ザ・グレート・展開予測ショー

BOY MEETS A GIRL  その一


投稿者名:魚高
投稿日時:(02/ 2/ 2)

俺は、事務所の前に立っていた。
(今日は美神さん達、朝から仕事のはずだが?)
中には、確かに人の気配がする。
(予定より早く終わったのかな?ということは…)
俺は期待に胸をふくらませ、朝の挨拶と共に元気良く事務所にはいっていった。
「おはよーございまーっス!」
少し経って奥から声が聞こえてくる。
「あ…おはようございます…ちょっと待っててくださいね。」
おキヌちゃんだ。奥から声だけが返ってくる。
洗い物でもしているのかな?微かに水道の音が聞こえてくる。
「横島さん…あれ」
俺はおキヌちゃんに気づかれないように、二階にあがっていった。

ふと気づいたが、今日の俺はやけに感覚が研ぎ澄まされている。
(こんなことは、あの時以来だ…)
俺は急いで首を横に振った。
(また…思い出しちまったな…)
最近、俺は思いに耽ることが多くなった。
(まぁ…忘れろって方が無理だけどな。)
しかし、みんなの前でそんなことは言えない。
(俺は…いつも明るく振舞ってなきゃいけねぇんだ…)
みんな、特におキヌちゃん等はすぐに気づいてしまう。彼女達を傷つけるのは、
俺自身が傷つくのよりも何百倍も辛い。そして、そんなことはしてはいけない。
(だから…そのためにこれは必要なことなんだ…)
完璧な理論武装をして、俺は、壁伝いにと、バスルームへと急いだ。
風が冷たい。

(迷いは自分を殺すことになる…落ち着け)
一歩間違えると、目的を遂げないうちに地獄行きだ。
(落ちるだけならまだ良いが、その後が…)
最悪の事態を予想しながらだが、俺はあることに気づいた。
(違う!?)
そう、シャワーの音は聴こえるのだが、いつもと…
何ていうか…人がいない気がする。
(囮!?)
今引き返せばまだ間に合うだろう。
(うえ…か…)
おキヌちゃんは、いつもと同じ反応をした。
ということは、彼女には教えていないのだろう。
知っていたら必ず動揺する。それは、俺に悟られることであり、作戦の失敗を意味する。
シャワーは、浴びてないが着替えてはいるだろう。
しかも、美神さんは必ず仕事の後、自室にてビールを飲む。
しかも、下着姿で!!!!
俺は、日常を守るため…そしてみんなを安心させねばならんのだぁ!!!
(しまった!?)
俺は、ヤッちまった…
また声に出して叫んでいたのだ!?
(あぁ…もうだめだ。)
逃げる気合もうせた…
(せめて、男横島に恥じない死に様をみせてやろう…)
ガラッ!!!
地獄に通じる扉(窓)が開いた。
「ぐあばぇ!!!!!み…みつかった!?」
(ふっ…美神さんの罠ではなく俺のミスでばれたんだ…悔いはない)
「このっ!人の着替えを覗くなと何度いったら…」
(流石に美神さんも動揺してるな。)
バスルームの窓に仕掛けてあったモーションセンサー爆弾で、
生きたえているはずの横島がここにいるのだから仕方がない。
「か…堪忍やぁぁぁっ!!」
(せめて、買いだめしておいたラーメン食っとくんだった。)
………………
      ≪続く≫


    


        おまけ小説(しょうせつ)
特撮戦士(とくさつせんし)メットマン
       豪華(ごうか)ふりがなつき

第1話  『ぼくらのメットマン(めっとまん)
 体内時計(たいないどけい)のバケモノ(ばけもの)さ♪』

子供(こども)「あぁーーメットマンたすけてーー」
ホラ(ほら) 「俺(おれ)はホラ吹き男爵(ほらふきだんしゃく)だーー
メットマン(めっとまん)でてこーーい」
メッ(めっ) 「はっはっは!!」
子供(こども)「わーい♪メットマ−ン(めっとまーん)」
ホラ(ほら) 「やっとでたなメットマン!!降(お)りてこーい!!」
メッ(めっ) 「お前(まえ)なんかここからでも十分(じゅうぶん)だ
喰(く)らえメットーバズーカ――!!」
ホラ(ほら) 「いやーん(泣)」
              完

      次回予告
 メットマン自慢の仮面(めっとまんじまんのかめん)が、
洗濯中(せんたくちゅう)に盗(ぬす)まれた!?」
ただの過激(かげき)なファン(ふぁん)の仕業(しわざ)なのか…
それとも…

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