ザ・グレート・展開予測ショー

THE DARK SIDE OF THE MOON 〜Act.2


投稿者名:Cultivate Flat
投稿日時:(02/ 5/29)


―――――――――――――THE DARK SIDE OF THE MOON――――――――――――――

  Act.2 Can't buy a thril?

………ここは太平洋に浮かぶ人工大陸ムー。千年前に世界連邦成立に辺り、作られた大陸であり、折からの人口増加を少しでも解消するために作られた大陸でもあった……。そのあらゆる人種がそろう大陸の首都がアトランティスであり、また世界連邦の首都である。その超高層ビルの建ち並ぶ都市の一角で、除霊作業が行われていた…。
 
   (ボカ〜ン………!)

悪霊「ギャ、ギャ、ギャ〜〜〜ッ!!☆◎〒$%℃煤=諱窿ウΩ※#♪¶@ーーーッ!?」
男1「ソッチに行ったぞ、レディング!!」
男2「HA−HA−HA!観念するネ、悪霊サン!!」
悪霊「ギャッ!?」(ズゴ〜ン)
 ファンキーな黒人にケリを入れられて、悪霊は壁にブチ当たる……。
男2「HEY、今ネッ!ベイビー!!」
女「ウルサイ奴だな………、今やる!!」
そう言うと、金髪の女性はその長髪をなびかせて、悪霊にトドメを刺そうとする。が……、
男3「ホールズワース、避けろ!」
女「ナニ…………グワッ!?」
 思わぬ反撃を喰らう……。悪霊は女に注意した男と、その後ろにいる男の方へ……。
悪霊「グワラケパキラルレヘニモキキャーーーーーーーッ!!」
男3「悪霊め………、これでも喰らえ!」(バッ)
 男はそう言うと、手から出した霊気の糸を操り、悪霊を縛り付ける。
悪霊「ゲギョッ!?」
男3「今です、玲一様!!」
男4「ヨシッ……………。悪霊よ、極楽へ行くがいい!!」(ズバシュッ!) 
 男は、ライトセーバー型の神通棍を持つと、一撃で悪霊を倒す……。
男4「フゥッ…………。ヨシッ、戻るぞ………。」
他の三人「ハッ!!」
ビルの管理人「どうも有難うございました!!」
男3「イエイエ、では依頼料の振込をお忘れなく………。」
 仕事を終え、その場から立ち去る彼ら。
管理人の部下「スゴイですね………。何ですか、あの人達は?」
管理人「なんだ、オマエ知らないのか?GS業界話じゃ有名な方たちだぞ?しょうがねぇな……。ホラッ、背の低い東洋人が居るだろ?彼が細野晴臣だ。その独自に編み出した魔法はイエロー・マジックといわれている程の実力の持ち主だ……。で、その隣の黒人は、オーティス・レディング。霊能格闘術の達人だ。その攻撃の破壊力はスゴイらしい……。」
部下「あの綺麗な女性は?」
管理人「アァ、あの人はアン・ホールズワースだ。女性GSの中では、No.1の実力の持ち主だそうだ……。そして、その3人を束ねているのがあの白人だ……。ロジャー・ウォーターズといって、その4人のなかでも、一番の実力者で、冷静かつ、かなりの切れ者らしい………。で、そんな最強の4人が勤めている事務所の所長があの方だ。」
部下「あの背の一番高い人ですか?どこか気品のある………。」
管理人「あの人が美神玲一だ。なんでも家は一千年以上も続く家系で、代々GSをやっているようだ。ご先祖は、なんでも、世界の危機を救ったそうだ………。」
部下「ヘェ〜ェ?世の中には、スゴイ人がいたモンですネェ〜〜?」


 ここは彼らの事務所……。
玲一「つまらん……………。」
 その長身の日本人…………と言うよりはイギリスの紳士のような風貌を持つ男は、そう声を出した…………。
ウォーターズ「……何が、ですか?」
玲一「決まってるじゃないか。除霊が、だよ。最近歯ごたえのある奴が出てこないではないか。ご先祖は地球の危機を救ったとさえ、言われているが、今はどうだ?今日のあの悪霊にしても…………、まったく、むなしい世の中になったものだ……。」
レディング「ヤレヤレ、ウチの大将のグチがまた始まったゼ?」
細野「アァ………。でも、今日のは超S級だぞ?だから全員で出動したのに……。」
レディング「ソコがウチの大将のスゴイところだ………。ありゃぁ、生まれつきの天才ってヤツだな………。」
ホールズワース「だが、そんなお方の下で、仕事が出来るというのは仕事冥利に尽きるというものだな………。」
レディング「アァ………。」
 部下の間でそんな話が交わされている中、玲一のグチはまだ続いていた。延々と話していると、どこからともなく声が………。
声「悲しいものですな………、力が強すぎるというのも……。」
ウォーターズ「ムッ!だっ、誰だ?」
すると、事務所のドアが開く。出てきたのはヒゲを生やしたイタリア系胡散臭い50代の男………。
男「これは申し遅れました。私はザッパという者。マザース製薬の社長をしております。以後お見知り置きを……………。」
玲一「で、薬屋の主人が何の用だ?」
ザッパ「………ちょっとお耳に入れたいことが。これは極秘情報なんですがね、人類は消去されますよ?」
全員「なっ!?」
 ザッパは神魔界の決断を玲一達に話す。それに聞き入る5人……。
玲一「…………で、我々にどうしろと?それに、何故お前がそんなことを知っているんだ?」
ザッパ「フフッ……、世界一のGSとあろう者がそのような無粋なことを……。アナタ、さっき除霊だけじゃ物足りない、そう仰っていたじゃないですか?そこで、どうです?人間の最後の抵抗として、神・魔族と闘ってみるのは?聞くところによると、ご先祖も闘ったというじゃありませんか?」
玲一「面白そうではあるな………。しかし、私の霊力が強いと言っても、上級の神・魔族には太刀打ちできんぞ?
ザッパ「それも承知しております………。これを………。」
 そう言って男が差し出したのは、一つの錠剤…。
玲一「これは?」
ザッパ「ブランドXという薬です……。どうぞ、飲んでみてください。」
 言われるがままに、男はその錠剤を飲み込む。するとどだろうか。全身の霊力が今まで以上に増した感覚を覚えた……。
玲一「こっ、これは!?」
ザッパ「アナタ様の体のまだ残る潜在能力を引き出したのです……。」
レディング「そんなモンなら、オレにも試させてくれ!」
………と、レディングが言うと、その男は言った。
ザッパ「いけません……………。アナタ方は、既に力を極限にまで霊力を引き出しております……。これをお飲みになると、肉体が霊力の大きさを押さえきれなくなって、破裂しますよ?それでもイイなら、お飲み下さい……(ニヤリ)。」
レディング「イッ、イヤ。遠慮しておこう……。」
 その男の恐ろしい形相に気圧されて、断るレディング。男は表情を戻し、
ザッパ「どうです?これで対抗できるでしょう?」
玲一「アァ………。しかし我々5人だけで闘っても、しょうがないのではないかね?」
ザッパ「アナタ様がこの世界を征服すれば、事足りることでしょう?幸い今年は連邦大統領選挙の年……。どうです、立候補してみては?私が全面的援助しても構いませんが?」
玲一「(しばし考え込んで)イイだろう……。お前の話に乗ってやろう……。」
ザッパ「分かりました。では、詳しい話は後日……。それではその日まで……。(バタンッ)」
 男が出ていった後、玲一に話しかけるウォーターズ。
ウォーターズ「いいのですか?あのような者を信じて………。」
玲一「心配かね、ウォーターズ?大丈夫だ、あの男のおかげで、霊力が上がったのは事実であるし、それに、もし神がそうするものなら、人間は抵抗する道を選ぶだろう……イヤ、選ばねばならない。それに神や魔族と闘ってみたいと、思わんかね?フフッ………、世界か……。私がこの世界を牛耳るのだ、ハーッ、ハッハッハッハッ…………!!」
 50階の事務所から外を見下ろして、高笑いをする男……。

 一方、外は降りしきる雨………。ビルから出てきた男は待たせていた車に乗る……。
ザッパ「本社へ戻れ、ククルーロ。」
ククルーロ「ハッ………。」
 車は動き出す。その中では、男が不穏な笑みを浮かべ、こうつぶやいた………。
ザッパ「フフフフ………。まずは第一段階は終了だ……。」
 車は空高く浮かび、都市の中へと消えていった………。

 続く………



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