ザ・グレート・展開予測ショー

彷徨う二つの心(6、By the heat!・前編)


投稿者名:マサ
投稿日時:(02/ 5/19)

今回、修行に入るわけですが、ここら辺でひとつ言っておきたいことがあります。実は『中和能力』は、コバルト文庫発行の若木未生著『ハイスクール・オーラバスターシリーズ』に登場する【崎谷 亮介くん】(16歳)の思いっきりパクりなんです。
(そりゃ〜、少し設定変えてますが)
「若木先生ごめんなさい〜!」
ってなこと気にしてると書けなくなるのではい、続きです。





「え!?どういうことっスか?」
美神の言葉に横島は問い掛ける。
「おキヌちゃんの能力は使いこなす必要があるのよ」
「とか言って利用したいだけとか…」

ガンッ ゴンッ

余計な一言で女王様からのお仕置き。
「言ってみただけなのに…(ドクドク)」
「なんか言った?(ギロッ)」
「いえ…なんでもないです(汗)」




かくして妙神山修行場に到着した一行。
右「おお、美神ではないか!?」
左「おぬしら今度は何故に参――?」

バァァァ―――ン

「やっぱりいたでちゅね。ポチ〜〜!」
「またいらしたんですか?」
鬼門が勢いよく開かれ、中から現れたのは当然、小竜姫とパピリオである。
何気にうれしそうだったが…
「さ、酸素〜〜〜!!」

バタッ

「大丈夫ですか、横島さん?!」
「だから拙者が荷物を持つって言ったのでござるよ」
「うう。弟子が、弟子が俺の仕事を奪う〜〜〜!しかも女に任せたら男の面子が〜〜〜」
酸欠と疲労で倒れた横島におキヌとシロが駆け寄る。(リュックの中は肉と油揚げが追加されてるから余計に重い)
「横島さんはまた女の子と仲良くなったんですか?(青筋)」
「おキヌちゃんとはここ最近妙にね(青筋)」
「つまんないでちゅ〜〜〜!(膨れる)」
それぞれに刺すようなオーラを発する三人(?)。
「…さっさと用事を済ませて帰るんじゃなかったの?」
「あ〜、そうだったわね」
タマモの意見でとりあえず全員が気を取り直してその場は血を見ることなく切り抜けた…はずだったのだが…。
「小竜姫さま〜〜〜!今回俺はついてきただけっスから用事が終わるまでの間に人間と神様の禁断の関係を〜〜〜!!」

 バキッ メキッ くわんっ 〜☆

復活して小竜姫に飛び掛る煩悩男の顔面に小竜姫のパンチ、後頭部に美神の肘打ち、そして…
「もうっ何してるんですか!(怒)」
脳天におキヌのフライパンが炸裂。(笑)
「か、かんにんして〜〜〜」

 ずるずるずるずる……

倒れた横島を引き摺っておキヌが中へ入っていく。
この時、誰も口にしなかったが『おキヌちゃん(さん)も強くなった』とか思っていたに違いない。
「おキヌちゃんもこ〜やって美神さんに染まっていくんだな…」
横島は嘆く。
続いて他のメンバーも中に入っていった。



小竜姫に連れられて住居兼応接用らしき建物に入るとそこには日本茶を啜るラルキューレとジークの姿。
「お久しぶりです」
「任務の途中で立ち寄ったんだが、まさかお前らがくるとはな」
「そんなにお茶が好きなんですか?」
おキヌ以外の全員がコケた。
「そ〜ゆ〜問題じゃないでしょ!」
と美神。
「前にもあったな、似たような台詞(汗)。…ところでワルキューレ、さっきから気になってたんだが…」
「何だ?」

「俺に向けてライフル構えてるのは何故だ?(汗)」

「お前が馬鹿な気を起こした時のために決まっているだろう」
「俺は歩く公害か…!?(怒)」
「今頃気付いたか。もう少し早く気付いたらどうだ?」
悪魔にさえ危険視される横島であった。
「ま〜ま〜、せっかくいらっしゃったんですから用件を聞きましょう」
小竜姫に言われてとりあえず腰を降ろす一行。
「で、ここに来たからには用件といえば修行ですが…」
「まあね。それなんだけど、『中和能力』って知ってる?」
「え?!(滝汗)」
小竜姫の表情が固まる。
「ほ〜、中和能力とはこれは厄介じゃな。わしら神族や魔族が食らえばまず消滅。更には制御の困難さとエネルギーの無尽蔵な消費ゆえに長生きしたものがおらんと聞くが…その能力の持ち主は誰かな?」
いきなり現れて老師が言う。
「あの…私ですけど、そんなに危険な能力なんでしょうか?」
「案ずるな。わしが身につけさせてやる。…生きるか死ぬかの二択でだがな。なあに、要は精神力の勝負じゃ。強い心で制御してみせい!」
「はい!」
そんなわけで全員で異空間の闘技場へ移動する。
ワルキューレとジークの姿はどこかに消えている。


「また会おう!」
そう言って老師はおキヌを連れて例の暗い部屋に入っていった。
「で、皆さんはどうしますか?何なら私が稽古をつけますが」
「それじゃあ、横島クン剣術教えてもらったら?」
「俺っスか!?」
確かに横島は剣の修行などしたことはないが、美神が言い出した理由はほかにある気もする。
「堪忍して〜〜!小竜姫さまが相手なんて無理や〜〜〜!!(泣)」
「大丈夫です。殺したりしませんから」
小竜姫がニコリと笑う。いろんな意味で。



――その頃、鬼門の二体は――
「の〜右の、わしらはどうしてこんな目に会わねばならんのかの〜」
「それはやはり、わしらが唯の脇役だからでは…」
「「うお〜〜〜〜!!(泣)」」
岩壁にめり込んだまま二体は嘆く。

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