ザ・グレート・展開予測ショー

受験本番!


投稿者名:たーくん
投稿日時:(02/ 5/31)

朝の七時五分・・・!?

「どっしぇえええ!やばい!遅刻だぁあああ!」

横島はコタツから飛び出しその回りをグルグル回り始める。

「やばいぞこれは・・・遅刻は間違いない・・・こうなったら・・・」

横島は押入れの中の菓子箱の中から文珠を取り出す。

「天気予報にごめんっ!」

ヒョイっと空に文珠を投げた・・・・・

・・・国立GS養育大学・・・

「しかし驚きですなぁ安部先生」

「そうですな東郷先生、朝方は快晴だったのに・・・こんな吹雪になるとは」

二人の教員はガラス戸の外を見つつ生徒の遅刻証明を見ていた。

「・・すんません、遅刻者はここに来いって言われたんですけど・・」

「あぁここだよ、おや四人一緒かい?」

「・・・タクシーだったもので、これが証明書です」

「・・はい、確かに。君達は二階の第7会場へ行ってね」

ピートは試験官に一礼してから戻って来た。

「危ないところでしたね、今回は横島さんのおかげですね」

「そうじゃのぉ、横島さんが豪・雪の文珠を造らんかったらワシらは浪人じゃったけんのお」

「それより早く第7会場に行かないと、ちょっと横島君!」

「・・・・貴様ら、口ではそう言いつつ何で俺が全員分の荷物を持ってんじゃ!」

「それはもちろん・・・」

「横島さんが・・・」

「昨日『明日は俺がみんなを起こしてやるから任せろ!』って言って遅刻したからでしょ」

愛子はそれだけ言うとピートとタイガーと共に階段へ向かっていった。

「・・・そうだよな、俺が悪いよな・・・って待てよ」

横島も三人を追って階段を上った。

教室には彼らのほかには一人しかいなかった。

「ここでいいの?五人しかいないわよ」

「でも、ここが第7会場だし・・・」

愛子がピートと話していると。

「おや?みなさんが最後の受験生ですか?」

ドアからいかにも世界で一番良い人って感じやわぁという雰囲気の教員らしき人物が現れた。

「時間も押してるんでもう始めますよ、あなた方は日本GS協会より特別受験をするように言われているのでこちらに来て貰いました、浅井君待たせてしまってすまんね」

浅井と呼ばれた少年は軽く手を振って答えただけで何も話さない。

「・・・・特別?」

この瞬間横島の脳裏にはこの一週間の血に塗れた努力が(してるわけねぇな)走馬灯のように。

「君大丈夫かね?」

教師に言われて横島はようやく我を取り戻した。

「あれってさぁ・・・」

「横島さんは知らなかったみたいですね」

ピートと愛子は笑いながら横島を見た。

「笑ってないで試験を始めますよ、まずは受験者諸君、起立!」

ガタン、大きな音と共にタイガーは床に膝から崩れた。

「おい!大丈夫か・・・!」

横島は愛子とピートの姿を見て驚愕した、二人とも立っているものの歯をきしらせながら何とかといった形で立っている。

「どうして・・」

横島が呟くと、

「あの教師だよ」

浅井という人物が話し始めた。彼は横島のように楽々立ったようだ。

「多分あの人霊力を重力磁場に変えているんだと思うよ、霊力の潜在能力を測るって所かな?そろそろレベルが上がると思うよ」

彼が全部言い終わらないうちに、横島の体に誰かが乗りかかったように重さが加わった。

「きゃあっ」

愛子が倒れた、ピートも冷や汗がだらだら出ている。

「二人は休んでいなさい、三人共さらに加えますがよろしいですか?」

教師はそういうとさらに強烈な重さが体に来た。

「うおっ、なんか重いぞ!」

横島が重さに気付くと

「ふあっ」

ピートが床に膝をつける。

「はい、じゃあここまで、みなさん席についてください」

教師はそう言うと教室を出て行った。

「・・・・みんな大丈夫か?」

「横島さんはすごいですね・・」

「あれだけの重さを気にしないなんて」

二人は椅子にぐったりと腰掛けている。横島は自分の席に着く。

「あの教師、顔は優しそうだけど心は鬼だったね」

浅井少年が話し掛けてきた。

「君すごいね、あれだけの重さに最後まで気付かないなんて物凄い霊力じゃん、どうしてプロになんないの?」

「そう?まあ色々事情があってね・・」

横島はそれだけ言って背伸びをする。

「おっしゃあああ、最後の試験じゃあああ、貴様らっ!心して受けろよ!」

馬鹿でかい声とともに馬鹿でかい教師が現れた。

「えっ!?最後ぉ?」

「そうだ最後だ、それじゃあ一番は、愛子君?名字は無いのか?」

「まぁ、色々と事情がありまして・・・」

妖怪なんだからある分けないのだが。

「まあいい、良いかワシがこれから式神を出す、出てきた奴を倒せば合格じゃ、じゃほい」

教師が神を投げると、ボワボワボワ白い煙とともに何かが現れた。

「もんげぇええええ」

「こいつを倒すの?」

愛子の相手はプラナリアのような生物。

(ふっふ、一見弱そうな奴だが実はお札・打撃攻撃の効かんSレベルの式が・・・あれ?)

教師が愛子のほうをみると。

「必殺、吸い込み机ぇ!」

持参の机にプラナリアを吸い込んでしまった。

「あっ・・・・ご・合格・・」

まずは愛子が国G大へ一番乗りとなった。

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