ザ・グレート・展開予測ショー

受験はつらいでぇ!


投稿者名:たーくん
投稿日時:(02/ 5/30)

一月三十日・・・・・カレンダーは嘘をつかない。

毎日のように一日の終わりにその日を赤ペンで潰していく。

誰にでもどこの家でもある普通の事・・・三年生という時期を除けば・・・


横島は意外にも大学進学の道を選んだ・・むしろ百合子が選んだというべきか。

横島は高校を出たらGSになるつもりだったが美神さんは横島にその事でこの話をしたからだ。
「横島君、あんた卒業したらどうするの?」

「へっ?いきなり言われても・・・たぶ・・」

「それならここへ行きなさいよ」

美神は横島の意見を聞かずに一枚のパンフを差し出した。

「・・?・・国立GS養育一課大学?何すかこれ?」

「実はね・・・」

美神が言うには最近はエセの商売者が急に増えだしさらに試験は通ってもヘチャレたGSがいるという話に日本GS協会が遺憾の意がどうたらこうたらということだ。

「それで俺に?別に俺は今までの功績っつうかそういうのがあるからいいんじゃ・・」

「でもね・・・」

美神は一枚の手紙を渡してきた茶便箋の見た事のある字。

「これって・・・」

「そう。あんたのお母さんから」

中身は大学に行けの命令、そして美神への伝言とそのための剃刀が数枚・・・

「この剃刀使って欲しい?」

こうして横島は国立GS養育一課大学への受験が決まった。

「何かはめられてる・・・」

横島は同じことを繰り返しつつ問題集を見ていた。

国G大は受験科目がペーパー、実技、面接の三部構成である。

ペーパーでは時場合に応じたGSの対応や霊の仕組みなどの問題を解く。

「実技は文珠で一発・・・面接も俺は有名人だし・・・ペーパーだよなぁ」

横島は困った顔でコタツに入る。

「美神さんの事務所じゃこんなの習ってないし・・・」

みんなも知ってるが美神令子は会ったが最後、敵霊を待った無しでぶっ飛ばす超やり手のGS、そんな彼女のそばにいた横島は霊と和解をするなどの問題集三ページの基本事項も知らなかった。

「俺・・やばいかも・・・」

実は一般の入試と違い、国G大はセンターなどは無しで、毎年二月の一日に本試験があるのだ!

「明日・・っていうか今日の八時にゃあ俺は・・・・」

溜め息を漏らし追い込みを掛ける横島だった。

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