破滅の歌 終章の二 〜終わりより始まる〜
投稿者名:S・R
投稿日時:(02/ 2/16)
はーい、今度は学年末テストが近いS・Rでーす。ぎゃー。グランディアもやってまーす。わー。
ラップ君がとても馬鹿っぽくてステキでーす。
・・・と、投げやりなのはここまでにして、ちゃっちゃと続きを書きましょうか。
くたばれ!横島!
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「とは、言ったもののなあ……」
まだ、昼下がりといった時間帯である。魔物が出るのは深夜だと言う事で、
「まあ、のんびりとしていってくだされ」
などという言葉に乗るしかなかった。
そんなわけでぶらぶらとそこら辺を歩いている。
家は石造りの小さいものが多く、地面も比較的大きい道は石畳で舗装してある。
しかし周りの森に上手くなじんでいた。
「結構、いいところだよな」
「あっ!」
いきなり叫び声がして、何か飛んでくるのが見えた。
(鎌……!?)
幸い遠くからだったので難なくかわしたが、近くだったらと思うと背筋が凍った。
「だれだっ!?」
声を荒げて見回すと、少年がばつの悪そうな顔をして近づいてくる。
「ごめんなさい……」
見ると、手に薪を持っていた。
(まさかこれで……?)
「まったく、誰かに当たったらどうするんだ!」
「ごめんなさい、お兄ちゃん。これからはもっと人の居ないところでやるよ」
「そういう問題かっ!?……とにかく、危ないからもうやるな。いいな?」
少年は、やはりばつが悪そうに頷いた。
その少年と分けれてすぐ、横島はあてがわれた宿に向かった。
深夜。目覚めた横島は、除霊装備を整えて、食糧など──つまり今夜魔物が襲おうとしているもの──
のおいてある広場に立っていた。
「……来た」
羽音。ざっと、20だろうか。あまり妖気が強くないことに、内心ほっとした。
まっすぐに広場に向かってくる。
(ここで戦うのはまずいな……)
横島を無視して、食料に手をつけようとした、が、
ばちぃ!と音を立てて結界に阻まれた。
「俺を倒さねえとそいつは解けんぞ!」
挑発。相手が言葉を理解しないのなら、まったく無意味だ。
一斉に魔物がこちらを睨んでくる所を見ると、成功したと言えるかもしれない。
言葉を理解しての結果なのかは判らなかったが。
「ついてこい!」
森のほうに走る。飛行しての攻撃がメインなら、こちらが有利に戦えるはずだ。
ガサガサガサッ!
と、葉が擦れる音を立てて、すでに立ち止まった横島に魔物が近づく。
まず、前と後ろから飛び出した魔物が居た。それぞれ一匹ずつ。
前のほうは、その鉤爪つきの手でこちらの頭をわしづかみにしようとし、後ろは
下からなぎ払うように腕を振り上げてきた。
意外にコンビネーションが上手く、かわし辛かったが、『栄光の手』で胴の中心辺りを
刺してやると、それきり動かなくなった。
結構大きいそれの死体を後にして、殺気に向かって走る。
ものの数分で、屍の山を築いていった。といっても森の中、しかも夜なので見えはしないのだが。
(思ったより楽だったな……あと、一匹か)
もう気にすることもあるまいと、開けた場所に出た。向こうに、魔物も地面に立っていた。
そのまま歩いて近づいてくる。横島は構えたが、次の瞬間呆気にとられた。
『……実に、お強い。さすが世界的GSと言った所ですかな』
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ふう。あと少し・・・
今までの
コメント:
- むう、わかるわかる。試験時期の時間の無いときに限って
よけーなことしたくなるよね。やってたわ、うん。
今回活躍してますなぁ横島殿。しかし色々伏線な方が
出てきてるね。
人生好調が転じての挫折って、ダメーヂ大きいんだよね、
くけけ。(←悪魔な笑い) (みみかき@いまだにダビスタやってる)
- うむ、基本をしっかりと押さえた実直な戦法ですね。パワァもそれなりにある分、正攻法の強みがよく出ていると思います。
しかし、敵にこちらの動向を悟られているとは……マズいかも。 (Iholi)
- いよいよ横島にも、破滅の足音が聞こえてきましたね。
これは報いなのか。それとも只の不幸な運命なのか…。 (黒犬)
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