ザ・グレート・展開予測ショー

日本むかし話 〜花咲かじいさん【4】〜


投稿者名:ねずみの尻尾
投稿日時:(02/ 2/ 1)

ふぅ。
ここ数日、風邪で寝込んでいたねずみの尻尾です。
やっと治ったので、さっそく投稿します。











 よくじつ、シロが帰ってこないのをしんぱいしたよいおじいさん、
 どうしたことかと、わるいおじいさんの家をたずねました。

横「あの〜、美神さん?」

美「なによ!?(ギロリ)」

 わるいおじいさんは、朝からなぜかふきげんです。

 理由のわからないよいおじいさんはすこし・・・というよりかなりびびりましたが、
 なんとか話をきりだしました。

横「き、昨日シロが帰ってこなかったんですけど、美神さんなんか知りませんか?」

美「・・・処分したわ。」

横「へっ?処分?ど、どういうことっスか?」

美「あー、もううるさいわね!処分したっていったら処分したのよ!!
  あのバカ犬、よりにもよってこの私にあんなことを・・・。(怒)
  ごたごた言うようなら、あんたも処分するわよ!!?」


         ピシャ


 そういって、わるいおじいさんはよいおじいさんをしめ出してしまいました。

横「処分・・・。
  処分っていうことは、あんなことやこんなこと、
  あまつに『ピー』されて最後は埋められ・・・。
  くっ・・・、シロ・・・・。」

 こんらんしたおじいさん、妄想モードぜんかいです。

 それはともかく、とほうにくれたおじいさんは、
 おぼつかない足どりで、そこをあとにしました。








 そのころシロは・・・。

シ「せんせぇー!助けて欲しいでござる、せんせぇー!!」

 生きていました。

 ただし、呪縛ロープでぐるぐるにまかれ、がけ下の川にながされています。

シ「駄目でござるか・・・。
  それにしても、美神どのは大人げないでござる。
  拙者のは軽いおちゃめでござったのに・・・。」


    さいきん、言うことが飼い主ににてきたようです。


シ「そんなことより、このままではまずいでござる。
  せんせぇー!せんせぇー!!」








横「うう・・・シロ、すまん。
  俺があんなに簡単にあの守銭奴におまえを貸したばっかりに・・・。
  黒犬さんの言うとおり、あんな冷酷女におまえを貸すべきじゃなかった・・・って、ん?」

 よいおじいさんが悲しみにくれていると、どこからか声がしました。



         せんせぇ〜 



横「今の声・・・シロか!?シロ〜〜〜〜!!」




         せんせぇ〜!



 おじさんが声のしたほうをふりむくと、
 崖っぷちに、おおきな松の木がたっていました。
 
 そう、シロはこの崖の下の川をながれているのです。

横「ま、まさかさっきの声、この松の木から・・・?」

 ほんとうは下の川からなのですが、おじいさんはきづきません。

 それもそのはず、その木にはシロのたび重なる『縄張り主張』のけっか、
 シロの霊気がつよくしみついていたのです。

横「もしかして、この下に埋められて・・・?
  シ、シロ!今すぐ掘り出してやるからな!!」

 かんちがいしたまま木の下をほるおじいさんですが、
 とうぜんなにも出てきません。

横「なぜだ!?ここじゃないのか!?シロ〜〜〜〜〜!!!」




    ・・・そろそろ気づけよ、横・・・じいさん。



つづく(あとすこしかな?9  

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