ザ・グレート・展開予測ショー

魔鈴と美神


投稿者名:NGK
投稿日時:(02/ 2/ 9)

いつの世にもしいたげられる人たちがいる。
すなわち、除霊金を払えず依頼ができないもの。
そして、そのことをもっとも表していると思われる者がいた。
「だから、美神さんは除霊金額を安くしてください!!」
魔鈴めぐみ(推定25歳)はテーブルを両手で ばん! と叩いた。
実力はあるが金もかかる。
これが美神令子の評判であった。
「うっさいわね・・・私は命がけでこの仕事をやっているんだから
その報酬として相当の金を貰うのは当たり前でしょ!!」
美神は面白くなさそうに言った。
気に入らないのだ。
魔鈴と向かい合って座っているのが。
「まぁまぁ魔鈴君、それに関してはオカルトGメンが対処しているから・・・」
「でも、オカルトGメンは大規模な事件を優先して
一般家庭の霊障を後回しにするじゃないですか!・・・規模も小さいし・・・」
それを聞いた西条は頭を抱えた。
事実、日本のオカルトGメンは美神美智恵と西条しか所属していない。
そしてそのために一般家庭の霊障がどうしても後回しになってしまうのは否めない。
「魔鈴さん・・・無駄ですよ・・・
このアコギな美神さんがそんなことをするはずがない・・・(汗)」
ぼろぼろになる横島。
「美神さん・・・どうしても私の言い分を聞いてくれないんですか・・・?」
「もちろんよ。私には客と仕事を選ぶ権利があるわ」
魔鈴はそばにあった封筒を美神に手渡す。
「これは・・・・・・!?」
封筒の中を見た美神の顔色が変わる。
「どうしてこれを・・・?」
魔鈴はいたずらっぽく笑みを浮かべた後、
「魔女ですから」
と答えた。
続けて言う。
「これはすでに美神美智恵さんに届けてあります。
もし、約束が守られない場合・・・どうなるかわかりますよね?」
美神は青い顔でうなずいた。
「あ、ちなみに一般家庭用の料金設定を別に作るだけで結構ですよ。
あ、それから大企業からはいつも通りアコギに稼いでいただいても結構です」
・・・その言葉を美神は黙ってうなずくしかなかった。

余談だが、数時間後、美神は母に呼び出されお灸をすえられたという。
「ねぇ、横島さんはあの封筒の中身なんだったと思いますか?」
「さぁな・・・美神さんのことだから心当たりがありすぎるだろ・・・」
めでたしめでたし・・・?

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