You are my only〜 その7
投稿者名:与作
投稿日時:(02/ 1/23)
横島「俺・・・早退します!」
横島はそう言うと直ぐに走って出て行った。
美神「ったく! 男っていうのはこういう時に限って・・・」
おキヌ「何の話ですか?」
美神「おキヌちゃんもいつかこういう時がくるかもね。」
おキヌ「?」
横島はシロを探しながらずっと考えていた。
横島「「俺は言ってはいけない事を言ってしまったかもしれない。
シロも分かっていたのかもな・・・。
でも俺はシロと・・。
シロは多分、あそこに居るはずだと思うけど。」
シロが行きそうな場所に居ない事が分かって、横島は確信した。やはりあそこに居ると。
そしてあの場所で答えがわかる! 分かってしまう。
やがて走るのをやめ、立ち止まり、行動をためらってしまった。
横島「でも・・・、ここで俺が行かなかったら、全てが終わってしまう!」
与作「「そう、この作品も・・・・・・・・・・失礼!」」
吹っ切れた様に横島は走り出した!自宅に一度帰り、身支度をする。
覚悟を決めて外にでた時、一台の車が、
キキィィィィィィ!!!”
美神「横島君! さあ乗って!!」
横島「美神さん!?」
美神「話は後でゆっくり聞くわ! さあ、早く!」
横島「は、はいっ!」
車は道路交通法違反を踏み倒し、ひたすら突っ走った。
移動中に、
横島「どうして分かったんですか?」
美神「なんか、あんたとシロの態度を見てたらね。そうじゃないかって。
プロポーズでもしたんでしょ? シロに、」
横島「「するどい・・・。」」
美神「まあ、こんな状態じゃ仕方ないけど・・・
あんたがオドオドしてたらだめでしょ! 自信、持たなきゃ。」
横島「それ・・・、唐巣神父にも言われました。」
美神「と、とにかく、数少ない人狼の女性を人間が嫁にとろうってんだから、
それなりの覚悟は出来てるでしょうね?」
横島「!? 何も言ってないのに何でそこまで分かるんですか?」
美神「あんたの考えている事なんて直ぐわかるわよ!
私の勘は鋭いのよ!」
横島「「鋭すぎます・・・。」」
やがて車は目的の場所の手前で止まった。
横島「恩にきます!」
美神(ガッツポーズ)
横島「もしも俺がシロと・・・・・・ぶっ!!」
美神「余計な事しゃべっとらんで、さっさと行ってこんかい!!」
再び入り口へと走りだした。そういえば、通行証がいるんだったっけ?と
思いながらも、ひたすら走った。
そして、
横島「はぁ、はぁ、あ、あった・・・
よ、よし、行くぞ!」
意を決して飛び込んだ。するとワープするかのように飛ばされていく。
しばらくして、竹林の中に降り立った。
横島「こ、ここが人狼の里・・・」
江戸時代の家のような建物が幾つか立ち並ぶ村、のどかで静かな風景。
すると突然! 背後から何者かが近づいてきた!
横島の首に刀の様な物を突きつける!
人狼「何者だ? 何しにここへ来た?」
ビックリして声が出なかったが、直ぐに落ち着きを取り戻し、
横島「よ、横島忠夫だ。シ、シロに会いに来た。」
人狼2人は顔を見合わせ、刀を鞘に戻しこう言った。
人狼「付いて来い・・・。」
〜その頃のシロ〜
長老「シロ、・・・シロ!」
シロ「・・・えっ? は、はい! なんでござるか?」
長老「どうしたというんじゃ?帰って来てからもじっと外を見て・・・。」
シロ「い、いや、何でもないでござるよ・・・。」
長老「・・・・・。」
そして横島は人狼2人に連れられて、少し大きめの屋敷に入った。
人狼2人は横島をその場に残し、奥へと言ってしまった。
そしてしばらく経った後、奥から誰か出てくる。
それは長老だった。
長老「・・・・・。」
横島「お、お久しぶりです。横島です。」
長老「・・・・・何しに来た?」
横島「「うっ! そんなストレートに!」」
長老は横島がここに来た理由を察知していたかの様だ。
横島「シ、シロに会わせてくれませんか?」
長老「・・・・・・。」
横島「俺はシロと・・・」
とっさに長老が口をだす。
長老「横島どの、我々人狼族の事は知っているじゃろ。我が一族は年々数を減らして きている。シロは我々一族にとって大切な女性なんじゃ。
ましてや人間と一緒になり、人間社会で生活する事はシロにとっても
今まで以上に苦しい事ではないのか?」
横島「・・・・・俺が守ってみせます!」
今までのセクハラが頭を過ぎったが、ここまで来て言わずに帰る分けにはいかない
と思い、意を決して言った。
長老「横島どの、しかし・・・」
横島「俺が絶対!幸せにします!」
長老「・・・・・・」
2人の大きい声が聞こえ、奥の、そのまた奥の部屋に居たシロがあわてて走って来た。
シロ「どうしたでござるか! 長老!」
長老「シ、シロ!」
横島「シロ!!」
その声にシロは耳を疑った。
シロ「よ、横島先生!?」
−−−−続く−−−−
今までの
コメント:
- だんだん横島が横島じゃなくなっていく・・・(涙)
でもいいんだ。これでいいんだ。
シリアスすぎてもいいじゃあ〜りませんか?
じゃ、また。 (与作)
- ↑まあそこが無常な時間の流れと謂う奴で(無常は違う)。
そらシロも驚くでしょうな。何せ空手形&無土産(笑)に構わず急いで来たんですから。
さあ、男を上げられるか、横島? (Iholi)
- つーか、長老。繁殖に問題があるんだったら魔鈴にでもカオスにでも相談なさい。美神を通じてコネがあるんだし。コネと権力は濫用するためにあるのだよ。(←悪党)
それになんとなくですが、シロが人狼の里に戻ってきた理由はその問題とは関係ないような気がします。もっとメンタルな理由があるんではないか、と。(←展開予測の予測)
とりあえず、先ずはシロの気持ちでしょう。・・・・・・・・・嗚呼、そこが気になって夜も眠れないんだよぅ(悩) (黒犬)
- いよいよシロちゃんの答えが聞ける時ですね。
とにかく、二人には幸せになってほしいです。 (猫姫)
- 見張り(?)の2人の人狼は以前、事務所にドックフード目当てで来たという人狼じゃなかったのかなぁ?(その時は留守番?)
シロは考えた結果どんな答えを出したのか気になります。 (G-A-JUN)
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