ザ・グレート・展開予測ショー

見上げてごらん夜の星を!―前編―


投稿者名:マサ
投稿日時:(02/ 3/22)

さあ、宣言どおり『七夕』ネタ!
坂本九さんの『見上げてごらん夜の星を』を聞きながら下書きを書いていたんでこの題名です。
深い意味は無いんですよ。本当に。



今日は七月七日。七夕の日です。
その日の夜、私・横島さん・シロちゃん・タマモちゃんで美神さんに取り寄せてもらった竹に短冊を結び付けていました。
美神さんは『私がそんなお子様なイベントに参加するわけ無いでしょ!?』っていって自分の部屋に行っちゃいました。

「どうして俺がこんな事せにゃならんのだ?!大体、どうして七夕にわざわざ祝う必要があるんだよ!」
と私の隣で作業をしていた横島さん。
「あのね、元々、七夕は女の子の手芸の上達を祈る行事なんですよ。願い事を短冊に書いて吊るすのは其処から来たんだと思いますよ」
私は即答しました。
こ〜ゆ〜質問は得意です。・・・でも、
「へぇ〜そうなのか(感心)。知らなかったな(つ〜か普通知らないと思う)。ところで、おキヌちゃんは上達したいものって有るか?」
「え〜〜と、私はね〜〜・・・何でしょうね」
何時もながら、私はこの手の質問は苦手だな〜。(溜め息)
「そうだろ〜な〜。おキヌちゃんて手芸は全般的に得意な上に欲の無い子やし。
・・・・・・いや、根本的に『男』である俺が祝ってもなんの特にもならんやんけ」
「良いじゃないですか。織姫様と彦星様が一年に一度だけ会える大切な日なんですから」

ぞくっ ぞぞぞぞぞぞ

「織・・・姫・・・か・・・。・・・うっ(吐き気)・・・そうだな。・・・は、ははははは・・・・・・」
横島さんの顔が真っ青になってる。
私、何か悪い事言ったかな?
「大丈夫ですか?!(焦)」
「あ、あ〜大丈夫。変な事思い出しただけだから、気にしなくて良いよ」
そう言って横島さんは両手を大きく横に振りました。
「そうですか・・・」
私は小さく笑ってそれ以上は聞きません。
其れから手早く作業を終わらせ、少しの沈黙。
そして、その沈黙を破ったのは、私。
「横島さん、屋根に登ってみませんか?星がきれーですよ」
唯、横島さんと一緒に星を見たかっただけだったけどなんか言い方が遠回しになっちゃってる。
それでも、やっぱり魂胆見え見えかな?
「屋根か・・・良いのか?登っても」
そういう事には鈍いんですね、横島さんて。
「いいんです!!」
根拠も無いのに、返す言葉に力が篭っていました。
「そうか?そんなら行くか」
「はい!」
私は満面の笑顔で彼の腕に掴まります。
「お、おキヌちゃん?(照)」
≪おキヌちゃんの場合、美神さんとは別の意味で逆らえないんだよなぁ〜≫by横島
≪あ、屋根に登るんだったら屋根裏部屋の窓から出た方が登りやすいのよね。
(この場合、屋根裏部屋の窓は人が通れる大きさで、なおかつ開閉式になっている事にしておく←無理槍っぽい)≫
「シロちゃん、タマモちゃん、ちょっとお部屋通らせてね」
「りょ〜かい!」
「ん〜ん〜〜!!」
見ると、シロちゃんが縛り上げら(猿轡を噛まさ)れていました。
「また喧嘩したの?」
「煩かったから縛り上げただけよ」 
と横を向いてタマモちゃん。
「もうっ、二人ともあんまり喧嘩しちゃ駄目よ。仲良くね。あんまり暴れると此処を追い出されちゃうわよ(にっこり)」
「ふぁっふぉっふぉふふぉふう〜〜〔わかったでござる〜〜〕」(汗)
「りょ〜かい・・・」(同じく汗)
「よしよし、お姉さんは強いのよ(にこっ)。それじゃあ行きましょっ、横島さん!!」
「あ、はいはいはい〜〜〜」
『あの二人じゃあ【仲良く】ってゆ〜のは無理かな?』という疑問を残しつつ、私は横島さんの腕を引っ張って部屋から出ました。

≪あ、横島さんと二人っきりって事は・・・・・・。えっ、そ、そんなっ!・・・もしかして・・・
キャ―――ッ!!どうしよ〜〜、私ったら、まだ心の準備が・・・!!(湯気)あう・・・!!≫

  乙女の夢は膨らみます。(はーと)


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