ザ・グレート・展開予測ショー

IF(U)――小竜姫の場合――


投稿者名:ロックンロール
投稿日時:(02/ 4/15)

 初めて私のところに訪れたとき……あなたはとても情けない人でしたね。
 ……でも違った。あなたは成長した……あなたが二度目に自分から私のところに来たとき、私は半ば確信していたんですよ?……あなたが、ああするのを。
 本当に必要なときに、私は何も出来なかったけれど……
 あなたは、本当に必要なときに、本当に必要とされることが出来る。……私には分かりますよ?
 あなたは、いずれ私よりも強くなるかもしれない。……それは、私からすれば、もうすぐになるでしょう……
 ……まだ、私から見れば、あなたはほんの子供ですけどね。……でも、何も知らなかった赤ん坊ではなくなりました。あなたは今、子供と青年の過渡期にいるんですね……
 私は…………もうあなたに対しては何も教えられません。
 これは……ただ強者としての意味を問うだけではないんです。
 あなたは……あなたにはまだ分からないかもしれません……でも、いいんですよ。私が分かっている事を、あなたまでもが分かる必要なんてないんですから。――だからこそ、あなたはあなたなんです。私とは違うんです……
 だから、ただ私は言います。竜でも、神でもなく…………人としてのあなたに。















 私の生の何分の一――いいえ、何百分の一でもいいんです……
















 それだけの時間……私を側にいさせてください…………

 …………長い時間の中、私がただ一人好きになったあなたへ…………

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa