ザ・グレート・展開予測ショー

暴走デートその7


投稿者名:与作
投稿日時:(02/ 4/12)

美智恵「・・・ったく、何処行ってんのかしらね。あの娘は・・・」
ひのめ「ぶぁ?」

平和な美神除霊事務所では仕事をドタキャンして何処に行ったか判らない娘を待つ母がいた。
これから始まる大騒動なんて知らずに・・・。

横島とグーラーは全速力で逃げていた。彼にとって、路地を右に行くか・左に行くかは
生死を賭けた選択になる。一体何故、こんな事になってしまったのか?
分からない・・・
分からない・・・
分からない・・・

路地を掻い潜る。自分の勘だけが頼りだった。しかし途中で立ち止まった。ある予想をしているようだ。

横島「まてよ・・・。このまま自宅に向かうと!」

自宅に避難→美神さんは俺が隠れている事に直ぐ気づく→住人を巻き沿いにしたまま爆破→除霊(俺)される
事務所に行く→これでもバレるが流石に爆破はしない→辛うじて助かるかも?

横島「よ、よし! こっちに行くぞ。」
グーラー「ちょっと待ってよ!!」

迷わず事務所へと急ぐ。横島の予想が当たったのか?それが横島の考えそうな事だからか、数分後に美神達が横島のアパートに到着する。

ドンドンドンッ!!
美神「横島ー! いるなら出て来い!!」
おキヌ「横島さーん! 隠れても無駄ですよー。」

当然返事が無い。

美神「と、隣かもしれないわ!」

小鳩の家に行ってみる。

小鳩「はい。あ、どうもこんにちわ。」
美神「ヤドロクいる?」
小鳩「は? ヤドロク?」
美神「あ、えっと横島いる?」
小鳩「え、いいえ、居ませんよ。部屋にも帰って来てないみたいですし・・・。」
美神「・・・おかしいわね〜。」

アパートを後にする一行。
美神「どーこ行きやがったんだ? あいつは〜」
おキヌ「事務所ですかね?」
美神「う〜ん。あいつが事務所に帰るとも思えないし・・・。シロは判らない?」
シロ「駄目でござる。アパート付近は先生の匂いが何時も漂ってて・・・。」
タマモ「事務所あやしいなぁ〜。」
美神「え?」
タマモ「いえ、私の勘では事務所に居そうな気がするんだけど〜。」
美神「ま、とりあえず帰って対策を考えましょう。」

ちょうどその頃に横島とグーラーが事務所にたどり着く。
横島「はぁー はぁー やっと着いた。早く何処かに隠れなきゃ。」
グーラー「何で隠れなきゃいけないのよ〜?」
横島「いいから! 早く入るぞ!」
グーラー「も〜 ご・う・い・ん なんだから〜」

ガチャッ!!

美智恵「あ、帰ってきたわ。」
ひのめ「ぶぁ?」

タッタッタという走って階段を駆け上る音が聞こえる。横島とグーラーが部屋のドアを
開けると、

横島「のあーーーーっ!!」
美智恵「あら? 令子じゃ無かったのね。」
横島「え! 美神さん帰って来てないんですか?」
美智恵「ええ。何処行ったか知らない?」
横島「え、ええ〜。」(ふー、やっぱり居なかったか〜)
グーラー「ダーリン、こんなとこで何するの?」
美智恵「あら、誰? 友達?」
横島「え、ええ〜。そんなものです。」

横島「「や、やばいな。隊長がいると隠れるにも隠れられない・・・。」」

当然だが、幸い美智恵はグーラーを知らない。といっても隠れにくい。
こうなれば全面戦争もしかたがないと思っていたそのとき、

美智恵「あ、もうこんな時間、横島君。」
横島「はい?」
美智恵「私ちょっと出かけなくちゃならないんだけど、留守番お願い出来るかしら?」
横島「あ、出かけるんですか?」
美智恵「ええ、じゃ、おねがいね。」
ひのめ「ぶぁ!」
横島「どうぞ、どうぞ、行ってらっしゃいませ。」

今回始めての幸運が横島に訪れた。

横島「よ、よし! これで隠れられる。」
グーラー「二人きりになっちゃったね。」
横島「ば、ばか! そんな事言ってられないだろ!!」
グーラー「うふっ 我慢しなくてもいいのに〜」
横島「「ううっ、たしかにおいしい場面だが・・・
    ああー、こんなときに限ってヨコシマな考えが〜」」

またも横島を襲うグーラーの誘惑、彼は是に耐えられるのか?
そして、恐怖の集団は直ぐ傍まで来ているのであった!

−−−−続く−−−−

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