ザ・グレート・展開予測ショー

やかま椎やつら


投稿者名:ライス
投稿日時:(02/ 6/ 3)


 やかま椎やつら

  第7話;長崎は今日も晴れだった!!(出発編)

 ――朝。衣替えも済み、夏もいよいよ。横島達の高校は今日から修学旅行で長崎へ行くことに……。で、横島の自宅。その早朝の食卓には、母、百合子と夏服を着たルシオラが……。もう急いで行かないと間に合わないのに、横島が起きてこない……。
百合子「ったく、あのアホ……。ルシオラちゃん、あのバカを起こしてきてちょーだい。」
ルシオラ「アッ、ハイ。」
 横島のいる二階の部屋へ行くルシオラ……。その頃、横島は夢の中で妄想ばく進中であった……。

 〜横島の夢の中

ルシオラ「ヨコシマ…………。来て…………。」
 下着だけのルシオラが据え膳状態にベッドへ寝っ転がって、横島を誘う………。
横島「オォッ!?こっ、ここでヤラぬは男がすたる!!!……ってことで、横島、イッキまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーすっ!!!!!!!」
 かのル◯ン三世のような早技でパンツ一丁になり、ベッドへと突入する横島………。

 〜現実

ルシオラ「(コンコン)ヨコシマ〜ッ。起きなさ〜〜い。早くしないと、間に合わないわよ〜〜?」
 ドアをノックしながら、横島を呼ぶ……。だが、返事は一向にない……。
ルシオラ「……何も反応がないわね。まさか熟睡してるんじゃ……、(ガチャッ)ヨコシ………キャッ!?」
 ドアを開けると同時に、寝相の悪さからドアの方向に突っ込んできた横島に押し倒されるルシオラ………。すると、横島が起きて………、
横島「ン……………、ファ〜〜ァ……。(ムニャムニャ)なんだ夢か……。」
ルシオラ「なんの夢を見てたの?ヨコシマ……。(クスクス)」
横島「ン?………ワァァッ!?」
 ルシオラに気付き、驚きのけぞろうとする横島をルシオラは引き留めた………。
ルシオラ「ヨコシマ……………。」
 顔を少し赤らめ、その甘く優しい声で、横島の名を囁くルシオラ………。
横島「(ウッ(汗)。カッ、カワイイ……。イッ、イカン。このままではオレの理性が………。)」
ルシオラ「………こんな所じゃなくて、部屋でヤりましょう?」
横島「(プッツン)ルシオラ………。」
 ついに理性の糸が切れた横島。そして見つめ合う二人………。でも、そうは問屋が降ろすわけがなく…………、
百合子「二人ともナ・ニ・を・し・て・る・の?急いでるんじゃなかったの?」(ドドドドド…………!)
二人「(ドッキィン!!)」
 二人は百合子のとてつもないオーラに気づく……。
百合子「………そーゆーことがしたいのなら、アッチ行ってからにしなさい!!」
二人「ハッ、ハイィィッ!?」
 追い出されるように家から出る二人。横島が腕時計を見ると、集合時間までもう三十分もない……。
横島「オッ、オイっ!もう、間に合わんぞ?」
ルシオラ「大丈夫!!ヨコシマ、ワタシにつかまって!!」
横島「こっ、こうか?」
 と言って、横島のつかまろうとしたところは胸の辺り……。
ルシオラ「バッ、バカ!もっと下よ、下!」
 そう言われると今度は下の方へ……。だが………、
ルシオラ「今度はドコさわってんのよ!ワタシは腰の辺りにつかまれって言ってるの!(バキッ)」
横島「ハッ、ハイ………。(横島の頭にはでっかいタンコブが………)」
ルシオラ「じゃ、行くわよ?しっかりつかまっててね!(ギャンッ!!)」
横島「ドワアァァァァァァァ〜〜〜〜〜〜〜ッ!?」
 ルシオラは有無を言わさぬ超スピードで、羽田空港へと向かった………。


 で、ここは羽田空港の入り口……。多くの人々がにぎわっている……。すると………、

(ギャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン……………、)

男「ん?なっ、なんだ?この音は………。」
ルシオラ「ワァ〜〜〜〜〜ッ!?どいて、どいて〜〜〜!?」

 (ドッカ〜〜〜〜〜〜〜ン…………。)

 不時着するルシオラと横島。ルシオラは横島の腕の時計を見る。
ルシオラ「(チラッ)ホッ。まだ十分あるわ。さ、早く行きましょ?ヨコシマ。ヨコシマ?」
 あんまりの早さであったために、白目をむいて気絶している横島。漸く気付き……、
横島「コラッ!!ルシオラ、オマエ、あんな速度で飛ぶんじゃネェ!!あんな速度で飛ばされたら、誰だって気絶するわい!!」
ルシオラ「ゴメ〜〜ン………(テヘッ)。マ、イイじゃない?時間に間に合ったことだし……。さ、早く集合場所へ急ぎましょ?」
横島「ったく…………。」
 そう言って、集合場所の地下の駅に向かう……。
ピート「あっ、横島さん達が来たみたいですね……。横島さ〜〜ん!!」
横島「ヨォッ、ピート。」
ピート「ギリギリセーフですね。………で、どーしたんですか?ボロボロですよ?」
横島「イッ、イヤ、チョットな…………。コノッ。(コツン)」
ルシオラ「キャッ!?」
 横島にこずかれるルシオラ。すると、西条弟が横島の喉元に剣先を突き付け………、
横島「ヒィィィ!?ナッ、ナニすんだ!西条!!」
西条弟「今、彼女を殴ったな、横島クン?許せん!そこに直りたまえ、手打ちにしてくれるわ!!」
 かなり無茶苦茶な理由でイキナリピンチな横島。そこへ夏子が止めに入る……。
夏子「チョット待ちぃや!!横っちは悪ぅないで?悪いのはこの女や!!こんなに横っちをボロボロにしくさって………。」
ルシオラ「なんですって……………?(怒)」(ゴゴゴゴゴ…………!)
夏子「オッ?ヤルんか?エェやろ、相手になってやるで?」
先生「コラッ!!そこ、何をやってるんだ、点呼が始まってるんだぞ?静かにしなさい!」
夏子「チッ、勝負はお預けやな……。」
 点呼と諸注意を終え、チケットを貰い、搭乗ゲートにはいる前に荷物検査を受ける。順調に金属探知ゲートを通る生徒達。………ただ一人を除いては……。

(ビーーッ、ビーーッ!!)

検査官「キミ、イカンよ、その刀は。ちゃんと帯刀許可を取っているんだろうね?」
西条弟「そんなモノ待っていなくとも、西条家の人間なら持っていて良いはずだっ!!」
検査官「ハイハイ。話にならないから、コッチで詳しく聞こうね〜〜?」
西条弟「キサマ、この僕を誰だと………。」
検査官「たまにいるんだよね〜〜。こういうのが。オイッ、連れて行け。」
 空港の皆さんに連行される西条弟。
横島「ギャ〜〜〜ハハハハ、ザマーミロっ!!じゃあな、西条。オレらは修学旅行楽しんでくるから、オマエは一人でカツ丼でも食ってな!!」
西条弟「おのれ〜〜〜っ!!横島クン、アトで覚えていたまえ!?」
横島「多分、忘れてるわ。じゃ〜〜〜な〜〜。」
西条弟「クッソォォォォォォォ〜〜〜〜ッ!!」
 こうして荷物検査を終え、飛行機へと乗り込む。そして数分後、飛行機は空へと飛び立った………。
横島「フゥッ。ようやく飛んだな……。」
ピート「エェ。でも、飛行機に乗るとロクな事(3巻レポート7参照)がなかった試しがないですからね………。何もなければ良いんですが……。」
タイガー「大丈夫じゃよ。ピートさん。」
横島「そうだぞ、ピート。気にしすぎなんだよ。おまえは。」
ピート「そうですか?イヤ、しかし………。」
 ピートの不安をよそに乗客席の一番前の隅の席に座っていた褐色の男が立ち上がり……、
男「わっ、我々はザンス解放戦線であるっ!!当機はハイジャックされたっ!!」
飛行機にいる全員「ハァッ!?」
 ハイジャックされた飛行機……。これからどーなる?そしてもう一人、燃えている男がいた!!
西条弟「ようやく納得してもらえたぞ……。フフフッ……。飛行機が飛んでいってしまっても、僕には奥の手がある!!(ピポパポ………)僕だ、秀輝だ。今すぐ自家用機の用意をしろ!(ピッ)………待っていて下さい、ルシオラさん。今すぐ行きますからねぇ〜〜〜っ!?」
 ……はてさて、この珍道中、どーなることやら……。

 続く。





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