ザ・グレート・展開予測ショー

オリジナル(23)


投稿者名:いたけし
投稿日時:(02/ 2/ 3)

つづ〜うき〜

「うふふ」と突然ゆかりは笑い出した
「なにがおかしいんですか?」
ゆいは時間が無いので話ながら着替えている
「いや、ゆいちゃんの胸は小さくてかわいいな〜と思って」
「やっぱり、小さいですか」
ゆいはそう言われちょっと落ち込む、少し気にしていたようだ
「ううん、そんなことないのよ、ちょうどいい大きさなんじゃない、私もそんなに大きい方じゃないしね」
事細かに言うとゆいはゆかりよりひとカップ小さい
それでも、まあそこそこはある
「ふふふ」とまたゆかりが笑い出す
「こんどはなんですか」
「んっ、いや〜そう言えば、こう言う風にふたりで話すのって初めてだったわよね」
「はい?、いつもゆかりさんとは話してるじゃないですか」
ゆいの顔に?が浮かぶ
「ううん、違うの、本編では初めてだってこと」
ゆいの顔にまたまた?が浮かぶ
「今回で22話・・いや23話目になるけどいままでふたりがいっしょの場面に出たことって無かったのよね」
ゆいの顔にもっと?が浮かぶ
「まぁ、私は順一の回想から登場したから仕方ないんだけどね」
「い・・・いったい、なっなんの話ですか」
なんの話だかわからず困り果ててるゆいに・・・
「じゃあ私もう行くね、ゆいちゃんも自分のことばかり考えてないで、いい彼氏でも見つけてイサムさんを喜ばしてあげなさいよ、ふふふ、でもまあ順一はダメだけどね」
そう言ってゆかりは普通にドアから出ていった
普通に帰れるのなら、普通に登場して欲しい、そう思わずにはいられない、ゆいであった

「ごめんごめん、あれっまだ始まってないの?」
ゆいは謝りながら校庭にやってきたのたが、まだ除霊実習は始まっていなかった
「ゆい遅いよ〜」
ケイが言う
「う〜ん、なんかね〜、鬼道がまたお見合いで休んだからみんなで何をやるか決めてるところなの」
とアカネが教えてくれた
「え〜とみなさんの意見を合わせた結果、ドッジボールをすることに決まりました」
とゆいのクラスの委員長が言う
決定したからには早々始めなくてはならない
ゆいとケイは同じチームになったがアカネは敵チームになった
「お〜ほっほっほ、どうやらあなたはわたくしのライバルと言う座に相応しい人物のようですわね、日下部さん」
無論こいつはゆいの敵チームだ
「誰があんたのライバルよ、あんたは私の足元にも及ばないくせに」
「お〜ほっほっほ、わたくしもあなたの霊力の強さは一目置いておりますわ、しかしおなたのこの業界の疎さにはほどほど目に余るものがありましてよ」
バチバチバチとふたりの視線がぶつかったところで火花が散ったような気がした
バシッ・・・
ボンッ・・・・
バッシーン・・・・
面倒くさいので途中カット・・
「ふっふっふ、やはりあなたが残りましたか日下部さん、さっきの話の続きですが、あなたがGSなれない理由はわかりまして」
綾小路綾乃がゆいに向かってボールを投げる
コートの中にはそれぞれ二人づつしかいなくなっていた、ゆいのチームはゆいとケイが残っており、綾乃のチームは綾乃と家来が残っていた
バシッ、ゆいが綾乃の投げたボールをキャッチする
「そんなの知るかぁー!!」
ゆいがボールを投げた、しかしそのボールはいとも簡単に綾乃に取られてしまった
「お〜ほっほっほ、そんなことも知らないでGSになろうとは愚の骨頂、源三おじい様が許しても私が許さなくてよ、お〜ほっほっほ」
ピュゥ〜、バシッ
「いいから早く私がGSになれない理由を話せぇー!!」
ピュウ〜、バシッ
「いいですわ、あなたに教えてあげますわ、わたくしたちにあってあなたに無いもの、それは師匠と言う存在よ」
ピュゥ〜、バシッ
「師匠って、大体ケイやアカネだっていないわよ、ね〜」
ゆいはケイに賛同を求めた、が
「ゆいごめん、私の師匠って私の親なんだ」
六女に通っている大体の生徒はGSを目指している、しかも『親もGS』と言う生徒が圧倒的多数を占めている
そのため、ここの生徒の親は師匠も兼用しているケースが多いのだ
「えっえっ、まさか師匠がいないのって私だけ?」
うんうん、とみなが頷く
「べべ、べっつに〜師匠がいなくても私はGS試験を合格する自信はあるも〜んだ」
「お〜ほっほっほ、そういうことではないのですわ、日下部さん」
「あのね、ゆい、GS資格を取っても師匠の承諾が無いと、資格を行使することが出来ないの、そういう決まりなんだよ」
「ぐぐぐ、スキあり」
不意打ち的にゆいは自分が持っていたボールを綾乃に向かって投げた
ピュゥーー
「頼子(よりこ)お願いっ!!」
綾乃は家来を盾にしてなんとかその場をしのいだ
「ひっど〜い、友達を盾にするな、この卑怯者!!」
不意打ちをしたゆいが言える言葉では無い
「これは美神令子おねーさまも使った、高等な戦術でしてよ」
「美神令子なんか知るかー!!私、誰だかわかんな〜い」
頼子と呼ばれた生徒を見ると虫の息だった
「綾乃さまのためになにかできて、私は嬉しかったです・・・がくっ」
「頼子ぉぉぉーー!!許さなくてよ日下部さん」
頼子の方を見ると普通に立ち上がり、普通に外野へまわっていた
「えいっ!!」
その言葉と同時にボールと・・・霊波が飛んでくる
ボールは難なく取ることが出来たが霊波には危うくぶつかるところだった
「ぶっ、ゆっゆい、いきなり避けないでよ」
どうやらゆいが避けた霊波は、後ろにいたケイにあたったようだ
「卑怯者、ボールを投げながら霊波を放つなんでずるいわよ」
「自分の能力を生かすのが学校なのですよ、お〜ほっほっほ」
「なら、喰らえ〜!!ゆかりさん直伝、イレギュラーショット」
「お〜ほっほっほ、ボールを地面に向かって投げるなんて、気でも狂っ、はう」
ゆいが地面に向かって投げたボールは、ちょうど地面に落ちてた石にぶつかり、イレギュラーバウンドをし綾乃に向かって飛んでいたのだ
「はっはっは、どうよ、師匠がいなくてもこれくらいできるのよ」
高笑いするゆい
「あの〜ゆい、言いにくいんだけど、ドッジボールはワンバンしたのを当ててもアウトにならないんだけど」
「えっ・・・それって、はうっ」
「お〜ほっほっほ、やはり師匠がいなければ、そんな基本事項も忘れてしまうのですわね、お〜ほっほっほ」
「言ったな〜、こうなったら勝負よ綾乃」
「お〜ほっほっほ、いいですわよ」
ズガン、ハギンッ
ズズズトッカァーンコーン
ドッジボールはもう関係なく霊能力で勝負するふたり
もちろん周囲の人たちに被害が出ることなどゆいの頭には微塵も存在していなかった

「はぁ〜、二年の先輩たちってアクが強いのが多いよな〜、おキヌちゃんもそう思わない」
窓の外を見ながら呟く、一文字魔理
「そっそうですか、それより一緒に帰りませんか一文字さん」
「そうだな一緒に帰るか、おいしいケーキ屋知ってるんだよね、帰りに寄っていこ」
「はいっ」

「たくっ、綾乃のやつ〜、本気で私に攻撃してくるんだから」
ふふふ、とケイが笑う
「本気を出さないとゆいと引き分けまでもっていけないんだよ、きっと」
ゆいの性格を熟知している、ケイらしい言葉だ
「まあね〜、私は50%も力を出してないんだけどね」
「はいはい、あっ今日も彼氏が迎えに来てるよ、じゃあね〜、ゆい」
「あいつは彼氏なんかじゃないって何回も言ってるでしょ、まったく」
校門の前ではびくびくしながら立っている順一の姿があった
「はぁ〜、ゆいはまだかなぁ〜」
「はっはっは、お迎えごくろう、我が下僕よ」
「だれが下僕だ、だれが」
「ジュンイチに決まってるでしょ」
「僕だって好きで迎えに来てる訳じゃないんだから、それもこれもゆいを生涯の伴侶にしないために・・・」
「わかったわかった、じゃあ今日は肉マンね」
ゆいは毎日おごって貰っているのだ
「あのさ、お小遣いって僕よりゆいの方が多く貰ってるのに、なんでいつも僕が払わなくちゃいけないんだ」
「いいのかな〜、そんなこと言って・・・・・結婚」
「いや〜、男として当然の行為だよね」
あせっていきなり意見を変える順一
「はぁ〜、ジュンイチはそんなに私と結婚するのが嫌なの」
「嫌!!」
「ほほ〜う」
「いふぁい、ふいいふぁい(痛い、ゆい痛い)」
順一の頬をおもいっきりつねる、ゆい
「まぁ私も嫌なんだけどね」
「なら、つねるなっ!!」
順一もゆいの性格は熟知してるのだが、ケイのようにゆいをコントロールする力は無いようだ
まあ、順一らしいと言えば順一らしいですが
「じゃあ、肉マン三個で我慢してあげる」
「はいはい、ありがとう、ゆい」
こうしてゆいの一日は終わるのでした

つづく
綾小路綾乃、あやのを二回使っているあたりに、くどさが出てていいな、なかなか面白かったキャラだった(もう使わないけど)
次は順一とゆかりの思い出話しとゆいの師匠探し
翔君も出そうかなと思います

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