ザ・グレート・展開予測ショー

GS美神お手柄大作戦?


投稿者名:三遊亭楽栄
投稿日時:(02/ 4/ 4)

ドガオオオン!
美神の愛用車・コブラが唸りをあげて走ります。
そう、除霊からの帰りの事でした。


おキヌちゃん 「美神さん、あの、そこの銀行寄っていいですか?」


不意におキヌちゃんは美神さんに声をかけました。


美神 「いいわよ。」
おキヌちゃん 「すいません、美神さん。
        スマップの中居くんファンクラブの会費が明日で締め切りなので。」


おキヌちゃんは、中居君の熱狂的なファンでした。
部屋に等身大ポスターを貼っているぐらいです。
しかし、ほぼ毎日一回キスをしてフヤケさせてしまいました。


横島 「どうせなら、俺にしてくれりゃ−−いいのになぁ。」


涙雲って横島はブツブツと呟いていました。
しかしそのときです。
その横手に、なにやら怪しい二人組みが現れて拳銃を窓口に突き出しました。


銀行強盗 「おるあーー!この場の全員、手を上げるんですよー−−!」
シモベ 「せやせや、さっさとこの袋に5億円を用意せなあかんで!」


緊急事態です。
なんということでしょうか、銀行強盗が突如押し寄せてきたのです。
言うまでも無く、銀行職員は非情ベルを押そうとしました。

しかし、バオオオン!と0.6秒と言う僅かな瞬間、音がはしりました。
ベル前と職員の手の間を弾丸が通り過ぎていったのです。
びくついて職員は押す事が出来なかったのです。


銀行強盗 「余計な事するんじゃないわよ、この職員のイケズ。
      ただ手を挙げてる間に、メカ作製費用を調達するまでの辛抱なんですからん。」
シモベ 「ぐふふふ、その間、ワテが人質に手を出してくるですねん。」


ああ、なんということでしょう。
銀行強盗と美神たちが鉢合わせしようとは、なんたる偶然。
案の定、おキヌちゃんはシモベに目をつけられたのです。


シモベ 「ぐくくくく、そこの仔猫ちゃんを可愛がってあげますネン。」
おキヌちゃん 「いやあああ!」
シモベ 「よぉおしよし、いい子ちゃんでマンネン。
     単なる人質やから、頭をなで上げるだけデスネン。」


ナデナデ、ナデナデ
おキヌちゃんの少しブルーがかった髪をサラサラと解かす様に擦っていました。
強盗は、倉に運んだ袋に非情職員が札束を入れるところを監視していました。

シモベのほうは、おキヌちゃんの髪を頭からなで上げ擦り上げていましたが、
ボディコンスーツを着た方にも目が行っていました。


シモベ 「そこのボディコンねーちゃんも、いいチチしてまんなあ。
     どれ、ちょいと触らしてもらいマンがな。」
美神 「…触ると高くつくわよ。」
横島 「そうだぞ。そこの女に触れるとなあ、この恋人の俺ですら…」
美神 「…だれが恋人だ!」


美神の頭にコメカミが浮かんでいました。
それだけじゃありません。
異様に殺気立ったオーラが、シモベに降り注いでいたのです。
それを一瞬垣間見たシモベはオドオドしながら拳銃を取り出して脅したのです。


シモベ 「こここの、あんたの恋人とやらが殺されてもいいんでちゃいまっか?」
美神 「あーら、そんなバカ殺された方が身のためだわ。
    あたしのシャワーを覗いて盗撮するわ、人の下着を盗むわ、釣銭誤魔化すわ。
    酷い時にはベッドの中まで潜り込もうとしたりねーーー……
    殺された方が、世界中の女の為になるわ。」
シモベ 「…うう、ワテらと同じ身分なんて、なんて可愛そうな。」
横島 「同情せんでいいわーーー!」


ウッスラとシモベの目には涙が溜まっていました。
が、その涙を拭いて、錯乱したかのように拳銃を乱射しまくりました。
その一つの弾が警報機にあたり警察を呼ぶ羽目になり、そればかりか横島の髪の毛を
擦って札束を貫いていきました。


シモベ 「うっせえうっせえ、お前ら、お前らなんかに同情されて溜まるか……」
銀行強盗 「どうしたのよドュワちゃん。ほれ、5億円入れて来まし……あっ!?
      お金に穴が開いてますよ。どうしましょ……って………」


ジクジク、チク
美神の視線が異様に突き刺さりました。
5億円分の札束に開けられたとい思い込んだ美神はぶち切れたのです。


美神 「…お金に……穴をあけてくれたわねえ………!!!!」
銀行強盗 「ひっ、何キレテんのよこのバイタ、ドュワちゃん、拳銃拳銃。」
シモベ 「すいまへん、全弾使っちゃったデスネン。」


間抜けな事に、予備の弾丸を持ってくるのを忘れていたのです。
まさか、このシモベが全て使い切るだなんて考えていなかったためです。


美神 「あなたがたが利用するのは勝手だけれど、ちょっとオイタが過ぎたようねえ。
    このゴーストスイーパー美神が……」
銀行強盗 「げぇ、あ、あああの、美神さんのシマ……?」
シモベ 「に、逃げるでデスネン。」
美神 「逃がすわけ無いでしょ?散々、バイタとか言ってくれちゃってさぁ…」


顔色が完全に真っ青になっていました。
これがあの金殺しと噂された噂の美神令子だなんて、予想していませんでした。
今まで気がつかなかったのです。


美神 「極楽へいけぇ、この銀行強盗ども−−ー!!!」
シモベ 「うわーー助けてえなぁ!」


神通棍が、銀行強盗の二人を叩き込んでいました。
そこへ、通報を聞いて駆けつけた警察が飛び込んできました。


警察 「銀行強盗犯に告ぐ、速やかに人質を捨てて投降しなさ……」
銀行強盗 「します、します!」
シモベ 「しますから、はよ助けてえなぁ。」
警察 「へ?」

…………………………………………
………………………………………………………………

警察一同は、目を丸くしました。


シモベ 「はよ助けてくらさいデスネンーーー!」
銀行強盗 「自首しますから、はやくこの女なんとかしてえーーー!」


銀行強盗犯の二人とも、しゃがみ込んで防ぎながら涙を流し訴えているのです。
そのしゃがみ込んでいる上に神通鞭が走り、その鞭の持ち主は……


警察 「げ、美、美神さん……!」
美神 「あら早かったわね。」
警察 「有り難う御座います。既に先手を打ってくださったようで……」


………………
やってきた警察が逆にヘコヘコしてました。
情けない光景です。


警察 「ご協力感謝します、ハイ!
    では、この犯人を頂いて引き上げますので……」
美神 「あらそう、じゃあこの犯人を引き渡して欲しかったら、30億円遣しなさい!」
警察 「そんな金出せません!」
美神 「だったら要求続けましょ。
    あーあー、表で待機する警察一同に告ぐ。
    自首する犯人の命が惜しくば、いますぐ30億円を遣しなさい!」



















おキヌちゃん 「あのー美神さん?それじゃ銀行強盗とかわりませんよ(苦笑)」
横島 「なーに考えとんだ、この女は(呆れ)」

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