ザ・グレート・展開予測ショー

オリジナル(37)


投稿者名:いたけし
投稿日時:(02/ 3/24)

ゆいを目立たせます今回
まったく、この二人はどうやったらくっつくんだか

『成長』

「にひひ、今日もゆいは結城さんのところに行ってるし、朝霧さんも途中まで送ってったから、僕は繁華街に行って自分のためにお金を使っちゃおう」
と言う訳で僕は繁華街へ向かっている
最近ゆいは師匠の結城さんのところばかり行っているので僕が迎えに行かなくても良くなった
それにより、翔君や朝霧さんといっしょに帰れるようになり楽しいことばかりだ
ゆいと帰らないのだから、ゆいに食べ物をおごらなくてもいいので僕の出費も減った、ゆいの師匠になってくれた結城さんには感謝してもし足りないくらいだ
「さ〜て、何に使おうかな、マンガに使おうか、それともゲーセンで遊ぶか、あと自分のために食べ物を買うのもありだな〜」
ああ、自分のためにお金を使えることがこれほど嬉しいこととは・・・・ううっ、涙が
『そうね〜、あなた、いつも彼女に貢いでばかりだもんね〜、ふふふ』
起きてる時は声だけの女の人、めぐみさんが話しかけてくる
話によるとめぐみさんは僕の能力を管理してくれていた人らしく(簡単に言うと守護霊みたいなもんらしい)、昔から僕の中にいたらしい
そのため、僕のヘソクリの隠し場所や宝物の隠し場所、果ては僕が何歳までおねしょをしていたかまで知っていた
そんな彼女がなぜ今まで表に出て来なかったかと言うと、僕の能力を封印するためそんな余裕が無かったかららしい
今は僕が能力に目覚めてしまったため、もうそんなことをする必要はないので話ができるんだとさ
「僕はゆいに貢いでるわけじゃない、ゆいは僕を脅しているんだ、大体ゆいのやってることは恐喝だよ恐喝」
僕が反論していると後ろの方から嫌な影が堂々と忍び寄って来た
「だぁれが、恐喝してるってぇぇ!!」
「ぐふぇ!!」
僕がめぐみさんにゆいの実態を話していると後ろからドロップキックをかまされた
誰がやったかは解ってる、でも・・・・・女の子ならスカートを履きながらドロップキックなんかしないでくれ〜
「誰が恐喝してるって、ジュンイチ」
ついでに残念ではないけど、後ろから攻撃されたためスカートを中身は見えなかった
「さっさあ〜、だれなんだろうね〜、あはは〜」
ここでさっき言ったこと認めてしまったら、また何かおごらされてしまう
「ふ〜ん、さっき私は『僕はゆいを奴隷にしてる』って聞こえたんだけど〜」
「ちっ違うぞ、僕はゆいに恐喝されてるって言ったんだ・・・ああ〜、しっしまった〜」
言ってからゆいにハメられたことに僕は気付いた
「誰が恐喝してるのかな〜ジュンイチ、ふっふっふ」
「ヒィィィィー」
ゆいのこの笑顔は僕の中で五本の指に入るほどの恐怖なのだ


「あ〜、私この『バナナジャンボパフェ』食べたかったのよね、ありがとうジュンイチ」
「はいはい、どういたしまして、とほほ〜」
僕はあの恐怖に耐え切れず、ゆいの食べたい物をおごってしまった
正確に言えばあの笑顔自体より、あの笑顔のまま何もしないでいたあとのゆいの行動の方が恐怖だった
僕はゆいの機嫌を取るため、近くの喫茶店に入りゆいの好きな物を注文したのだ
「ん〜、おいしい〜、ジュンイチも食べる」
「くれるんなら、くれ」
「べ〜、あげな〜い」
がくっ、そのため六百円もするパフェをおごったのだ
財布の中身は八百円、はぁ〜今月は三千八百円分もゆいにおごってしまったな〜
ゆいは月五千円貰ってて、僕は月四千円
うう〜理不尽過ぎる〜
『また彼女に貢いじゃたわね〜』
めぐみさんがまた言う
「ホント、これじゃあ恐喝だよ恐喝」
はぁ〜、でも恐喝だとしたら僕はなんのネタでゆすられてるんだっけ?
『確か彼女のお父さんとあなたのご両親があなたたちの結婚によっての利害が一致したから勝手に許嫁にして、それを大反対してるあなたを彼女が利用してるんじゃなかったっけ』
そう言えばそうだ、ゆいも反対してるはずなのに、なんで僕だけこんなに損をしなくちゃいけないんだ
う〜ん・・・・・そうだ!!
「う〜ん、おいしい〜」
「ゆい!!」
「なっなによ、いきなり大きな声出して、これはあげないわよ」
そう言いながら、ゆいはぱくぱくとパフェを食べる
「そんなことじゃなくて、大事な話があるんだ」
『ねえねえ、そんなことやめておいた方がいいんじゃない』
さすがは僕の中にいるだけあって、めぐみさんには僕の考えが筒抜けのようだ
「なっなによ、大事な話って」
「僕さぁ認めようと思って」
「認めるってなにをよ」
ゆいは食べるのをやめ僕の話を聞く
「だから、ゆいとの結婚」
「私との結婚?な〜んだそんなこ・・・・えっ、ええええっ、ええええええ!!」
ゆいが焦る、なんかこう言う時のゆいってかわいいと思う
「ちょちょ、ちょっと待ってよ」
「僕もこの歳にもなって彼女もいないし今後の見込みも無いし・・だったらこんなに近くにいる女の子もいいかな〜って思って」
「なななな、何言ってんのよ、結婚するには私まだ早過ぎるし、そっそれに結婚するって言ったって私順一からの愛を感じてないもの」
ゆいめ〜、うまく逃げ道を作ってるな
「ゆい、僕の愛を感じてないなら、これから感じればいい、だって僕たちはこれから長い時間をいっしょに過ごすんだからね」
『もうやめた方がいいと思う、私物凄〜く嫌な予感がするんだけど』
うるさいな〜、もうちょっとでゆいをハメられるんだから少し黙っててくれよ
「ななな、なに、そんなキザなセリフを堂々と・・・」
「僕じゃ不安?」
「不安どころじゃな〜い、だっ大体ジュンイチはまだ結婚できる歳じゃないし、就職なんかもしてないじゃない、こここここんなんで結婚が認められるわけないでしょ!!」
絶対にイヤ、とストレートに言えないのは散々このネタで僕におごらせていたためだろう
「そういう細かいことより結婚はお互いの気持ちの問題だろ、僕はゆいと結婚したい、さあふたりで幸せな家庭を築いていこう」
「あわわわわわわわわわわ〜」
ゆいが焦ってる焦ってる、あはははは、面白すぎ
「なっなんだって、それは大変だ」
僕がゆいの焦ってるのを楽しんでいると聞き覚えるあの声が聞こえてきた
僕はその声が聞こえた方を向くと・・・・・
「じゅっ、順一君がうちのゆいに結婚を申し込んでる、こっこれは大変なことだ、父親となる俺は急いで帰って順一君とゆいの婚約パーティを開かねば」
ゆいの父親である湧さんがいた
ぎょ、こんなところに知り合いがいるとは・・・・しかもあの湧さん、早く間違いだと言わなければ大変なことになってしまう
「違うんです湧さん、これは本気じゃなくて、ゆいをハメるためにしたことで・・・・」
しかし、こんな時の湧さんの足は速く、僕の声が届いたのか届かなかったのか、そんなことはお構いなしに湧さんは喫茶店を出ていった
終わった〜、ホントに結婚させられるよ
『あ〜あ、だから言ったのに』
がくっ、めぐみさんの言葉で追い打ちを掛けられる
「ところで〜、私をハメるってどういうことかな〜、ジュンイチ」
ギクッ、なんか物凄い寒気と殺気を感じるんですけど
僕がゆいの方を見るとゆいは怒ってはおらず、むしろ笑っていた
「場所変えて話そうか、ジュンイチ〜」
場所を変えてとは外に出ようか、と言う意味である
「はっはい〜」
僕はレジに向かった
「六百三十円になります」
僕はレジにいる店員さんに七百円を渡すと、おつりを貰わずに素早く店から逃げ出した
「あっ、こら、待て〜ジュンイチ〜」
「お客さん、はいっ、おつり七十円」
「あ、ど〜も」

逃げろ〜、とにかく逃げろ〜
僕はわざと七百円を出しおつりを貰わず逃げた
ケチのゆいだったら間違いなくおつりを貰うと思ったからだ、案の定ゆいはおつりを貰ってから追い掛けてきた、なんて単純なヤツなんだか
「待て〜、ジュンイチ〜、今日という今日は、もう許さないんだから〜」
「だぁぁぁぁ、いつも容赦なく攻撃してくるくせに、いまさら何をゆう〜」
ゆいが後ろから追い掛けてくる
なんか逃げきる方法はないのか、方法は・・・・
そうだ、めぐみさん壁を出してくれ〜、壁〜
『あのね〜私が『壁』を出せるのは、あなたの能力を利用してなの、だから自分で出しなさいよね』
んなこと言ったって、僕はまだ自分の能力を制御できないし・・・・
『もう〜、彼女に優しくしないから追い掛けられちゃうのよ、少しは彼女に優しくしたら』
いやだ〜、だってゆいに優しくしようがしまいが何も変わらないもん
『ホントにそう思ってんの?』
違うんかい!!
『はぁ〜、じゃあ出してあげるね、えいっ』
「ありがとうめぐみさん、恩に着りま・・・・いでっ」
僕は何かにつまずき、顔から道路に突っ込んだ
いでで、おかしいな〜、道路につまずくようなものは無かったはずなのに
僕は何につまずいたのか確かめるため道路を見てみると、普通ではない石が落ちていた
これって・・・・
『そう、私が霊力を集めて作り出した石だけど』
なんでこんなことを、ああ、ゆいに追い付かれて殺される〜
『まっ、私も女性だから、女の子の味方ってことかな〜、ふふふ』
「やっ、やっと追い付いた、ふっふっふ、ジュンイチ〜覚悟はできてる〜」
「いっいやぁぁぁぁぁ・・・・・」
ズゴゴゴゴォォォォン・・・・
その攻撃はある少年を飲み込み、高さ十メートルほどの霊気の柱ができたとかできなかったとか
とにかく、僕が奇跡的にも生きてるのは無意識に壁を作り出せたからだろうな
『女の子には優しくしなくちゃね、少年!!』
女の子だったらね、がくっ・・・・


これじゃあ救済になってないので、つづく

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