ザ・グレート・展開予測ショー

私が書きました。ライアーライアー!!(ver.E)


投稿者名:マサ
投稿日時:(02/ 5/31)

今ごろですが、とりあえず書いてみましたのでお楽しみいただければ嬉しいです。出来る限り原作者であるsaiさんの作風に合わせてみたのですがいかがでしょうか?




「『ひさかたの光のどけき春の日に 静心なく花の散るらむ <日の光がのどかな春の日に、どうして落ち着いた心も無く、桜の花は散り急ぐのだろうか>』【小倉百人一首・紀友則より】とはよく言ったものよね〜。桜は満開より七部咲きくらいが丁度いいと思いませんか?美神さん」
舞い散る花びらを見てしみじみ彼女は呟く。
「(ホント若さが無いわね、このコは…)そ〜お?私は日本酒の上にひらりと花びらが落ちた所で一気にぐっといくのがいいけど?」
「十人十色ってところですね(やっぱりおばさんくさい…)」
互いに苦笑する二人。
そんなこんなしているうちに横島がやってきた。
「まったくあいつは〜!」
そう言って美神は横島の所へ行き、彼を一発殴るとすぐにもどってきた。

「さ、もっかい乾杯よ!」
美神が言うと、ほぼ全員が好きな飲み物にアイスボックスから取り出した氷を入れていく。

「「「「「かんぱーい!!」」」」」   キィィィィィ......
その時何かが発動した。

(あれ?今、なれた感じの霊気が…)
この顔ぶれの中でもどちらかと言えば強い霊感をもつ彼女・おキヌは異変に気付く。

「皆さん!!聞いてください!!」
日頃割と大人しいピートが真顔で叫ぶと皆が振り返った。
「この中に『真』の文珠を飲んでしまった人がいます!!!!!」

「それ、私だと思います」
「「「「「え?!」」」」」
彼女のその言葉に愕然とする。
「さっき横島さんの霊気を感じましたから」
「何とも無いの?おキヌちゃん!」
「はい、何とも…」
慌てて聞く美神におキヌはさらりと答える。
「そ、そうよね。『真』なんて別にヤバそうな文字じゃないし。……それより」  ギロッ
美神の鋭い視線が横島に向けられる。
「ひいいいい!」
「もしヘタな文字でおキヌちゃんに何かあったら、どうするつもりなのよ!!」
「ぐさあぁ――っ!!…お、俺は…そんなつもりじゃなかったんだぁ〜〜〜〜!!!!」
がんがんがんがん……
横島は近くの桜の木に自分の頭を力いっぱい打ちつける。ある意味自然破壊だろうな、これは。

「で、どういうことなのよ、ピート?」
「さっき美神さんが横島さんをどつ…そのあのっ、小突いた時に拍子で文珠がアイスボックスの中に入っちゃったんです!!」
言葉遣いに気をつけながら美神に答える。
「それじゃあ何?私のせいだって言うの?」
「そ、それは…」

「美神さんも半分悪いんじゃないかな〜」

(((((!?)))))
こちらも普段大人しいはずのおキヌが言った台詞に一同は驚く。
「…なんか、『半分』て言われると…って、おキヌちゃん?!」
「あ、ごめんなさいっ!」
ぺこりと一つ頭を下げるおキヌ。

「まあ、いいじゃないか。人間誰しも言いたいことはあるものだよ」
「わ〜ったわよっ!ど〜せ私が無闇やたらにあのバカを殴るからいけないんでしょ!」
唐巣の言葉に珍しく自分の非を認めると、美神はウイスキーを一気に飲む。
「美神さん、お酒が好きなのは分かりますけど、あんまり飲みすぎると寿命縮んじゃいますよ」

ブ―――――ッッッッッ!!
(あ…あれ?!)
美神が勢いよく噴出し、周囲もざわつきだす。
「ち、ちょっとおキヌちゃん!あんたに寿命がどうとか言われたら不安になるじゃない!」
「別に美神さんならダイジョブでしょう。殺しても死なない人がアルコール中毒なんかで死ぬわけ無いって――――」

ズガッ バキッ ガンッ
余計な一言で血の海に沈められる哀れな横島。
「不死身のようなあんたに言われる筋合いは無いわよ!!」
「…ど、どうか許してくだはい…」 ドクドクドク…

「で、おキヌくん。本当に何でも無いのかい?」
二人の行動には好い加減慣れた様子で、気にせず話をすすめる唐巣。
「そう言われるとなんかおかしいような…」
おキヌは冷や汗をかきつつ答える。

「先生、これは一体…」
「私に考えがある」
そう言って唐巣は一歩歩み寄る。
「おキヌくん、この前、私たちとやった仕事の報酬は私たちに1/3のはずだったね。それにしては多すぎる気がするんだが…」
「ああ、その時は唐巣さんが飢え死にしそうだからって2/3も渡しちゃったんですよ。素直じゃないですよね、美神さんて。あの後きつく口止めされて…って、え〜?!」
(あああああっ!ど、どうして〜?)
おキヌのにこやかな顔が一瞬にして蒼白になる。

「美神君…君は、本当はそんなに私のことを心配して…」
感激の涙を流す唐巣。
「え?!おキヌちゃん!…あ、べ、別に私はそんな…。ただ、たいしたギャラじゃなかったからそれぐらい上げてもいいかなって…。それだけだってば〜!」
美神の顔が瞬間的に真っ赤に染まる。
「ほんっと〜〜に、素直じゃないな〜、美神さんは。『先生に死なれたくないもの』とか言えばいいじゃないっスか」
「あんたねぇ〜〜〜、少しは学習しろ〜〜〜〜〜!!」

ズガ―――――ンッ
某アニメの『ジャブはひねりこむように打つべし』という台詞を思い起こさせるような理想的な鋭いパンチが横島を襲い、見事に近くの桜の木に叩きつけられる。

「…まあ、これではっきりしたわけだね。どうやら、おキヌくんは飲んでしまった『真』の文珠の効果で思っている事がそのまま口に出てしまうらしい」
「そのようですね」
唐巣とピートは【考える人】のポーズをとる。

「でも、そうだとしても氷室さんから聞き出したいことなんてありませんわ」
「それは言えてるな。元から隠し事なんてしねーし」
弓と雪之丞だ。
これにはほぼ全員が頷く。

「俺はあるぜ!早苗ちゃんのバス……」
「まだやっとるかおのれは〜〜〜〜!!」

バコッ
美神の神通棍がまたしても彼を襲う。
ココまで殴られてもすぐに復活する所は流石と言うほか無いのだが…。

「じゃあ、私から一つあるわ」
「え?」
(((((?!)))))
美神に全員の視線が集まる。

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