ザ・グレート・展開予測ショー

魔女の探索


投稿者名:NGK
投稿日時:(02/ 3/31)

「魔鈴めぐみよ・・・我らが探していた人材を見つけよ・・・」
暗闇の中、魔女が一人、そして水晶球が複数浮いている。
その水晶には何らかの文字が刻まれているが読み取ることは出来ない。
「これは我々魔女たちの未来へとかかわる問題じゃ・・・出来るな?」
水晶球から音声が発せられる。
それに驚いた様子も無く、
「はい・・・任せてください。長老様・・・」
魔女が呟いた。
再び水晶球が音声を発する。
「こちらの手元にある”本”には我々の破滅がしるされている・・・
我々は、その立場ゆえ表立って動くことは出来ん。頼むぞ・・・」
ヴゥン
水晶球たちが奇妙な音とともにその存在を消した。
「・・・光よ・・・」
明かりがつく。
「魔女たちの未来のため・・・か」
魔鈴は側にあったイスに腰掛けた。
ここは、魔鈴の店。
先ほどまでの雰囲気からは想像も出来ないが可愛さを前面に押し出した装飾を各所に施している。
「長老たちは・・・恐れている・・・」

翌日より魔鈴は長老たちに言われた人材を探し始めた。
そして・・・
「それでは、お願いします。場所は・・・」

翌日、魔鈴の店。
「おお!これが、”いんたーねっと”かっ!!」
「見てみぃ!画面が動いておるぞ!!」
「それどころじゃないわい!!図書館で調べんとこんなに情報が入るとは・・・」
「みなさん!落ち着いてください!!パソコンは逃げません!!騒がないでください!!」
メガネをかけたパソコンを教える先生が声を顕わげた。
老魔女の一人が”今は情報社会!” ”パソコンを使えないと現代人じゃない!”
”初心者でもわかるインターネット”と言う本を持っていたとか言うが・・・それはまた別の話。

”一万円でパソコン教室出向します” と書かれたチラシが風に舞い外に飛んでいく。
それを魔鈴は老魔女たちのパソコン教室を横目で見ながら見送った。

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