしれない。

「あら。あたしは横島を、能力に見合った条件でスカウトしに来ただけ。優秀な人材は、貴重なワケだからね。」

青筋立ててる美神の周りを歩きまわりながら、さらに言葉を続けるエミ。

「人のモノとは思えない体力と回復力。文珠を始めとする、様々な必殺技。加えて人外の者に好かれる性格。彼はもう、日本で五本の指に入る、凄腕のGSなワケ。」

「・・・・・・・」

「今横島がウチに移転してくれれば、除霊の仕事をタイガーと一緒に受け持ってもらえて、あたしは呪いの方に専念できるワケ。」

「・・・・・・・」

「もちろん、それ相応のギャラは渡すつもりなワケ。そうすれば横島も今の極貧生活から脱出できて、双方円満に収まるワケ。」

「・・・・・・・」

「少なくとも、横島を『文珠製造機』としか見てないオタクよりは、横島に1000倍充実した日々を送らせてあげられるワケ!!!!!」

どど〜ん!!(エミの後ろで、日本海の荒波が炸裂した音)

「・・・ぬ・・・ぐぎ・・・」
エミのあまりにも綿密かつ完璧な計画に、グゥの音もでない美神。ただ歯軋りをして、エミを睨みつけるだけ。

「ホ〜ッホッホッホ!!今横島に抜けられたら収入に大打撃がくることくらい、分からないオタクじゃないはずなワケよね〜!!!!!」

エミが勝利の高笑いを挙げた時だった。

「待って下さい!!」
「待つでござる!!」
「あら令子、横島クンいる?」
「よーう美神のダンナ。横島いるかい?」
「お久しぶりです美神さん。横島さんに用があるんですけど、いますか?」
「久しいな美神令子。横島はいるか?」

上から順番に。

かなり真剣な表情のおキヌちゃん。
同じく真剣な表情のシロ。
ドアを開けて入ってきた美神母。
その後ろに続く、
雪之丞。
小竜姫。
ワルキューレ。

この人々の出現によって、事務所は嵐に包まれてゆく・・・。

つずく



〜プロミスとタイガーのワクワク言い訳コーナー〜

タ「またヤマもオチもない文字の羅列ですケンノー。」
プ「ごめんなさい。次回こそ必ずヤマもオチもつけます。許して下さい。」
タ「期待もしないし待ちもしませんケンノー。」
プ「あぁっ!!そんな冷たいコト言わないで!!(泣)」

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