GS極楽特別大作戦!2〜落ちてきた神編 2〜
投稿者名:タモ
投稿日時:(02/ 5/12)
「俺がヨーロッパを旅して時だ・・・。」
雪之丞はコップ一杯のお茶を一口飲んでから話を続ける。
「そう、あの日も今日の様な雨が降っていた・・・。」
「そんなどうでもいいエピソードはとばしてくれよ、話の本題だけでいいからさ。」
横島はテーブルの上に肘を突き、その右手を頬に当てながら言う。
「どうでもいいだ〜!あん時俺は傘もさしてなかったから熱が出て大変だったんだぞ!
それにこのエピソードなくして本題に入る事はできないんだ!」
「そ・・・そうなのか?」
横島は目をパチクリさせて言う。
「熱で倒れた俺は通りかかった女に助けられた。」
「お・・・女!おい雪之丞その女の人の名前と特徴は!!」
「名前は確かパンドラって言ってたけな、それでママに似ていた。」
「ママに似てただ〜!そんなんじゃわからんわ〜!大体お前街で見るいけてるお姉さん方
みんなママに似てるんだろ、何人いるんだお前の母親は!」
「・・・まあ、なんだ、そのパンドラって人には子供がいるよ。」
「子供?・・・ってことは人妻!?」
「そいや、旦那さんとは別れたんだとよ。」
「な・・・何!?人妻のうえ、未亡人!!」
「話を続けるぞ。
俺はそのパンドラって人から神界から落ちた神のことを聞いた。」
「神界から落ちた神?」
「ああ、悪戯と欺瞞を司る神がな。」
「い・・・悪戯と欺瞞司る神、そんな神がいるのか?」
「北欧神話に出てくる神なんだとよ。」
「ひょっとして、お前が世界を周っているのは・・・」
「その神を見つけて、勝負するんだ!お前も勝負してみたくないか?」
「俺はお前の様なバトルマニアじゃないからな別に勝負したくもない。」
「おもしろい話だと思ったんだけどな・・・」
「悪いけど興味無い。」
そして、次の日、雨はうその様に止み雲一つ無いよい天気となった。
だがその日、横島と雪之丞の二人が再び対決することになろうとは誰も思わなかった。
一人の落ちてきた神を除いては・・・。
今までの
コメント:
- 未亡人と言うことは、旦那さんとは死に別れたんですよね(御挨拶)
雨のエピソードのわりには本題が短いと言うツッコミは置いときまして、今回は『何人いるんだお前の母親は!』これに尽きますね。しかも本人、ハッキリ答えてませんし(見ようによっては、はぐらかしているようでもある)
果たして神はいかなるおぼしめしを以って宿縁の二者を対峙せしめるのか!? (斑駒)
- 悪戯と欺瞞を司る神...何か聞いた感じからしてもタチが悪そうな気配がムンムンですね(汗)。その神がいかなる形で横島クンと雪の丞を対決させるように仕向けたのか、これからが見物です♪ あ、あと横島クンが逐一雪の丞の女性描写に反応しているところが面白かったです(笑)。 (kitchensink)
- ギリシア神話と北欧神話が、ひとつの話の中であっさりと登場してしまう。これも、極楽世界の魅力のひとつですね。
しかし、落ちてきた神がロキだとすると、仮にもフェンリルの子孫であるシロはどう感じるだろう…(一応、遠いご先祖様?) (黒犬)
- ドーバー海峡を泳いで渡れる雪之丞君が、雨に濡れただけで熱を出しちゃう所が、なんだか(笑)です♪ (猫姫)
- 僕も横島のツッコミは良かったと思います。雪ノ丞のお母さんって本当に誰に似てるんだろう…(笑い) (3A)
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