ザ・グレート・展開予測ショー

奴の名はユダ28


投稿者名:たーくん
投稿日時:(02/ 6/ 2)

GSチームが来たときには既に白皇喬は焼け野原だった。

「こいつは酷いな・・・・」

横島は瓦礫の山を慎重に踏み分けていく。

「・・・だめなのね、生命反応はおろか虫の一匹もいないわ」

ヒャクメは目を閉じる。

「・・・・そんな、ぐっ・・私のせいだ、私が身を話したせいで・・・」

セラは泣き崩れた、他の者にはなんと励ませば良いかも分からない。

「まだ瓦礫が熱を持ってる・・・壊れてそうも時間が経ってないって事?」

小竜姫は瓦礫を拾う。

「ちょっと待てよ、それじゃあつまり・・・」

「そばにいるわよ」

そこにいたGS全員が戦闘体制に入った、白皇喬は一瞬にして静けさに包まれた。

「・・・・気配はないけど誰かが見てるな」

横島を始めみんなそれには気付いていた、だが場所がわからない。
(・・・・どこにいるの?)

(・・・上か?後ろか?・・・)

ガササッ!不意に草むらから音がする。

「そこかぁ!」

雪乃丞は霊波弾をありったけ叩き込んだ。

「やったか!?」

雪乃丞が草むらに近づこうとしたその時。

「雪乃丞伏せろっ!」

横島の声が雪乃丞を呼ぶ。

「何!うおお」

雪乃丞は後ろから向かってきた拳を紙一重でかわす。

「ちいっ!」

拳の主は反撃に備え霊波弾を撃って来た。

「うあわ!」

「体制を崩しちゃダメ!敵は一人よみんなで掛かれば何とかなるわ!」

小竜姫は的確に指示を飛ばす。

「タイガー!文珠一個貸すから何とかしとけ!」

横島はタイガーに文珠を渡すと敵影に接近を試みた。

(禍々しい霊気と殺気だ)

「横島クン!上よ!」

「どえええええ!」

横島は上から降ってきた斧を霊波刀で間一髪受け止めた。

「いつまで耐えれるんかなお兄ちゃん?」

そいつは横島に話し掛けると斧にさらに力を加えた。

「やばいっすよ!このままじゃ体がバッサリいっちゃういっちゃう」

「横島ぁあああ!」

雪乃丞が果敢にも敵にめがけて突っ込む。

「邪魔だぁああ餓鬼ぃいい」

横島を蹴飛ばし斧で雪乃丞を叩き切ろうとする。

(やばっ・・・)

その瞬間まばゆい光が辺りを包んだ。

「何だ!?・・ぬおおっ」

雪乃丞がダイレクトに一撃を入れた。

「よっしゃ!だけど斧は・・」

雪乃丞が不思議に思っていると。

「雪乃丞さん!間に合ってよかったじゃけん」

タイガーが手を振っている。

「助かったぜタイガー!あいつは?」

雪乃丞は殴りつけた方を見るが姿は無い。

「一体どこ・・のおっ!」

雪乃丞は激しくぶっ飛ばされた。

「阿呆が、一撃入れたくらいでいい気になってんじゃねえよ」

雪乃丞を殴った男は怒りの形相でこちらを見据える。

「何なのよこいつ!早くて見えなかったわ」

美神は間合いを開ける。

「女、逃げてちゃ・・・・・死ぬよ」

美神が半歩下がった瞬間そいつは美神の背後取った。

「うそ!」

「くたばれアマがぁぁあああ」

勢いよく拳がふられた、が。

「横島忠夫けんざんじゃああ!」

横島が男に向かって文珠を投げる。

ドッゴンと大きな音をたてると男は地面にめり込む。

「うおお、重い!?」

「美神さん早く!あいつを『重』の文珠で押さえちゃリます」

「こ・・ん・な物ぉぉおおおお!」

男は咆哮を上げると文珠の効力を打ち破った。

「すごいですけど・・・・でやああああ!」

小竜姫ががら空きの背中に太刀を浴びせる。

「ナイス小竜姫様!」

「どらどらどらおらおりゃぁあああ」

雪乃丞も後ろから霊波弾を撃ちまくる。

「今度こそやったか?」

雪乃丞の考えは虚しくはずれた。

「甘いんだよぉおおおお」

敵は雪乃丞の目の前まで間合いを詰めた。

(嘘だろ!?)

「死なんかぁあ屑がぁあああ」

雪乃丞に激しい拳を浴びせる。

「雪乃丞!このどぐされがぁあああ」

横島が文珠を持って突撃を掛ける。

「だめよ!横島クン!」

美神の静止を聞かずに横島は文珠に念を込めた。

「こいつで死にな!」

横島は文珠を投げた、文字は『滅』『殺』『消』の三文字。

「三文字分の霊力で敵を葬るのか?」

何人かのGSは勝利を確信した、奴はまだ文珠の軌道のすぐそこにいる。

「・・いい案だが、かわされちゃあ意味ないな」

「!」

もう一寸で当たるところで奴は消えた。

「ちなみに私はどぐされじゃなくてリッチと名前があるんだよ、ゴミがっ!」

懐から剣を取り出し横島は・・・切られた。

「あっ・・・・・」

「横島ぁあああ!」

「横島クン!」

「横島さん!」

「バイバイ、ボーイ」

横島は地面に倒れた。

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