ザ・グレート・展開予測ショー

彷徨う二つの心(1、白銀の世界より・前編)


投稿者名:マサ
投稿日時:(02/ 4/ 4)

初めて戦闘入れてます。


冬の日のある夜の事だった。
今回、美神たちは仕事でとあるスキー場にきていた。(シロとタマモは里帰り中)
しかし・・・
「あ〜もうっ、ギャラが安い上にこの寒さってのは腹が立つわね!(怒)熱燗もう十本ちょ〜だい!まったく、飲まなきゃやってらんないわ!」
美神は何時もの如くふもとの旅館で酒を飲んでいる。除霊の前であるにもかかわらず・・・。
「美神さんて・・・どうしてこんなにお酒に強いんでしょうね(自分は飲めない)」
「美神さんにとってはアルコールも悪霊も敵じゃないってか?(美神は既に35本目に挑戦中)」
アシスタントの二人は呆れて物も言えない。
「あんたたち!こそこそしてないで付き合いなさいよ!」
「美神さんに付き合ってお酒なんて飲んだら幽霊に逆戻りしちゃいますよ〜〜(汗)」
「俺もカンニンしてほしいんスけど・・・(汗)」
除霊前の飲酒はいけない。(それ以前に二人は未成年)
「私の言う事が聞けないって言うの?(ドロドロとした圧力)」
「いや〜、決してそんな事ないんスよ。・・・ねぇ、おキヌちゃん」
「え?・・・そ、そうですよ。(焦)私たちが美神さんに逆らうなんて・・・(苦笑)」
「わ〜ったわよ。もう、さっさと除霊終わらして帰りましょう」
美神がやっと重い腰を上げた。
≪良かった・・・≫
二人は心の中でそっと胸をなでおろす。
「で、依頼の内容は?」
「え〜と、ゲレンデに刀を持った大きな鬼が出てお客さんを襲っているそうです」
美神とおキヌの事務的なやり取り。
「刀を持った大きな鬼って、前にも居たような気が・・・」
そこに口をはさむ横島。
「・・・確かに・・・どこかで見ましたよね」
「・・・そう言えば・・・う〜ん、なんだっけ・・・」
結局思い出せないまま、三人は除霊に向かった。

――数十分後・ゲレンデ――
「のっぴょぴょ〜〜〜ん!!」
「きゃーーーっ!!」
横島は毎度のようにスキーで爆走し、おキヌと激突して見事に転倒した。
そこへ颯爽と滑り降りてくる美神。
「ホントに下手ね〜。あんたは」
「あの親父たちが息子をスキーに連れて行くような善人に見えますか?!!」
横島は懸命に反論する。
「・・・・・・・・・(汗)」
「あんたらねぇ・・・。(汗)・・・!?」
その時、美神の髪がふわりと宙に浮く。
「来たわ!!」
この一言で後の二人の顔にも緊張が走る。
『ふっふっふっ、・・・来たわね・・・。美神令子・・・あんたなら来ると思ってたわ・・・』
何処からとも無くオカマっぽい男の声。
そして、闇の中から現れたのは見覚えの有る大きな鬼の姿の悪霊だった。
「思い出したぞ!お前は前に倒された【甚八郎】だ!!まだこの世に居たのか!?」
『勘九郎よ!!失礼ね!(怒)』
ボケる横島に勘九郎はツッコミを入れる。
「あんたが今回の依頼に在った悪霊ね!?このGS美神が、極楽へ行かせてあげるわ!!」
とりあえず仕事を早く終わらせようと美神は神通棍を構え、横島もそれに続いて霊波刀を、おキヌはネクロマンサーの笛を構えた。
『この私が前までの私と違う事を思い知らせてやるわ!!ウオオオォォォーーーーーッ!!』
勘九郎の発する霊気で辺りの雪が吹き飛ぶ。
「気を抜くんじゃないわよ!あいつ、怨念の力でかなりパワーアップしてる。しかもあれは私たちを殺す事しか考えてない唯の野獣よ。前とは比べ物にならないわ!おキヌちゃん、ネクロマンサーの力で何とか成らないの?」
「私、やってみます!!」
ピュリリリリリリリィィィィィィーーーーーーー
山に笛の音が響き渡る。
≪貴方はもう人の命を殺める必要は無いのよ。もうやめて・・・≫
だが、
『う・・・グオオォォーーーッ!!』
一瞬動きが止まったが、猶も勘九郎は横島に向かって刀を振り下ろした。
何とか横島は回避する。
「私の力では・・・役に立てない・・・」
おキヌはうなだれる。
ネクロマンサーの笛はこのような敵には効果が薄い。
『今のはその女か・・・』
そう言って勘九郎はおキヌに向かって霊波砲を撃つ。
「くっ、文珠!!」
横島はおキヌの前に立ち、【防】の文珠で結界を作る。
しかし
「なんだ!?文珠の結界が持たない!!」
『・・・甘い・・・!!』
神通棍で攻撃する美神をふっ飛ばし、勘九郎は横島の結界にとどめを刺す。
結界はバキャァァァァという音と共に崩壊した。
そして勢い余った刀が横島とおキヌに迫る。
「う、うわああぁぁ〜〜〜〜!!」
「きゃー―――っ」
とっさに横島はサイキックソ−サーで防御を試みるが、勘九郎の力に勝てるはずも無く、後ろにいたおキヌと共にかなりふっ飛び、そのまま二人とも斜面を転げ落ち、近くの崖へと消えていった。
「おキヌちゃ〜〜〜〜ん!!」(横島は呼ばないらしい)
美神はその名を呼ぶが、返事は無かった。





私はおキヌちゃんのスキーの腕は良く分かりませんのでこんな形にさせてもらいました。

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