やかま椎やつら
投稿者名:ライス
投稿日時:(02/ 4/18)
やかま椎やつら
第5話;ディープ・インパクト!!
ここは美神令子除霊事務所…。今、ここは大変なことになっていた!なんと美智恵の父、つまりは令子の祖父が突如来襲したのだった…っ!
美智恵「おっ、お父さん…っ!なんでまたここに…?」
美神祖父「みっ、美智恵っ!お前こそなんで…。」
横島「エエッ!?ジ、ジィさん、アンタ、隊長の父親なのか?ってことは、自動的に美神さんのお祖父さんって事に…。」
美神祖父「ナヌッ!?」
美智恵「お父さん…、ここは私の娘の令子の事務所よ…。」
そう言われて、令子の方を見やる美神祖父…。
美神祖父「ナニッ!?じゃ、このイケイケネーチャン(表現、古っ)があのちっちゃかった令子か!?」
令子「(誰がイケイケネーチャンだ…っ!(ピキピキ))」
美神祖父「ホ〜ッ…、若い頃の美智恵そっくりじゃの…。」
感心する美神祖父…。と、そこに当惑気味の横島達が口を出す。
横島「アッ、アノ〜、少々状況が飲み込めないんスけど…。」
美神祖父「ムッ!そうじゃったの。おヌシ達には、まだ名前を言っておらんかったな…。ワシの名は、美神丈一郎と申す。さっきから話しているように、この美智恵の父じゃ!」
横島「(ヒソヒソ)どーやら、ホンモノらしいな…。」
キヌ「(ヒソヒソ)エエッ…。でも驚きますよ、フツー…。」
ルシオラ「(ヒソヒソ)偶然ってコワイわね〜…。」
そんなヒソヒソ話をする三人。でも、まだ少し信じられないよう…。
丈一郎「そうか…、ここは令子の事務所か…。しかし、令子も大きくなったモンじゃの〜。もう、何年会ってなかったんじゃ?」
美智恵「エ〜ト、令子が、小学校に入る前だから…、カレコレ14年じゃない?」
丈一郎「そんなに会っていないか…。ところで、さっきから気になってたんじゃが、お前の抱いている赤ん坊はナンじゃ?令子の子供か?」
令子「なっ!?ナニ言ってんのよ!?違うわよ!!」
丈一郎「エッ!?違うのか?」
美智恵「あの〜…、非常に言いにくいんだけど…、私の二人目よ…。ひのめって言うの…(汗)」
丈一郎「ナニッ〜〜〜〜!?オマエまた産んだのか!?くそっ〜、あの仮面男め〜、許せんっ!!」
ジョー爺さん、ナニやら美神の父、公彦に怨みでも持っているみたい。まぁ、それはどーでもいいとして…。
令子「ところで、何しに来たの?」
横島「(ギクリッ!!)」
丈一郎「オォッ……、そうじゃすっかり忘れとった!実はコヤツがの…、」
さっきのことを話すジョー爺さん…。すると、それを聞いた令子は逃げようとする横島を捕まえ、胸ぐらをつかんだ。
令子「アンタってヤツは〜っ!ウチの信用下げるつもりっ!?(怒)」
横島「スンマセンッ!!で、でも…。」
令子「言い訳は許さないわよ〜!?アンタ、私が許すって言うまで給料半分っ!!」
横島「そっ、そんな〜っ!?(涙)」
丈一郎「ところで、アノ少年は?」
美智恵「アァ…、横島クンのこと?フフッ、彼はね…(クスクス)}
丈一郎「ホ〜ゥ?令子の…」
少々驚いた顔で横島を見るジョー爺さん。その横島、既に令子に二十発ほどパンチを食らって、ノックダウン気味…。
令子「このくらいにしとくか…、ミンナ、仕事に行くわよ!」
キヌ「あっ、ハイッ!」
ルシオラ「大丈夫?ヨコシマ?ホラッ、仕事に行くってよ?」
横島「イテテテ…ッ(オレってこんなんばっか…)」
ルシオラに起こして貰う横島…。すると、ジョー爺さんが…、
丈一郎「ドレッ!孫の仕事ぶりでも見させて貰うかの…。」
令子「エッ?ついてくるの?ヨシてよ!どーせ、足手まといだし…、」
美智恵「そんなことないわよ!?今はサッパリだけど、昔はアンタぐらい稼いでいたのよ!」
丈一郎「サッパリにさせたのは、ドコのどなたかの?えっ、美智恵?」
美智恵「うっ……。(汗)まっ、まぁとにかく連れてってみれば?」
令子「フ〜ン、まぁイイわ、じゃ、ついてきて!」
丈一郎「ホイホイ…」
と、言うわけでジョー爺さんと一緒に仕事をすることになった令子達。で、現場の廃ビルへ…。
丈一郎「…で、今日の獲物はナンじゃ?」
令子「エ〜ト、ココで悪魔を興味本位で召喚しようとしたバカが失敗して、逆に自分が引き込まれてワケの分からないモンになっちゃたのが、ココで暴走しているみたいね…。幸い、ソイツがカモフラージュのために張った結界のおかげで、被害は少ないみたいだけど…、コイツは手強そうね…。横島クンッ、ルシオラッ!昨日の打ち合わせ通りよ!準備して!おキヌちゃんは、二人のサポートをオネガイッ!」
三人「ハイッ!!」
丈一郎「で、ワシは?」
令子「おじいちゃんは、私のサポートをお願いするわ…。」
丈一郎「…作戦は…?」
令子「まず、横島クン達で敵を弱らせて、逃げてきたところを私がトドメを…!」
丈一郎「ナンカ、えらく簡単な作戦じゃの…。」
令子「ウッ、ウルサイわね〜っ!」
横島「美神さ〜ん、スンマセンッ!作戦失敗です…、ソッチに行きました〜っ!」
令子「バッ、バカッ!ナニやってんのよ?このボケッ!!」
そう言っている内に敵がやって来た…っ!敵に立ち向かう令子。しかし、敵の力に押されている…っ!
令子「くっ…、カナリ手強いわね…!おじいちゃんっ!手伝ってよっ!?」
丈一郎「(少し考え込んで)つかぬこと聞くが、ギャラはいくらじゃ?」
令子「三十億よっ!三十億っ!!イーから、早く手伝ってよ!?」
丈一郎「手伝えば、いくらかくれるか?」
令子「(とっさに)五割あげるわっ!!だから、早く…っ!!」
それを聞くと、ジョー爺さんの顔つきが変わって…、
丈一郎「十五億か…っ!フフフッ、燃えてきたぞ〜!!令子よ。今、助けてやるからの!!」(ゴゴゴゴ〜〜ッ!)
令子「ナッ、ナニ!?この霊気の盛り上がりは!?」
全身の霊気を目に見えるまで高めるジョー爺さん。そしてそれを手に集めて、霊気の長刀に変えた!!
丈一郎「ウォォォーーーッ!!この妖魔めっ!美神丈一郎が成敗してくれるっ!トリャーーッ!!」
一撃で敵を倒すジョー爺さん。
令子「スゴイ…ッ!」
そして、また場所は事務所に戻る…。仕事を終え、帰ってきた五人。そして戦果を話す令子。すると、美智恵が…
美智恵「そーなのよ…、お父さんったらお金に目が無くて…。昔は結構法外な値段で仕事してたみたい…。」
キヌ「それって、誰かさんに似てますね…。(クスッ)」
横島「そーか、美神さんの性格は、隔世遺伝か…。血は争えないな〜…。」
ルシオラ「ホントッ!」
令子「ミッ、ミンナで、ナニ言ってるのよ!?特に横島っ!今日のはナンなの!?さっき給料半分って言ったけど、ヤッパリ三分の一にするわっ!」
横島「そっ、そんな〜っ、マジッスか〜?
丈一郎「ハハハッ!そう落ち込むな、横島クンよ!それはそうと、令子、ギャラの方は…、」
令子「分かってるわ!おじいちゃんのおかげで助かったし……。特別大サービスで、約束通り半分あげるわっ!」
横島「チクショ〜ッ!三世代に渡ってオレをイジメやがって…。だいたい美神家のヒトってのは、ワガママが多いんだから…!」
丈一郎&美智恵&令子「ホ〜〜ゥ!?」(ゴゴゴゴッ!)
横島「アッ…!マッ、マズイ…ッ!」
丈一郎「美神家の人間が…、何じゃと…?」
美智恵「私がいつ、アナタをイジメましたか?」
令子「今日あーゆー失敗をしておいて、よくそんなこと言えるわね…?」
横島「チョッ、チョット待ってください、三人とも…ってワァァァァーーッ!?」
結局、美神三代怒りのトリプルパンチを食らう横島…。そして給料は十分の一に……。
本日の教訓「口は災いの元」、あなた達も言葉には気を付けて下さいね?(byキヌ)
終わり
今までの
コメント:
- ど〜も。やっと5話目です。ジョー爺さんは、今まで稼いだお金があり、もうおトシのでムリに稼ぐことをしていません。でも今回に様なことがあれば稼ぎます。美智恵さんはこのような父を反面教師にして育ったのでしょう…。さて、次回はこのシリーズをお休みして二回ないし、三回ほど別の短編を書こうと思います。もちろん6,7話も考えているので安心していて下さい。6話はまたまた新キャラが登場します。元ネタから考えれば、誰役が出てくるか分かると思います。あと、そろそろ予備校が始まるので、書くペースが遅くなると思います。ご了承下さい。では、また次回。 (ライス)
- ↑う〜ん。元ネタがアレだとしても、このお話への反映のされ方が分からないので、誰だか想像もつきません。
最近自分でも小姑じみた小言が多いと感じているのですが、やはり言ってしまいますと、
おキヌちゃんは『あなた達』よりは『みなさん』と言うかナー、と。
美神さん・美智恵さんは『ホ〜〜ゥ!?」』よりは『へェ〜〜え?』という感じかナー、と。
金にがめつい美神さんが切羽詰ったとは言え、さすがに5割はないかナー、と。ここでおじいさんと値切り合戦でも始めれば、双方のキャラがしっかり主張できて、なおかつ極楽的な戦闘シーンになったのではないかと思います。
展開的には悪くないのですが、美神家3人のキャラの書き分けなどに物足りなさを感じたので今回は中立です。
短編の方も楽しみですが、勉強共々、ムリしない程度にがんばってくださいね。 (斑駒)
- ジョーが公彦に恨みを持っている理由
1) 純粋に娘を取られたという嫉妬
2) 顔はともかく髪の毛が存在している!!
3) 煩悩全開中に心を覗かれた (魚高)
- やっぱり最後の最後まで横島くんは…おちに使われますね…(笑い) (3A)
- もはや横島クンの死亡は確定ですね、最後のシーンで(笑)。いくらなんでも美神家3代に渡る攻撃には歯が立たないでしょうねぇ。それにしても丈一郎おじいさん、そこまで金に目が無いとは...。私が想像してた、「GS美神’78!!」編中のかっこいい美智江ママの両親像が見事に破られました(笑)。 (kitchensink)
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