ザ・グレート・展開予測ショー

プロレス学生(下) ボンバ・イエー


投稿者名:二エー
投稿日時:(02/ 2/ 6)

雪ノ丞「へへへ・・・もうそろそろ限界じゃねえのか?横島。」
コブラツイストでグイグイ締めつけながら雪ノ丞がサディスチックな笑みを浮かべる。
その脇でジャッジの小竜姫が横島に「ギブ?ギブ?」と問い掛ける。苦しそうな顔ながら必死に首を横に振りそれを否定する横島。

タイガー「たえろ、耐えるんじゃああッツ横島サン!!」
ロープから身を乗り出さんばかりにして叫ぶタイガー。

「大丈夫??ピート君??」
「まだ痛む?さすってあげようか?(おい)」
ピート「あ、ああ。有難う。大丈夫だよ・・って皆で何やってるんですか!!」
柵を乗り越えて大挙したピート軍団の女子たちに囲まれ、集団で介抱(!?)されるピート。
この因縁試合も、正に今クライマックスを迎えようとしていた。

愛子「さああっ!!熱血&耽美の垂涎コンビ対もてないマリオブラザーズの対決もいよいよ終わりに近づこうとしているのでしょうか!!おそらく全人生のなかでバレンタインにもらったチョコの数がピート君がその日1日に貰う数より少ないであろう二人がどう対抗するか興味があったのですが・・・所詮ブサイクはブサイク、ヒーローには勝てないと言う事でしょうか?どう思われます?おキヌさん?」

おキヌ「あ、あのですねえ愛子さん・・(ヒクヒク)」

そのころ、追い詰められた横島の中では、ありもしない妄想が爆発していた。
(以下、横島の脳内妄想)
美神「なにやってんの!男の子でしょう!!」
おキヌ「横島さん、私、信じてます。(何を?)」
ルシオラ「生きて(何で??)・・・ヨコシマ」

横島「(そうだ・・・俺の帰りを待つ女性のため、明日のカロリーの為にも負けるわけにはいかねえええっ!!たとえ、どんな手段を使ってでも・・俺は勝つ!!!)」

フウッ

雪ノ丞「・・・て、てめえ・・・」

愛子「おおおっと、どうしたのでしょう伊達選手、攻め込んでる筈が急に苦しそうな顔をしています!!あのびっしりと浮かんでるのは・・トリハダにも見えますが?」

おキヌ「あ、あれは・・・!!」

ハムッ

雪ノ丞「うぎゃあああああああああああああっ!!やめろおおおおおっ!!」

愛子「甘噛みです!!タダ選手の謎の反撃手段がわかりました、何と恐ろしい技でしょうか!!伊達選手の耳を甘噛みしております!!勘九郎顔負けです!!と、いうことはその前のあれは、耳に息を・・うう、私実況していて少々気分が悪くなってまいりました!!」

おキヌ「なんてうらやましい・・・(ジュルッ)」
愛子「おキヌさん??」
おキヌ「い、いえ・・・なんでもありません」

愛子「と、ともかく気を取りなおして実況を続けたいと思います!!伊達選手、流石にこれは堪りません!!トラウマを刺激された事も手伝って必要以上に距離を置きタダ選手から離れました!!」

雪ノ丞「はあはあ・・こ、この外道が・・」

タイガー「良くやった!!横島サン!!タッチじゃああっ!!」
横島「フシャッ!!」

パアンという小気味良い音と共に選手が入れ替わる。そしてそのままその巨体からは想像もしたくない動きでムーンサルトからのエルボーを雪ノ丞に見舞う!!さらによろけた雪ノ丞をロープに投げ、フライイングクロスチョップを叩きつける!!

愛子「先程のタダ選手の反撃に続きまたしても悪夢のような光景が私の目の前にひろがっております。タイガー選手のあの動き!!可憐というよりブキミです!!あの身体で何を食えばあのような動きが出来るのでしょうか??」

タイガーの予想外過ぎる動きに押され気味の雪ノ丞。それを見たピートは・・
ピート「雪ノ丞!交代だ!!」
しかし即座に軍団に取り押さえられる。

軍団その1「だめよピート!!今出てったら今度こそあの変態(ビシッと横島を指差しながら)にヤられちゃうわ!!」
軍団その2「そうよそうよ!!あのモテナイ君(またビシッと横島を指差す)あんまりにも女の子に相手にされないからってきっと男に目覚めたのよ。やーねえ!!」
軍団その3「あのケダモノ(以下略)からピートを私達が守ってあげるっ(はあと)」
軍団その4「そーよだいたいアイツは(以下検閲により削除)なんだから」

ブチッ

そんな音が聞こえるはずも無いのだが後にこの惨劇を目にした全員が確かに何かが切れる音がしたと強硬に主張した。

コーナーでアルコールを使い口をすすいでいた横島ことグレート・タダ選手からその音は聞こえたらしい。

ピート軍団の罵詈雑言に肩を震わせ、下を向いていた横島だったがふいに手にアルコールの瓶を抱えたまま天使の微笑みを浮かべつつ対コーナーのピートに向けて場外を歩き出す。
その笑顔にとてつもなく不吉なものを感じたピートは軍団を庇うように横島の前に立ちはだかる。その光景にまた目を潤ませ、よせばイイのに横島を刺激する軍団。

軍団その5「何よ!やろうっての!!私達にはピートがいるんだからねっ」
軍団その6「そーよこの変態!!彼には指一本だって触れさせないわッ!!」

その眼前まできてアルコールを口に含む横島。目が完全に据わっている。手にはチャッカマン(キャンプとか花火で良く使う奴。ワンタッチ着火でまあ便利!!)
ピート「よ、横島さん?た、タッチもしてないのに攻撃してははんそ・・」

ゴウッ

最後まで言い終わらないうちに横島の口から吐き出された炎にその身体が包まれる。

軍団その7「きゃあああっつ!!ピートおおおっ!!」
軍団その8「はんそくよ!!レフュリー!!反則負けよおおっつ!!」

慌てて場外に駆け寄る小竜姫。

小竜姫「何やってるんですか横島さん!!・・この試合、横島選手の反則負けとします!!まったく・・幾らモテナイからって。」

ゴウッ
妙神山管理人兼ジャッジが炎に包まれる。
横島「フシャアア!!チンチクリン!!(訳:うるさいこのチンチクリン!!)」

世界が凍った。世界が凍るはずも無いのだが後にこの惨劇を目にした全員が確かに取っ組み合っていた伊達&タイガー、消し炭とその軍団、実況、解説、客、皆が凍りついたと強硬かつ涙ながらに主張した。

小竜姫「チン・・チク・・リンんんん!!?」
マンガよろしく黒焦げの小竜姫が「ふ・ふふふ・・」と大魔王のような笑みで剣を抜く。

この後完全にブッチ切れた横島と小竜姫、ピート軍団の戦いは七日間に及んだという。
後に「火の七日間」と言われたとかいわれないとかいう事件の全貌がこれである。


美神「うふふふ・・ほんとに儲かったわ。賭けの払い戻しもうやむやのうちに終わったし。毎年やらないかしらね?これ。」

一同『二度とやるかああああああっ!!!』

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