ザ・グレート・展開予測ショー

未来掲示・本編!!(トンプソン&ラプラスの語り特別編)


投稿者名:トンプソン
投稿日時:(02/ 1/19)

はーん。ここがイタリアってトコなんだ。
【おめぇ、ここに何年住んでんだよ?って質問は無意味か】
たりめーだろが。まぁいい。コーヒーも飲んだ事だし。続きと行くか。
【おう。今度は美神令子サイドな】
そうだな。でだ。美神令子独りぼっちの事務所に車が停まるのさ。
【それで二人車から降りてくるんだな?】
その通りさ。その人物は言わずともがな。だよな。美智恵隊長に旦那の公彦さ。
「鍵しまってるんじゃないのか?美智恵」
「そうでしょうね。でも大丈夫よ」
そう言ってから一度息を吸いこんで、
「令子−ママよ。出てらっしゃい」
だがね。一向に開く気配がない。
「寝てるんじゃないか?」
「それはないわね。ベットにはいってるでしょうけど、寝ちゃいないわ」
しょうがない、と言ってからね。
「人工幽霊1号、令子から何言われているか知らないけど開けなさい」
だが、1号のヤロウも黙りこくっていやがる。するとな、旦那が、
「人工幽霊1号君。令子から、誰もいれるなといわれているのは解った。君も娘の事を心配してくれるのも解る」
だから、あけてくれ、か。言うねぇ。公彦氏も。
覚悟を決めた1号がね。何も言わなかったがドアノブが動く音はしたんだ。
「ありがとよ。人工幽霊。君の判断はまちがっちゃいないよ」
何柄になく照れてるんだ?
勝手知ったる我が家かなと、美智恵、令子の部屋に直行するのさ。
驚いたのは令子だろうね。なにせ親父までいるんだから。
「親父!」
「いいところに住んでるな。令子」
それを言ってから適当なイスに座っている。ベットの横にはママさんだな。
「どぉ?気分は。令子」
「最悪・・」
と、娘の格好をみるといささか慌ててね。
「おと、あんた悪いけど、少しだけ席外してくれる?」
公彦氏はテレパスだ。理由は当然解っている。
【なんだ?理由って】
美神令子な。下着姿で寝てたんだ。
【な、なんと刺激的な!】
母親ならともかく、父親にゃみせられない格好だろうぜ。
【でも案外みたかったりして?】
おめぇ変態か?トンプソンよ。まぁ深い事は言わん。公彦は外に出てタバコを一服さ。
「そうよね。アレが昨日の今日だもんね、でそれからどーしたの」
「うん。2時間ぐらい御風呂に入ってた」
だとさ。
どうして他の連中がいないのか、そこまで思考がまわたなったようだな。
「そうなんだ。でもね。ず−っとベットにいても臭くなるわよ」
「・・・うん」
だとさ、打てども響かぬ娘ってか。
「で、どーだった?初めての感想は・・」
するとね。耳を塞ぐようにして、
「やめてっ!ママ。あんな事私がしただなんて・・しただなんて」
身をすくめているようにしてるな。それをそっと抱きしめるのがママなんだ。
「そうよね。言わば操られてやっちゃったも同然だもん、ね」
そういってから、くすりとわらってね。
「でもあんたも凄いわね。私は結婚してからだけど、結婚するまえに・・だもんね」
【凄い事、さらっと言うねー】
まぁな。つーか昨今結婚が・・てほーが。まぁいいな。そういう事は。
「でもさ、せめての救いが横島クンだったんじゃない?」
と、ママさんが言うときっと見据えてな。
「何が救いよ!・・私は・・犯罪者じゃないの?」
これにはさすがのママさんも首をかしげてね。
「どうして?」
「だって・・私未成年者と・・・」
大爆笑はママさんだ。
「あんたねー。そこに金銭的な物が絡めばだけどね」
「・・でも・・私横島クンを傷物に、私のせいで」
おいおい。
「あのねー。女の子ならともかく、男の子には外的欠如はないでしょ?」
そんなことまでも解らなくなっていたのか。
と、そこに旦那の公彦が入ってくるが、何も言わずに座るだけだ。
「女の子の令子ならら別でしょ。なら責任とってもらいなさいよ。あの子にね」
「ちょ、ちょと待ってよ、ママわ、私は横島なんか」
あら、どうして、とはママさんだ。
「だって、私より年下だし、助平だし、それに・・第一高校生だし!」
【この台詞、問題あるのは、高校生ってダケだな】
まぁな。だがね。ここだけの話、ママさんにとっちゃどーでも良い事らしいな。
【だけど、パパの公彦氏は、どう思ってるんだ?】
あいつはね。娘にたいして自虐の念があるんだ。言わずともがなだろ?
【そうだな。だから黙っているのかな?】
まぁ、それは直ぐにわかるぜ。んで、ママさんはね、トンプソン、お前がさっきいった問題を次々とね。
「年下なんてかんけーないでしょ?助平なのは貴方がしっかりすればいいのよ」
でも、流石に高校生はまずいよねー。
だとさ。公彦氏も同感らしい。
「でしょ?若干あるけど、たいした問題じゃないない」
と、娘はね。
「でも・・横島クンは私のタイプじゃ・・」
「じゃあどんな人が?」
「うんとね。渋い男の人」
そりゃ、はなから除外されるな。
【横島坊にゃ渋さはないね】
「それで、私のやる事をナンでも許してくれて、頼り甲斐があって、それで・・・GSに理解を示してくれて」
ちょいとだけ、笑顔を見せてね。
「甘えさせてくれるひと」
だとよ。どーおもう?
【我侭だねー】
同感だ。だがね。美智恵ママの答えは違うな。
ママは大爆笑でね。
「あらら。横島クンは貴方のする事、なんでもゆるしてくれるんじゃないの?」
「えっ?」
そうだな。ぶっとばされても、金魚の糞だもんねー。
【まったくだぜ】
「頼り甲斐だって。もしさ。仕事で横島クン抜きだったら、どうよ?」
「えっ?そんな事、考えもつかなかったわ」
まるで所有物だな。
【まんまな】
「横島クンはGSになるでしょうしね。ほら理解もしてくれる!」
「でも・・」
「そうねぇ、渋さはないわねー、でもそれぐらいは良いじゃない」
「うー」
「それにね。男の渋さなんてのは、女房が作る物よ。ね、貴方」
公彦は頷くばっかりだ。
「でも!横島クンはスケベだもん!」
「それは貴方がそうならないよーにするのよ。旦那の管理も女房の勤めでしょ?」
【・・・やってないよね。美智恵隊長】
それだけ信用してるんだろ?旦那の事。
「でも、でも甘えられないわよ!!」
するとな。今まで黙っていた公彦氏がね。
「それは、お前が意図的に横島って奴に甘えないようにしてるからさ」
「当たり前じゃない。私はオーナーなのよ!」
公彦し、ちょいと肩をすくめてね。
「だがね。お前の本心は甘えたいのさ」
「・・・親父・・」
ずばりの一言だ。流石はテレパス。
「甘えな。横島とやらに、たっぷりと、身を任せて・・それにな」
くすりと笑って。
「この空間にもう一人、いるんだよね。まだ自我もない一人がね」
【えっ?それって!?まさか】
あぁ、きっと女の子になるであろう誰かがな。
おのずと、てめぇの腹をさする令子さ。
「嘘・・初めてであんなのだったのに・・・」
だがね。その顔には不安とか・・嫌な要素はなかったんだぜ。
「ほら、まだ大丈夫よ。おおいに暴れてらっしゃい。横島クンと」
「うん!絶対に幸せになってやるわよ、おなかの子供と」
そういうや、美神も外行きの服に着替えたのさ。
御互い、横島も美神も離れられない事は知ってたのさ。御互い最短コースで向ったから、
直ぐに合うのさ。
「横島クン!」
「美神さん・・・」
見詰め合う二人ってか。遠くから見ている美智恵夫妻も満足げさ。
【これで終り・・か。いや始まりだな】
おっと、もうちょっと語らせてもらおうか。
確認のキスが終わった後にな。美智恵ママが、
「ねぇ。二人ともちょっと付き合ってくれる?ううん近くよ」
と、車に乗せるとね。手回しがいいよ。ウエディングドレスにモーニングだ。
「そう。今の気持ちを忘れない為にも、ね」
そうだ。唐巣教会に向ったんだ。
おそらくは、西条が手回ししたんだろうね。顔見知りの連中が既に集まっていたのさ。
【おろ?横島結婚はできないよな?】
あぁ。だが法律で未成年の結婚式は禁じられてないぜ。真似事なんだがね。
紙切れ1枚有る無しの違いさ。
それでね。近くの連休に新婚旅行と来てるのさ。
【えっ?何処に行ったんだ?】
おめぇ、後見てみな。
【あっ!美神と横島!?どーしてだ??】
ふふ。いつも通り旦那が荷物持ちしているな。おや殴られたぜ。
【だけど・・何時もとちがうよーだな】
たりめーだよ。もう夫婦同然さ。ここからナルニアに向うのさ。
【そっか、横島側の両親と話すのか】
そうそう。おっと二人とも俺に気づいたか。
「・・・・!ラプラス!!」
よぉ。お二人さん、おめでとうよ。何で知ってるかって?俺を誰だと思ってるんだ?」
「いや、そんな事より貴様どうしてこんな所に・・」
何ってコーヒーを呑みにな。そうそう、一つ忠告するぜ。
「な、何よ」
「旦那に甘えな。美神令子さん、そして甘えさせてやれよ、美神忠夫」
けっ、らしくねぇな。二人とも顔を赤くしてぶっとんでいきやがったぜ。
【なぁ、ラプラスよ横島・・おっとと、旦那は一人っ子だろ?両親どうおもうんだろーな?】
まっ、悶着はあるが、両親ともわかってくれるぜ、なにしろほったらかしだったからな。
息子をさ。
【理解の有る良い親なんだな】
まぁな。それとこれから土産にかうグッチが物を言うんだぜ。おっと曇ってきたな。
ふむ。確実に雨が降る。雨の前に帰るぜ。おりゃ。
おっと、トンプソン、お前は日本に帰れ。
【えっ?】
もう大丈夫だ。誰からもさされねぇよ。それにな。とっとと、時代劇編おわらせろ。
【おぉ。そうするぜ】
そうそう。一つカディスって奴に謝って欲しい。おれはそろそろ体力の限界だ。
頼まれていた奴がいたんだが・・すまねぇ。時間がかかるか・・かそれとも、だ。
【あぁ、解ったぜ。でもお前コーヒー飲んだんじゃあ】
コーヒーぐらいで起きれたら楽さ。おや今飛行機が飛んでいったな。
【そうだな。アレは何処行きなんだ?】
ナルニアさ、そうアレに二人が乗ってるんだぜ。こういう時、何て言うか知ってるか。
【あぁ、一緒に言うか】
『ボン・ボヤ−ジュ(良い旅を)!!』

気が付くと、そこは一筋の陽光も蛍光灯もない薄ぐらい部屋である。ある特殊な牢屋だ。
貴方はどうしてもこの鬱蒼とした部屋の奥へ行かねばならなかった。
=ZZZ =
悪魔ラプラス、今は確実に寝ている。


FIN

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