「信長と藤吉郎(2)」 inMISTERジパング
投稿者名:みっちー
投稿日時:(02/ 3/31)
そのころ、藤吉郎は、夢を見ていました。
自分が信長に捨てられるという
とてもとても怖い夢でした・・・。
◆信長と藤吉郎(2)◆
「・・・残念ですが・・・原因が分かりません。」
医師が言った言葉に、信長と家来たちは唖然としました。
「・・・分からねえ・・だと・・・?」
「・・・はい・・。大変申し訳ないのですが・・この者が倒れた原因は・・私には分かりません。
しかし・・精神的にかなり追い詰められている状態のようです。・・何か思い当たることはありませんか・・?」
それだけ言うと、医師は逃げるように帰って行きました。
・・・信長は藤吉郎の苦しそうな息づかいに、心を痛めました。
(・・コイツがこんなに苦しんでるのに・・俺は何もしてやれねえのか・・・?)
そして、家来たちを部屋から遠ざけ、藤吉郎のそばにずっとついていました。
・・・しかし、藤吉郎はいっこうに目覚めません。
(・・もし、コイツがずっとこのままだったら・・・)
そう思うと、信長はいてもたってもいられなくなり、そっと藤吉郎に呼びかけました。
「・・・起きろ・・サル・・。・・命令だぞ?・・・」
・・・すると、今までまったく起きる気配を見せなかった藤吉郎が、ぴくりと動きました。
・・・そして、ゆっくりと目を開けました。
「・・・サル・・!!」
信長は思わず、藤吉郎をぎゅうっと抱きしめていました。
「・・・・の・・信長様・・・っっ・・?」
藤吉郎は、わけが分からない、といった顔で信長を見つめました。
「・・心配かけやがって・・馬鹿野郎が・・」
信長は、そう言うと、藤吉郎の頭をわしゃわしゃと撫で、立ち上がりました。
「・・・いいか、これだけは覚えとけ!・・お前には、俺の『天下』を・・真っ先に見せてやる!!
・・だから・・、・・お前はずっと俺のそばにいなきゃなんねえんだからな!!分かったか!?」
・・・とたんに、藤吉郎の目から、涙がこぼれ落ちました。
「・・おっ、おい!?どうしたっっ!?」
信長は驚いて藤吉郎に尋ねました。
しかし藤吉郎自身も
なぜ自分が泣いているのか分かりませんでした。
ただ 分かったことは
それが とても・・・
あたたかい涙だということでした。
(・・・ありがとうございます、殿・・・!!)
(おわり)
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・・・何だか自分でも書いててわけ分かんなくなりました。(泣)
謎がいっぱい残ってしまい、大変申し訳ありません!!
次回はもう少しらぶらぶなものも書きたいと思ってます。
・・・では、大変失礼しました!!(泣)
今までの
コメント:
- 短いながら、藤吉郎と信長の互いに対する絆の強さが伝わってきました。普段より微妙にやさしい信長の態度が少し気になりますが(笑)。>次回はもう少しらぶらぶなものも書きたいと思ってます。←これってもしかして信長×藤吉郎ということですが? (kitchensink)
- ↑ カンベンしてくださいよ(滝汗)。
う〜ん……もう一声! ――って感じですね。あと何か見せ場が欲しいところっスね。
それと、前回のコメントは大変失礼しました。 (魚高)
- ほんとに、こんなとんでもない作品を投稿し、情けない限りです。(泣)
読んでくださっただけでも感謝します!!(泣)
「もう少しらぶらぶなもの」とは、・・・えぇーと、いろんな面でらぶらぶ(?)です。
もちろん、信長×藤吉郎(キツいのは無理ですが。笑。)もアリかなー・・と。
ですから、そういうのが苦手なかたは、どうかご遠慮ください。(笑)
・・・では、失礼しました!! (みっちー)
- いや……物凄く二人、ラヴラヴカップルみたいなんですが……(汗) 籐吉郎、お前、本ッ当に幸せ者だなぁ…… (ロックンロール)
- …らぶ?…いろんな意味でらぶやね(笑 (hazuki)
- あ、賛成でーすっ (hazuki)
- この時代に心の病を治せる医師は普通にはいないだろうなぁ。
籐吉郎、夢の話は殿にはしないほうがいいよ。病状と結びつけて考えられたら、激昂を買うから。 (斑駒)
- そんなことないですよみっちーさん…とてもうまくて殿や藤吉朗の気持ちとかやさしさが伝わってきましたよ。短くてもいいお話でしたよ。 (3A)
- 信長にとってのサルの大事さが良く分かりますね。
己の人生とその目的の全てを分かち合う事の出来る彼らは、ある意味家族・恋人以上の強い絆を持っているのでしょう。
まさしく、ベストパートナーと称するにふさわしい二人です。 (黒犬)
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