ザ・グレート・展開予測ショー

危険な人にご用心!!―――終(おまけっぽい)―――


投稿者名:マサ
投稿日時:(02/ 3/17)

長いです。いや、それ以上に萌えですよ。うぅ〜。
とゆ〜ワケで思いっきり Catch your heart!



―その日の夕方―

「・・・う・・・ん〜・・・(起き上がり、口に手を当てて)ふぁ〜〜〜っ、よく寝た・・・!」
おキヌが目を覚ます。
自分の部屋のベッドで寝ている。
そしてその傍らには・・・
「ぐ〜〜」
何やら全身ボロボロになって床にうつ伏せの状態で眠りこけている一人の男の姿。
更には何故か制服姿だ。
「横島さん!!?」
思わず男の名を呼ぶ。
「ん〜、・・・あっ起きたのか・・・」
「どうして此処に居るんですか?!まさか・・・@*☆↓$#・・・きゃ〜〜っ!!あうあう」(焦)
「勝手な想像で他人を変質者にするな〜〜!!」(つっこむ)
日頃の行いが誤解を呼ぶ。
「そ、そうですよねっ。で、私は今までずっと寝ていたんでしょうか?なんかこ〜、何時も通りに起きた気もするんですけど、記憶が無くて」
お決まりのパターンである。
「でも、なんかスッキリしてるんですよね」
と言ってはいけない気のする台詞をおキヌ。
「そりゃ〜、あれだけやればな・・・。《シロ・タマモ、安らかに眠れよ》(勝手に殺すなバカタレ)で、本当に憶えていないのか?」
「はい・・・」
「知らん方がいいと思うぞ〜・・・」
「教えてください!」
力がこもる。
「解ったよ。あのな、かくかくしかじかで・・・・・・ってなことが在ったんだけど」
「そ、そんな!?私ったら何て事を・・・。私ったら、私ったら・・・う・・・うえ〜〜ん(泣)」
「な、泣くなって。(焦)おキヌちゃんのせいじゃないんだからさ」
「だって、だってぇ〜〜!」
そう言っておキヌは横島に向かって倒れこむ。その拍子に横島も後ろに倒れ、結果的におキヌが横島の上に乗っかる形になる。
その体勢のまま、おキヌは横島の胸を何度も叩き、横島はそんな彼女の背中に片手を添え、もう片方の手で頭を撫でてやる。
二人とも耳まで赤くなっていた。
「ぐすっ・・・横島さぁ〜〜〜ん!」
そして彼の胸に顔を埋める。
今度の泣き顔には安堵が混じっていたのだが、横島には見えない。
「おキヌちゃん・・・誰だってたまには小さな悪いことをしちまうもんだよ。だから、笑顔で居てくれ、何時ものように」
紡ぎだす言葉はとても暖かい。

――心臓が高鳴る。鼓動のたびに胸が張り裂けそうになって、呼吸が速くなる。
  静寂の中で時計の針の音だけがカチッカチッと響く。

「・・・・・・・・・」
そっとおキヌが顔を上げて横島を見た。
彼は満面の笑顔で優しく自分を見詰めている。
この笑顔に何度助けられただろうか。
「・・・・・・!?・・・えっと、その・・・」
自分のしている事が急に恥ずかしくなって急いで起き上がり、彼から離れると、懸命に弁解しようとする。
しかし、声が出ない。

ドクッドクッドクッドクッドクッドクドクッドクッドクッ・・・・・・・

《あ〜〜どうしよ〜〜。心臓が・・・。何か言わないと・・・・・・ふぇ〜〜〜んどうしたらいいの 〜〜〜?(心の中で泣く)》
顔を赤らめたまま下を向いて黙りこくるおキヌ。
それを見て横島は話題を変えることにする。
「おキヌちゃんが倒れてから美神さんに『今日は掃除するから休業!早く学校に行きなさい!』って言うから一度アパートに戻って学校にいったんだけどさ(勿論遅刻)、あの美神さんだから心配になって昼前に抜け出して(お前は卒業できるのか?)来たら案の定、
『やってられるかこんな事〜!!』とか言って余計に荒らしてて、結局俺も手伝うことになったんだけど・・・ダメだった。おキヌちゃんじゃ無いと上手くいかなくってさ。
散々俺は美神さんに殴り飛ばされて、美神さんはそのまま寝ちゃって・・・・・・。で、諦めて
それからここに来て・・・その・・・《寝顔、可愛かったなぁ》(指をもじもじ)俺も寝ちまったんだよな」
「くすっ、解りました。有難うございます!お陰で元気が出ました!」
再び顔を上げてやっとおキヌも笑顔を見せる。
今度は目を逸らさずにじっと見詰め合う。
幸福に涙が滲む。
「良かったな」
「はい!私・・・バカでしたね。なんか、また迷惑掛けましたよね!」
そっと涙を拭った。
「良いんじゃないか?俺もバカだし、お互いバカでやっていっても。俺になら幾ら迷惑掛けても良いからな!」
「それじゃあ、迷惑ついでに一緒にお掃除しましょう!私が教えますから」
「そうだな」
そう言って二人は立ち上がった。

《こんなに優しくて一緒にバカをやってくれる(元からバカだが)横島さんが私は好きなん ですよ!》

こんな事を考えながらおキヌは横島の腕にしがみつく。

そして・・・

「横島さん?」
「何?・・・ん!!?」
彼が振り向いた時に、おキヌは彼の唇に自分の唇を重ねた。

                       
                        ―――FIN―――





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