ザ・グレート・展開予測ショー

You are my only〜 最終回


投稿者名:与作
投稿日時:(02/ 1/28)

シロはその声に耳を疑った。

シロ「横島先生!? な、なんで?」
横島「シロ、どうして?
   なんで黙って帰っちゃうんだよ!!」
シロ「先生・・・」

シロは心の迷いとは裏腹に、涙が止まらなかった。もしも横島がここに来なかったら、
もう二度と横島のもとへは行かなかっただろう。

シロ「先生・・・拙者・・・」
横島「シロ、俺はシロが好きだ。ただそれだけなんだ。
   だから一緒にいたい。
   ずっと一緒にいたい。
   俺がシロを守るからさ!
   絶対幸せにするから!」

精一杯の気持ちを伝えた。もはや横島にとって迷いは0.001%(当社比)も
なかった。しかし長老が重い口を開ける。

長老「シロ、おぬしはそれでいいのか?人間界で生活する事はおぬし自身にとって
   辛い事になるはず、人間と結婚する事でおぬしは村の一員では無くなる。
   それでもいいのじゃな?」



シロ「拙者、横島先生に一生ついていくでござる。
   先生と一緒ならば、拙者耐え抜いていけるでござるよ。」


シロの言葉にも迷いは無かった。自分が一緒に居る事で横島に負担が掛かるんじゃないか、足を引っ張ってしまうんじゃないかと思っていた。だから横島の気持ちを確かめ
たかった。もしも迎えに来なかったら・・・・・



長老「シロの気持ちは分かった。じゃが、我々は武士の一族。
   シロを連れて帰りたければ、横島どの、拙者と勝負せよ!」
横島「え!?」
長老「我々にとっても、シロを軟弱な馬の骨に渡す分けにはいかない!
   横島どの、言っておる事は分かるじゃろう?」

と言って、横島に刀を渡す。

長老「シロを欲しければ、拙者を切り捨てよ!!」
シロ「ちょ、長老!」
長老「シロは黙って見ておれ。この男がシロにふさわしいかどうか、
   拙者が見届けてやる。」


長老の眼光が鋭くなっていく。



横島「「こ、今回だけはドックフードあげても許してくんねーだろーな・・・。」」


静かに立ち上がり、刀を手に持つ・・・ずっしりと重く、本物の刀だ。
鞘から引き抜くと、黒光りした鋭い刃が緊張を加速させる。


横島「「やるしかねーか!」」


刀を構え、集中する。霊力勝負ではこんなじじい如きには負けない筈だが・・・
やがて、長老が一気に攻撃してくる!

長老「隙有り!!!」

本物の武士は年をとっても素早かったが、間一髪でかわした。しかし
直ぐに連続して横島に斬りつける!

横島「こ、こなクソ!!」

必死になって防御する。この時になって、美神の一言、

美神「「数少ない人狼の女性を嫁に取ろうってんだから、
    それなりに覚悟出来てるでしょうね?」」

この言葉の意味が理解できた横島であった。
尚も必死に防御し続けるのだが、長老の一斬りが横島の腕をかすめた。

シロ「せ、先生!! 長老、もういいではござらぬか!」
横島「シロ、いいんだ。こ、これくらいの事で!」

今度は横島が斬りかかる!
この男はこのような時に又も回想の世界に入るのだった。


横島「「シロを何としても連れて帰る!」」






〜回想〜


4年前、シロと付き合い始めて間もない頃・・・
初めて唇を重ね合わせた・・・
とても甘い一時だった。


〜回想2〜


シロ「「先生も将来、結婚するんでござるか?」」
横島「「まあ、何時かは・・・ね。」」
シロ「「美神どのでござるか?」」
横島「「そうとも限らん。」」
シロ「「シロは?」」

横島「「・・・さあね。」」(Y’S SECOND STORY2より)





横島が現実の世界に戻った時、気がついた時には長老の背後で刀を振り斬った後だった。
この男は回想&妄想モードに入った時が一番強いのかもしれない。
まあ、それが彼の勝負強さでもあるのだが・・・。
とにかく、長老の腹を斬った後だった。

長老「うっ!!」
シロ「長老!!」
横島「し、しまった。つい本気で!」

急いで文殊 治” を使い手当てをした。
辛うじて長老は助かった。

横島「す、すいません。大丈夫ですか?」
シロ「長老、しっかりするでござる!」
長老「うう・・・だ、大丈夫じゃ。
   さ、流石じゃの横島どの。
   わ、わしを切り捨てるとは、いつの間にこんなに強くなったのじゃ?」
横島「・・・・・」
長老「お、おぬしの心、しかと聞き入れた。
   シロを頼みますぞ!」





そして・・・




横島とシロは村を後にし、結界のある場所へと向かった。
人間界に戻ろうとした時、

シロ「先生、本当に強かったでござるよ。」
横島「ま、まあね。斬られる分けにはいかなかったから・・・。」
シロ「先生〜」


シロが横島にくっつく、


シロ「幸せにしなかったら、今度は拙者が先生を斬り捨てるでござるよ。」
横島「シロ・・・」




甘い接吻・・・






横島「シロ、好きだよ。」





You are my only steady 


〜〜〜〜FIN〜〜〜〜

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