ザ・グレート・展開予測ショー

「お花見(3)」 inMISTERジパング


投稿者名:みっちー
投稿日時:(02/ 4/ 8)

◆前回までのあらすじ◆
藤吉郎がお酒を飲んだらどうなるか、という疑問が信長メンバーズを直撃!!
さっそくお花見にて藤吉郎に無理矢理お酒を飲ませましたが・・・!?
【警告】この話を読まれた後、どんな感情を抱かれても、責任は負えません。ご注意ください。(笑)

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藤吉郎がお酒を飲んで数十分経過しました。

しかし、藤吉郎には今だ何の変化も見られません。


◆お花見(3)◆


「・・何だ、何にもないじゃねーか。つまらん。」

信長は言いながら、掴んでいた藤吉郎の腕を離しました。

すると、藤吉郎はふらふら〜っとその場に座り込んでしまいました。

「ふにゃ〜・・・ひどいですよ〜・・みなさん・・。」

どうやらだんだん酔いが回ってきているようで、言葉もどこか頼りない状態です。

そんなご主人さまを心配してか、サスケがキキッ、と藤吉郎に擦り寄りました。

すると・・・


「うにゃ〜・・?・・サスケ?・・心配してくれてるんだね・・ありがと〜・・vv」

藤吉郎はサスケにちゅっ、とキスをしました。

「「「「!!!??」」」」

・・驚いたのは信長メンバーズです。

信長 「・・オイ、サルってこんな奴だったか・・?(じっと藤吉郎を見つめながら)」

犬千代 「・・少なくとも自分から誰かに接吻するような奴ではなかったと・・。(言いながら藤吉郎を見る)」

秀吉 「・・・・確かに・・いくら動物相手とはいえ・・何だか・・(サスケを見る)」

五右衛門 「・・・様子が変じゃねえか?(藤吉郎とサスケを見る)」



その場が一瞬、しんと静まりかえりました。・・すると・・・藤吉郎がむくりと顔を上げました。

信長メンバーズは思わずズザッと後ろにさがりました。

(な、情けねえっ、何で俺がサル相手にびびらなきゃなんねえんだ!?)と、信長。

(と、藤吉郎が今日ほど恐ろしく見えたことはないっっ!!)と、犬千代。

(・・・やっぱり酒がマズかったんじゃねえのか・・!?)と、秀吉。

・・・しかし、五右衛門だけは何やら楽しげでした。・・そして・・音もなく藤吉郎に近づいて、言いました。

五右衛門 「なあ、藤吉郎っ♪・・お前、俺のこと好き?」

一同 「「「・・・・はあっ!??(唖然)」」」

今、お前、何つった!!?という顔で信長たちが五右衛門を見ました。
五右衛門はそんなことは気にせず、藤吉郎にニコニコ笑顔を向けています。

藤吉郎は、そんな五右衛門にニコッと笑顔を返しながら、言いました。

「勿論大好きだよ〜五右衛門!!・・・いつも助けてくれてありがと〜・・vv」

そして、五右衛門のほっぺに、ちゅっとキスをしました。

「「「!!!!!??????」」」

一同はただ唖然とするばかりです。
しかし五右衛門は、相変わらずニコニコ顔で藤吉郎に聞きました。

「じゃあ、あの3人のコトはどう思う?」

すると藤吉郎は、ほやぁっと照れたような顔をしてから立ち上がり、トコトコと3人に近づいて行きました。

3人は真っ青になりました。

信長 「な、何だ、サルっ!!?(一応笑顔だがひきつっている)」
犬千代 「ど、ど、ど、どうしたんだ藤吉郎っ!?(身の危険を感じている)」
秀吉 「い、いいからこっちに来るなッ、・・なッ!!?(冷や汗ダラダラ)」

信長たちその様子を遠目に見ながら、五右衛門は思いました。
ああ、もしかしたら藤吉郎は、最強なのかもしれない、・・と。
そして、藤吉郎は、もう間違いなく、酔うと・・・


キス魔になるんだな、と。


・・・そして、その考えは見事的中しました。

「との〜・・俺一生あなたについていきますから〜・・vv」

信長 「うわああああああッッ!!!!!(泣)」

・・ちゅっ。


犬千代「とッ、殿ーッッ!!?(泣)」

「犬千代さまも・・俺なんかに親切にしてくれてありがとうございます〜・・vv」

犬千代 「うぉわああああああああああッッ!!!??(泣)」

・・ちゅっ。


秀吉 「おいコラッ、大丈夫か犬千代ぉぉーーーッッ!!???(泣)」

「秀吉ぃ〜・・口では冷たくても、いつも心配してくれててありがと〜・・vv」

秀吉 「うぎゃあああああああああああ〜ッッッ!!!??(泣)」 

・・ちゅっ。








いつもとは全く違う3人の様子を見ながら、五右衛門はくっくっと笑いました。
「藤吉郎・・お前ってヤツは・・!!」








そして、しばらくの時間が過ぎました。






・・意識を取り戻した信長たちが見たのは、すやすやと眠っている藤吉郎の姿。

信長 「・・っっあんのサル、殺すッッ!!!(怒怒怒怒怒)」

犬千代 「とととと殿ッッ!!?落ち着いてぇぇッッ!!??(泣)」

秀吉 「構うこたねーよ、犬千代ッッ!!やっちまえッ!!!(怒)」



五右衛門 「・・そんなに嫌だったんなら、抵抗すりゃーよかったのに。(ぼそっ)」


信長&秀吉 「「・・・・う・・ッッ!!」」







結局、酔いが醒めた藤吉郎が見たものは、


赤くなった信長と秀吉と犬千代の顔と、


くっくっくっと笑っている五右衛門の顔と、


いつの間にやら眠っているサスケの顔でした。




「・・・ど・・どうしたんですか・・?みなさん・・???」







・・・しかし、その質問には誰も答えませんでした。









桜の花が、綺麗な、うららかな春。


お酒の飲みすぎには、注意ですねッ♪(笑)





(おわり)



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