ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・?120


投稿者名:hazuki
投稿日時:(02/ 1/19)

「なっなにするんですかっ」
壁にもたれかかったままくらくらと回る頭をおさえつつうめくように横島。
その声には非難の響きすら聞こえる。
そりゃそうだろうなんの前触れもなくぶん殴られれば誰でも怒るだろう。
と、いうか美神に対して怒るわけもできないので文句のひとつでも言おうとしたのだ。
のだが、その横島の行動は間違っていた。
そんなことを言う前に逃げるべきだったのだ…。
「だから」
つかつかと歩みよりながら美神。
顔はもー満面の笑みでぱきぱきと両手を鳴らしていたりする。
ものっすごく楽しそうだ。
「問答無用っていってるでしょーがっ!!!!!」
「のわああっ!!!」
とその言葉と同時に凄まじい勢いで右拳が飛んできた。
しかも顔面に向かってである。
があああんっ
轟音が再び部屋の中に鳴り響いた。
ぱらぱぱら…と壁の装飾が剥がれ落ち粉状になった欠片が床に落ちる
そして本来なら床にころがっているはずの横島は、寸前のところで拳をよけていた。
だが数センチ横には、拳大の穴があいておりふつーに食らっていれば人間の原型を止めてないこと間違いなしである。
「へ、下手すりゃ死にますよこれ」
顔面そーはくになり横島。
だが、既に一発くらった人間のいう台詞ではないだろう。
とうの美神もそう思っているらしく
「だいじょーぶアンタはそれくらいじゃ死なない」
にっこしと完璧な笑顔での賜った。
どつきなれてる美神の台詞だけに、思わずギャラリーをも頷きそうな説得力がある。
だが、そんな事宣言されても横島が嬉しいわけも無い。
ただ自覚できたのは―ここから逃げるのが困難ということだけである。
逃げれない…となれば助けを求めるのが常識(?)である。
横島はちらっと視線を外すと
ゆうこはそりゃもう面白そうな見世物をみるかのよーに目を輝かせ
「忠夫…人間の限界に挑戦してらっしゃい」
とたのしそーに言った。
一体なんの限界なんだと突っ込みたくなるがこの女性にそれを言っても無理であろう。
その隣にいる夏子はうーんとうなりつつその光景をみている。
その表情は心配しているというよりも、感心しているといったほうが正しい。
シロは頬をふくらませどこか面白くなさそーに見ており、おきぬに至ってはどす黒いものを全身から発している。
―駄目だああ!!
まああんな事があった後に助けてもらおーなんざ百年早いといったところであろーか?

その後十分ほど横島の悲鳴が途切れる事はなかったらしい
つづく。
久々なのでちょっと短くしてみました。…いいのかなあこれ

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