ザ・グレート・展開予測ショー

一学期は突然に!序説


投稿者名:たーくん
投稿日時:(02/ 6/ 1)

扉を開けても中には誰もいなかった。

「・・・・確かに人の気配が・・・・」

横島がそう思っていると、

「横島さん!」

後ろから声を掛けてきたのはピートだった。

「どうしたんですか?一人で先に部屋まで来るなんて?」

「浅井って子にセクハラ掛けに来たんじゃないでしょうね?」

愛子も遅れてやってきた。

「いや・・・・そういうわけじゃ」

「始業式が始まりますから行きましょう」

始業式の会場はまだまだ空席が目立った。

「所詮は80人しか生徒がいないからな」

ちなみに男40女40教員36087人である。

「・・・教員が3万人って・・・」

「それだけ教える分野が多いってことでしょ」

雑談で数分を過ごしていると他の生徒も集まってきた。

「あーあー、只今マイクのテスト中テステス」

教員がマイクテストを終えると始業式は始まった。

始業式で分かったのはあの優しい顔の鬼教師は学年主任だった事と校長がGS試験で見た末野のじっさんだったことだ。

「いつになっても、校長の話っつうのは疲れるなぁ」

「何をいってんのよあれぞ青春よ、青春」

愛子が青春の理を話しているうちに部屋に着いた。

「はいはい、分かったか・・・」

横島が部屋のドアを開けると。

「あれぇ?横島さんじゃないですか、同じ部屋だったんですね」

「おっお前は!」

「あっ、女の子じゃなかったみたいですよ」

「つまり青春とは自分の時をいかに・・・」

まとまりがない奴ら・・・・

一息おいて横島はピートと愛子を外に出した。

「お久し振りですね、何か御用ですか?お友達を外に出すなんて」

「とぼけんじゃねぇ、この間の事を聞きに来たんだ」

「この間?あぁあれはですね・・・・・これを読めば分かりますよ」

彼はカバンから一冊の本を取り出した。

「・・・これは・・!!!これはあの『ついに脱いだアノコスプレ美女とセーラー服!!』じゃないか!」

「それあげますから許してくださいよ」

普通の横島でもさすがに「馬鹿野郎!こんなもんで・・・」と行くのだが。

「本当にくれるんか?もうそんなん許しちゃうよ、俺って心広いから」

やっぱりこの程度の男だ。

程なくして和解?した二人とピートと愛子の二人が加わり一学期は幕を開けようとしていた。

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