破滅の歌 終章の一 〜終わりの引き金〜
投稿者名:S・R
投稿日時:(02/ 1/30)
来週月曜に校内模試があるS・Rです。ギギギ・・・(はだしのゲン?)
ああ・・・やばいんだけどなあ。なぜかやる気が・・・
まあおわらせにゃしゃーないって事でさくっとすすめます。もう美神とかの心情なんて後回しです。終わってから書きます。
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がちゃん、と受話器を置く音。
「ねえ。」
横島除霊事務所。旧遠田除霊事務所。それまでまったくの無名だったそこは、今で
は世界有数の腕利きGSが経営する事務所として、世界的に有名だった。
とは言え有名なのはその存在だけであり、実際事務所そのもののつくりはなんら目立つところはない。と言うか、ビルの一角を借りているだけだ。
そんな事務所内で、話しかける人影と、話しかけられた人影が一つずつ。
「なに?」
コーヒーを飲みながら、返す。
「急に用事が出来ちゃって……明日、なんだけど。」
「そっか……んじゃ、俺一人で……」
「ううん、半日くらいですむから、私も後から行くわ。」
「そう?ゆっくりしてても良いのに。」
「ん、ありがと。でも、私も行きたいしね。」
「……そうだな。義父さんの知り合いだったっけ?」
「うん。……本当に世界中旅してたのね。」
「って、信じてなかったのかよ?」
「えへへ、まあね。そうそう信じられるもんじゃないわよ。」
「かもな。……ところで、そろそろ……」
と、手をわきわきさせる。
「きゃっ、突然なんだから♪」
軽く小突いた……つもりで、相手を強打していた。
16時間後。ゴーストスイーパー横島忠夫は、某国の小さな村に到着していた。
何でも、澪の父親が世界中を修行(と言っても旅行のついでに修行する、というようなスタンスだったらしい)
しているとき、行き倒れになったときに助けてくれた恩人が居るそうだ。
森の中にある小さな村で、やはり住人は多くない。
「あ!」
そこら辺で遊んでいた少年と目が合った。なぜかパイプをくゆらせている。
「おにーちゃん誰?どこから来たの?何しに来たの?」
(「翻」「訳」の文殊使っといてよかったな。)
片隅でそう思いつつ、聞かれたことすべてに答えた。
「それなら、村長さまのところに行くといいよ!」
「そっか、ありがとな。ところで、その口にくわえてるのは?」
「この村では、大人だけはこれを吸っていいことになってるんだ。僕、早く大人にな
りたいから、パイプだけまねしてるの」
そっか、と、軽く返事をして、横島は少年に案内を求めた。
「よく、お越しくださったな」
そういって笑った老人が、村長だった。
少年に連れられてそれなりにでかい家に入り、手紙を見せた後、ここに通された。
大きいテーブルの周りに、おそらく村の大人の全員が集まっているのだろう、十数人が座っている。表情は、どれも明るくない。
「早速で悪いんじゃが、困っていることがあってな」
村長の隣に座っている男が、続ける。
「この村は……魔物に搾取されているのです」
さらにその向かいの男が。
「月に一度、きっちり一回づつ現れては、手当たりしだいに食べ物を盗っていくんです。
最近では、食料を差し出せばそれ以外には危害を加えないのが分かったので、まとめ
て広場に置くようにしているんですが……」
「もう限界だ!」
誰か男が叫ぶ。
「そうよ!もう出す物もないわ!もう、今日の夜には来るってのに!」
同調して、誰か女。
気を取り直して、村長がいう。
「と言うことなのじゃが……どうか、退治して頂きたい。礼はしよう」
「それはもちろんですけど……姿とか、数とか、分かりませんか?」
「黒くて、翼を生やしてたな」
「醜悪な顔つきだったわ……」
「とんでもなく力が強くて、刃向かった俺の親友も……」
「20匹位いたんじゃないかしら」
口々に言い出した。
(澪を待ってからにするか……?いや、この村はあまり荒らされた様子も目立たないし、
大した事ないかも……それに、これ以上負担をかけさせるわけにもいかんし……)
「分かりました。今夜、来るんですね?誰も外に出ないよう、言っておいてください。」
to be continued.
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あと三話くらいで終わる予定。・・・いつになるやら・・・
今までの
コメント:
- うむむ、これまた思い切った展開!
実戦を重ねて色々な意味で成長した(かに見える)横島が単身でどう立ち回るのか、楽しみです。 (Iholi)
- 一見、普通の除霊…。
でも美神達がいないだけで、何故かこんなにも静寂で。
はあぁぁぁぁぁ〜〜〜っ!ゾクゾクゾクッ!!(←変態)
さてさて、これからどうやって「終わる」のやら…。
けへへ。(みみかきは心に深い闇を持っています) (みみかき)
- なんつうか・・・いろんな意味で「終わってる」ラストです。
書くのやだなあ・・・でも終わらせんとなあ・・・ (S・R)
- ああ、そうそう、この話の中に一応複線があります。 (S・R)
- フフフフ……。聞こえる……。破滅の足音が聞こえる……。
横島が美神たちと縁を切って幸せになるというだけでも、十分に「GS美神」としては破滅しているというのに、さらにその先があるとは……。
破滅の沼底からは、誰ひとりとして逃れられないという事か……。フフフフフ……。 (黒犬)
- ふふ・・・さすが黒犬さん。
そう、誰一人、逃れられませんよ・・・ハハハ♪(気色悪い) (S・R)
- 何か・・凄く悪い予感が・・楽しみです。
しかし、こんなに簡潔な文章でそことなく漂う暗さを描き出すとは・・流石です、S・Rさん。 (二エー)
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