ザ・グレート・展開予測ショー

ライアー・ライアー!!4(ver.B)


投稿者名:sai
投稿日時:(02/ 4/ 8)

※御注意!(L・Lシリーズの酔っ払った小竜姫さまなんて小竜姫さまじゃない!
と硬派な貴方は読まれない事をお勧め致します)
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・で、結局。



それぞれしこたま飲まされて、すでに人も神も全員ヘロヘロである。特に成年者の美神には容赦がなかった為半潰れになっている。
(か、神様って体育会系なのね・・・)
美神はそんな事を思いながらヒャクメと寝転がっていたが、少女達は根性で小竜姫を囲んでいた。

「ひょーりゅーきしゃまっ!」
「ひっく・・・はい・・・!」
「ろーなんれすかっ、けっきょく!」
「なにがれすか!」
既におキヌも小鳩も小竜姫もろれつが回っていない。

「よこひませんせえのことでござる!」
「ん〜〜〜?よこしま・・・さんれすか?」

つ、と小竜姫が立ち上がり、酔いつぶれている横島の方へふらふらと歩いて行く。

小竜姫のスリーサイズを聞こうとして美神に撃沈されたはずの横島が何故潰れているのか?
それは、ヒャクメが少女達に酒を飲ませた際、『横島さんも飲みましょー!』と
無理やり起こされ、口に一升瓶を逆さに突き立てられたからである。
ピートが『僕は横島さんを見殺しにした・・・!!』と気に病み、
唐巣に『ま、神様のやったことだから君が止めなくても主は許し給うと思うが・・・』
と慰めたのはまた別の話。

「んっふっふっふ・・・」
ずる・・・と肩を貸すように横島を担いでくる。

「んっふっふっふっふっふ・・・・・・♪」
不敵な微笑みを浮かべ、元いた席に戻り隣に意識のない横島を座らせる。

チラッ、と少女達を見やる。





「らーい好き、だもんっ!」
ふるふるふるふる!

((((!!))))
ギャラリーなどいないかのように、世にも幸せそうな表情で横島を抱きしめ頬ずりをする小竜姫。


「あ―――!!」
「ずるいれござるー!」
「わたしらってそんなことひたことないのにー!」
「ひょーりゅーきさまー!」


「ふーんら!」
取り合わない小竜姫。それどころかますます強く横島を抱きしめる。

「へ、へんへーをかえすでござるよ!」
ぎぅー!!ぎぅー!!
横島の腕を引っ張るシロ。しかし竜神の力に勝てるはずもなく、
馬鹿力で引っ張られる度に意識のない横島の表情が微妙に歪むだけであった。

「ん―――・・・?かみのこいひをじゃますると、りゅーにけられてなんとやられすよ!」
言いざま、小竜姫が自分の背中に片手を入れると小竜姫の姿が竜に変化する!!



「グオオオオオオオオオォォォンッ!!」


「「「「「キャ―――――ッ!!??」」」」」
酔ってフラフラしながらも、シロに引っ張られながら少女達が逃げ出す。
美神も『ああっ!花見ってロクなことがない気がするのは何故ッ!?』と泣きながら
竜の傍から逃げてゆく。

「なっ、何なワケっ!?」
「ど〜した〜の〜っ!?」
一連の騒ぎには関わらず、離れたところで飲んでいた他のメンツ達も突然の竜の出現に
瞠目した。


「あ、あれは小竜姫さまっ!?」
「そのようだね、西条君!皆を安全なところへ!・・・うわあっ!!」
ブォォォォォォォォォォォン!!!!

竜の起こした突風の為、人々が残らず吹き飛ばされる。
いや、一人だけ竜の尾のとぐろに守られて寝こけている者がいる。

シュゥゥゥ―――!
竜はあたりに起きている者がいない事を確認すると、急速にその姿をしぼませてゆく。

・・・・・・・シュン!
まだ酔ったままの小竜姫の姿が現れる。傍らには眠りつづける横島。

小竜姫が膝を折り、横島を優しく見つめる。
(あ、眠・・・)
眠る横島を見つめるうち、飲んで文字通り暴れたためか眠くなってきた。


ぽす。

横島の傍らの青草に倒れこみ、胸に横島の腕を抱きかかえる。


(んふふ・・・!)
顔を横島の耳に寄せ。

『だーい好き、ですよっ・・・!』
そう囁いた声を聞いたのはさっき小竜姫が散らした桜の花びらだけであった。






(本編終わり)









〜エピローグのプロローグ〜

ヒャクメにしこたま飲まされたメンツが、六道邸にてショウトラの治療により
目を覚ましたのは翌日の事である。
結局、酒と嵐によって、人界にはあの出来事を『なんだかしこたま飲んだ』
『小竜姫が変化した』以上に大事な事を覚えている者はいなかった。

後日談は色々あったのだが、今日は語るまい。
今日は、彼女は確かに幸せなのだから・・・!!

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