私の月から出ていって!!(その4)
投稿者名:CSU
投稿日時:(98/10/26)
突然出現した新生ガルーダは以前戦ったガルーダより遥かに強力は霊波を発していた。
「み、美神さん、一体これは」
「分からないわ、でも本物のガルーダはこれくらいの強さが有っても不思議じゃないけど・・・」
「だいたい、あんたがあんな物持ってくるから、あいつがあんな事に・・・!」
「何よ、そう言うあなたこそあのヒヨコ達を連れてこなければ良かったじゃないのよ!」
「ちょっと二人とも、そんな事言ってる場合じゃ・・・」
『ヒャオオオオオーー!!』
「わーー、又来たーー!!」
再びガルーダが襲いかかって来た、
全員その場から飛び退く、が、神無だけが一瞬逃げ遅れた、
「やめろ!ガルーダ!!」
『ク・オ?』
グーラーが思わず叫んだ。
するとほんの0.5秒ほどの一瞬の間ガルーダの動きが止まった、
どうやらヒヨコの時の記憶はまだ残っているようだ。
その隙に神無はその場から離れた。
「横島クン、神無、こーなったら三人同時に攻撃するわよ、準備はいい?」
「「はいっ!」」
「せーの、・・・GO!」
美神は変形神通棍で、横島は文珠で、神無は刀でそれぞれ攻撃を仕掛けた。
おキヌちゃんは少しでも奴の動きを鈍らせようと、ネクロマンサーの笛を吹いていた。
―――ほんの少し前まではヒヨコの状態だったんだから少しは効くはずだ。
そう思っての行動だった、
だが、奴の身体の表面を覆う魔力のせいで笛の効果は十分の一以下しか発揮出来ていない、こんな程度じゃ気休めにもならない。
ドカッ、バキッ、ガンッ!
三人ともあっさり吹っ飛ばされてしまった。
吹っ飛ばされた面々、美神はおキヌが、神無は朧が、それぞれヒーリングを施していた、
因みに横島の所には・・・誰も居なかった、
何故かって?それは自分で治療出来るから、そんだけ。
「美神さん、大丈夫ですか!?」
「うん、何とか、でもあのパワーはどうしようも無いわね、こりゃちょっとお手上げかもね」
「大丈夫、神無?」
「ああ何とか、・・・それにしても月の魔力ってこんなに凄かったのか?」
月の住人である神無でも月の魔力がこれほどのパワーを秘めてるとは予想外だったようだ。
「やっぱり、アシュタロスが目を付けるだけの事はありますね、どーすんですか美神さん」
自分で治療した横島がこっちにやってきた。
「そうね、ここは何とか時間を稼いで作戦を立てるしかないわね」
そうなれば話は早い。
「みんな集まって!」
『守』の文珠を出して結界を作る、とりあえずの安全は確保されたが、結界はせいぜい1分が限界だ。
その間に作戦を立てる一行。
「あいつに何か弱点でもないの?、今まで育ててきたあんたなら分かるでしょ?」
「弱点かい?・・・はっきり言って無いね、ヒヨコとはいえ一応ガルーダなんだから」
その時。
「み、美神さん、文珠の結界ももう限界ですよー!」
結界は一分どころかせいぜい十数秒が限界なようだ、これじゃまともに作戦立ててる暇も無い。
横島が叫ぶその後ろでは、美神が冷静な表情で迦具夜姫と話をしていた。
「ところでその月の結晶は人間には使えないの?」
「確証は持てませんが恐らく使えるかと、でも結晶はあくまで月の魔力なので人間が使ったらせいぜい10分が限界、さらに後々副作用が出るかと思います」
「副作用ってどんな?」
「まず、両手両足がポキッと折れて、百万ボルトの電流が流れる電気イスに座らされ気絶したところに曙がドスーンと落っこちてきたってところでしょうかね?」
...美神、一瞬の沈黙の後。
「よし!それくらいなら大丈夫ね!」
「大丈夫って何がですか?」
「あ、いいのいいの、こっちの話だから」
「結界破られたーーー!!」
叫ぶ横島が美神の方を向いたその瞬間、横島の目に飛び込んできたのは美神の手のひらだった。
ゴクンッと結晶のカケラを飲み込んでしまった横島。
「な、なんスか美神さん今のは?」
「いーから行きなさい!あんたがあいつを倒すのよ!」
「そ、そんなの無茶ですよー!」
と言ってる間にもガルーダが横島に襲いかかってきた。
「くそー、こーなったらもうヤケじゃーーー!!」
無駄だと思いつつもガルーダに向かって霊波刀を構える横島、が、その手から出てきたのは今までとは比べ物にならないほどの出力の霊波刀だった。
「な、なんだこりゃーー!?ひょっとして美神さん、さっきの・・・」
「大丈夫、それなら勝てるわ!早く行きなさい!」
しばらくの間横島とガルーダの一対一の戦闘が続いた。
白い翼を手に入れたガルーダは上空から急降下攻撃を仕掛けてくる、
月の魔力で多少は空を飛べるようになった横島だが、スピードでは奴の方が上だ、
反撃を試みようにも動きが早くて捕らえきれない、
それでも時折当たる攻撃でガルーダを身じろがせていた。
ふと地上に降りた横島が、上を見上げると何かが落ちてきた。
「な、何だ?」
手にとって見るとそれはガルーダの体組織の一部のようだ。
その後、突風を巻き起こしながら、ガルーダが地上に降りてきた。
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