ザ・グレート・展開予測ショー

共に歩むヒト〜1


投稿者名:ぴろしき
投稿日時:(02/ 6/ 3)

 運

 才能

 努力

何でもいい・・・わけじゃない

勘違いしていたのかもしれない

でも

逢うことが出来た

ナニかがあったら...

かわっていたかもしれない

ナニかがあれば...

かえられるかもしれない

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
          共に歩むヒト   1
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

仕事が珍しく休みなのに、何もする気が起きない。

学校が終わった後、ただ帰るだけ。

(金無いし腹減ってないから帰って寝ちまうか)

「お先!」

ピートとタイガーに声を掛け、返されたはずの言葉も聞かず教室のドアを出る。

(ほんとギリギリなんだよなぁ〜
 行くの無理だったんだから、あのハゲもサービスしろよなぁ〜
 「君は生徒の鏡だ!出席日数は倍!もひとつおまけでさらに倍!」とかしろよなぁ〜)

(あした美神さんにバイトの時間、相談しないと...あと金...時給もか...
 あの人に金の話かぁ〜...仕方ないよなぁ...)

気が付いたらアパートの前に着いてた。部屋に入り、着替えもせずに寝転ぶ。

(事務所に顔出して、隊長の所に寄ってから...その後でいいかな、電話するのは)

取り敢えずの予定を思い返して外に目を向ける。

(もうそろそろか?)

目に入る景色が、あの時の景色に変わっていった

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「・・・バイト・・・どうすっか・・・」

ポツリ呟いた言葉に

「・・・辞める?・・・」

ココロ動かされる

「・・・そう・・・やな・・・」

自分が居た

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

アパートの窓から夕焼けを眺めていたはずだった

気が付くと空は暗く、眺めていたはずの夕陽は消えていた。

今まで見ていた筈なのに

(ユ...メ?)

「昼と夜の隙間・・・一瞬・・・・」

零れ出た言葉を気にするでもなく、想いが・・・ココロに・・・霞む。

(昨日、決めたつもりだったのにな)

明かりに手を伸ばす

外の音がやけに遠く聞こえてテレビに手が伸びる。

自分から明かりと音に手を伸ばしたのに...

目を閉じて考えてしまう。

(無理だったらって事はないか...
 前におかんが来た時はあっさり許可したんだよなぁ...
 あの時の理由と同じ理由だもんなぁ、大丈夫だよな?)

前の時を思い浮かべるのは、自分が 変わらないからなのか

それとも

前に受け入れられなかった事を受け入れる自分が 変わったのか

ナニかを手にしたくて

(考えただけじゃ・・・無理だよな・・・わからないよな・・・)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(「俺らしく」...言霊だったかな?...「俺らしく」...言葉が力に...
 「俺らしく」...ココロを隠す...俺らしく...するために...)

落ち込んでる自分を誤魔化し事務所のドアをくぐる。

「ちわーっす。」

「あっ!、横島さんお疲れ様です。」

「おキヌちゃんこそお疲れ様!
 の〜ど渇いちゃって、なんか飲むもんある?」

「さっき隊長さんが持って来てくれたケーキがあるんですよ。
 お茶と一緒に持ってきますね」

ぱたぱたぱたっ

おキヌちゃんが部屋から出るのを見ながら

(前と・・・いつもと・・・同じか・・・)

思わず目を細めて見てしまう。

(ん?お茶って言ったか?)

「おキヌちゃ〜ん! 冷コ お願〜い!」

(喉が渇いてるところに冷たいお茶なら良いが
 熱いお茶だったりしたら...ケーキもあるって言うし)

下らない事を考えてた。

「横島さん、お待たせしました」

アイスコーヒーを俺の前に置き、紅茶とケーキを持ってきたおキヌちゃんが反対側に座る。

(やっぱり熱いお茶か)

「あれっ? 美神さんは居ないの? そういえば隊長がどうのって?」

「美神さんはですね、さっき隊長さんが来て奥の部屋でヒノメちゃんと

「隊長も居るんだったら丁度いいな」 えっ?」

思わず話を遮ってしまったせいで、おキヌちゃんが心配そうな顔を向けた。

「なにかあるんですか?(ジ〜〜)」

「あっ、いやっ、その〜、ちょっ」

「私には・・・話せない事・・・・です・か?」

「べつにそういう事じゃなくって」

「じゃあ、な「ちょっと待って!」

少し責めるようなおキヌちゃんの言葉を止めて

「おキヌちゃんに言えない話って訳じゃなくて、皆に話したい事があるのと
 そん中で、少し隊長に聞きたい事があるの!」

言い切った。

自分も落ち着くようにもう一度

「おキヌちゃんだからとか、おキヌちゃんだけには話せないとかじゃなくって、
 事務所の皆と隊長に話したい事があって、だから隊長がいるなら丁度いいって」

俺はおキヌちゃんの目を見て説明した。

「・・・ごめんなさい」

「ははっ(苦笑い)いいよ、気にしなくても。
 え〜っと、ちょっくら美神さんと隊長のところにいきますか」

少し気まずい雰囲気から逃げる為に場所を移した。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
どうも「ぴろしき」と言います。
初めての方、始めまして、今後もよろしくお願いします
2回目の方、私の作品なんかを読んで頂きありがとうございます。

第一話と言いながら「中途半端やな〜!」という状態です。
元は話を4つ程、それにプロローグとエピローグなんですが
書き直してたら話が大きくなり過ぎそうで、美神親子は一緒にの予定です。
で、この後電話するのは元の話だと2件
(ダレとダレに電話するのは予想できると思います)
その2件が片付いて元の第一話終了!の予定なのですが(-_-;)
このペースだと元の1話が10話で収まるのかどうか

「予定とは未定であり決定では無い!」を胸に頑張りたいと思いますので

これからもよろしくお願いしますm(__)m

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa