ザ・グレート・展開予測ショー

!闇夜の戦記 その1


投稿者名:カディス
投稿日時:(02/ 2/10)

この物語は、人工幽霊一号による「アシュタロスの乱」に匹敵する危機的闘争の記録である


二月某日深夜零時、美神令子除霊事務所、そこは殺気に包まれていた。


 この事務所の構成員の内、金毛白面九尾タマモは、前日より「友達のとこへ遊びに行く」と言って出かけている。ちなみにその直前に、油揚げに甘ったるい香と湯気の立つ黒い粘性の液体を流し込む姿が確認されている。

犬塚シロは、長老からの呼び出しがあり帰省中である。

本事務所第二主任除霊員(バイト)横島忠雄は、一人夜通しの除霊に出かけている。朝6時に仕事を終了して、事務所へ報告に戻る予定である。



殺気を放つ戦場は、台所で展開されていた。

「あー―ら、蛍ちゃんこんな時間に何してるのかしら?」
この事務所のマスターにして第一主任除霊員である美神令子が、口火を切る

「あっ、蛍ちゃんが、自分でチョコ作りたいって言うんで、一緒に作ることにしたんですよ」
事務所に下宿しながら、研修生として除霊の助手、秘書、家政婦までこなし、近々国家試験の受験をひかえる氷室キヌが、いつもの笑顔で答える。

「そう!お兄ちゃんに愛のこもったチョコを渡して禁断の愛に踏み込むんです!」
自信満万且つ完全にお出かけ状態で答えたのは、元魔属ルシオラ、研修生として事務所に所属する事となったばかりの横島忠雄の妹、横島蛍である。

「そう…・たのしそうーねー…、私も参加していいかしら?」どす黒い声が鳴り響く

この瞬間から、ここは修羅場と化していく。

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa