未来から3
投稿者名:遊び歌
投稿日時:(02/ 2/ 5)
今回はややシリアスで伏線のための章なのでかなり読んでて疲れると思います
「ノア様」
「ジュダ・・・」
「奴の蘇生に成功しました」
「そうですか。では、私が直接話をしましょう」
「どうですか?手を貸して頂けますか?」
「・・・・まさか、あの小僧のな。君の気持ちよくわかる。私も同じ苦しみを味わされたからな。いいだろう。付き合ってやる」
「お願いします。アシュタロス」
夢を見ていた。
私は何のために生まれたのか。
いや、そんなことを考えたら全ての生物は答えようがない。自分の存在価値なぞ、自分にしかわからないのだろうから。
そう、生まれた訳はどうでもいいのだ。
ただ、私は普通の人間として生きたい。たとえ、私が・・・・・・。
「横島さん。何を考えてるんですか?」
横島とひのめ達は妙神山に来ていた。
「いやー。何か実感なくてね」
「それはそうですね」
横島と小竜姫が会話をしている。
「しかし、驚きましたね。未来からなんて」
「俺の命を狙う奴がいる。それしか解らないんです。ノアとは何者なのか。どうして俺を狙うのかもね」
「・・・どうです。久しぶりにお手合わせしてみませんか?」
「いいですね」
二人は異空間の修行場に消えた。
「うーん!解らないわね。あれほど強力な霊力ならかなり目立つはずなのに」
ヒャクメが千里眼で辺りを見回す。
「さすがに、相手の波長などがわからないとねえ」
そして、
「で、本当のところ教えて欲しいんだけど?そうなったら全てが簡単に運ぶんだけど?」
ひのめたちはしばらく考えてから。
「いいでしょう。しかし、これからお話することは紛れもない真実であり、そして一切の他言は止めてください」
「いいでしょう。これでも神の端くれです」
「お願いします」
そして、
「な、なんですって!!それじゃあ、ノアは!?それじゃあ、以前のアシュタロスの事件の繰り返しじゃないの!!」
「ええ。彼女はアシュタロスと同じような不適格要素だったのです、完全なミスキャストです」
「まあ、だいたいの事情は解ったわ。これで霊波長の関係から居場所が解り易くなる筈です。
それと、さっきの話に出てきたけど、英夫君の母親はいったい誰?貴方方の話からすると本命ではない。しかし、第一対抗馬の可能性も低い。かといって、普通の人間のはずはない」
と、茶をすする。
「・・・・・」
美希が二人を促がしヒャクメの側による。そして、ある人物の名前を告げた。
「ブウウウ!!」
ヒャクメは茶を一気に噴出した。
「げほ、げほ!!え、ええええ!?」
しかし、私は変われた。彼に出会うことによって。彼は私の疑問には答えられなかった。でも、それでも良かった。
だが、その後知ったのは彼も私と似たような存在だったこと。彼に対する扱いは私以上であったのかもしれない。周りの者も警戒をしていたのかもしれない。
『魂の牢獄』
その昔、とある魔族が部下に言ったセリフ。そう、私と彼はその牢獄に迷い込んだのかもしれない。
だから、私は助けたい。彼をこの牢獄より。
だから、私は出たい。この牢獄より。
「全く。妙神山は相も変わらず遠いわね!」
美神が横の西条に叫ぶ。
「そうはいってもねえ」
「相変わらずの運動不足だな旦那は」
美神、西条、伊達は心配になり様子を見に来たのだ。
その時、
「久しぶりだな」
三人が後を振り向く。そこには二人の魔族が立っていた。一人はコートとフードを被っているため素性が解らないが、もう一人は、
「ア、アシュタロス!!」
外の霊波を感じ取ったのか、ひのめたち三人が中から出てきた。
「アシュ様、彼女達は私が」
と、コートの女魔族がひのめたちに向かってくる。
「まさか、アシュタロスとはねえ」
「上手く丸め込まれたのか?」
「それは違うな。私は所詮私の意志で動いてるのに過ぎない。ただ私はノアに共感を覚え、彼女の目的に手を貸そうとしてるのに過ぎない」
その間にひのめ達と女魔族が視界から消えた。
「やるしかないわね!!」
その頃美神の事務所後には一人の男がいた。つい数秒前までは誰もいなかったが、光の輝きと共に現れた。そして、
「妙神山か」
と、呟いた。
今までの
コメント:
- アシュタロス……ねえ。
彼だけはどんなことが生き返らないと思うよ。
彼の究極の望みは自らの滅亡だったのだから。
よって、今回は反対です。 (JIANG)
- 初めましてウオタカと申します。
アシュタロスの顔の模様みたいなのが好きです。
あと、横島クンの相手が知りたいんで、
私は賛成です。 (魚高)
- アシュタロスが復活!?
となると、ベスパの動きが気になります。 (黒犬)
- ・・長丁場を御覚悟ください。 (トンプソン)
- 伏線はこっそり張りましょう…って! 短編専門の私が言うセリフじゃないッ!?
それでも今の私の頭の中は「気になる」でいっぱいです。 (斑駒)
- ↑×5 人間の叛乱を認めずに究極の魔体を起動させたアシュタロス(通称:ぶっ壊れちゃったアシュ様)の「悪」の本能みたいなものだったら、一方で死を望んでいた彼とは矛盾しませんよ、多分。 (Iholi)
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