ザ・グレート・展開予測ショー

未来掲示・本編!(トンプソン&ラプラスの語り特別編)


投稿者名:トンプソン
投稿日時:(02/ 1/19)

【なぁ、ラプラスの旦那、どうして今回ばっかりは本編なんだ?】
そいつはな。当然未来ってのは無限の可能性があるがよ、数字的に一番可能性があるのはやっぱ美神令子なんだ
【ほぉ、してそのくっ付き方は?】
そりゃ様々だな。なんとなーくくっ付いちまったり、おセンチ路線もあるし。
【んじゃさぁ、所謂『出来ちゃった婚』もあるのか】
くくくく。それはお前が『おいろけ妖精パウチ登場』でやってるじゃないか。
【それを言われると、立つ瀬がないなぁ。あんなん書いたから俺ここに来てるんだし】
と、俺はお前の妄想から派生するストーリーを完結させようじゃないか。
【そいつぁーありがてぇなぁ。ラプッチ】
まぁ。お前と俺の仲じゃないか、今日は客もいなぇーようだしな。
さて、と今美神は自己嫌悪を抱いてベットの中さ。
「・・・・・。どうしてよ」
パウチって妖精の仕業なんだがね。まさか自分から横島を求めるとは思っちゃいなかっただろうな。
にしても、トンプソンよおめぇもえげつない妖精よく思い出したな。
【それを言っちゃあおしめェよ】
おめぇは寅次郎かよ。だが美神にしてもな。車のオッサンと似たところがある。
恋愛にゃ弱いのさ。とことんな。だから寝こんじまうんだろうな。
【そういや横島は?】
あぁ、あの坊やか。情事の後ってのはさ、愛を語るのが通例だろ?だけどねぇ、
美神はこう言ったんだ。
「あんた、なにしてくれたの・・・よ」
それでボロ雑巾になるまでぶち叩かれれば立ち直っただろうがね。
「・・・・・私が連絡するまで、合いに来ないで」
【そらきっつい一言だねー】
けっ。ンなシチュエーションになった事ねぇだろーがてめぇは。と言う訳でな、
横島もずっと部屋にいるのさ。
「美神さん・・俺」
色々考えるんだろうがね。考えがまとまらねぇって奴さ。
考えるのもきついってんで、体を動かす。つまりは部屋掃除さ。
「・・・何時美神さんがきてもいいように」
って、呟きながらね、電話の前で待ってるのさ。
【そーやさー、事務所にゃ他の連中もいるよな。シロとかオキヌちゃんとか】
そうそう。それを忘れていた。ほれオキヌちゃんもパウチの毒牙にかかったろ?
それでなあまり体調が良くないってんで、
「唐巣神父殿にお伺いするで御座るか」
と、唐巣教会にいるのさ。シロは可哀想に肉を食わしてもらってないんだ。
【それきついねー】
だがね。見かねた黒い犬が猫を引き連れて肉を御裾分けしにきたんだ。
【黒の旦那がねぇ。まぁそうかもね】
かなり横道にそれちまったな。でだ、この二人を手助けする人物が現われるんだ。
「まったく。横島君はともかく令子ちゃんはもう大人だというのにねぇ」
ぶつぶついいながら、眼鏡を磨いているのは唐巣神父さ。ベットにはオキヌちゃんがいてね。
「神父さん・・私」
「えぇ、オキヌちゃんが横島君の事をにくからず思っているのは知ってますよ、でもね」
「一線越えちゃったんですよね」
「私は、神に仕える身としてでなく、個人で二人に行為の責任をとらせる積もりです。いいですか?」
オキヌちゃんはね、「はい」って答えてね。神父も満足げにね。
「有難う、オキヌちゃん」
と、言って電話をかけたのさ。
【相手は?】
横島美智恵夫妻にな。かいつまんで説明するとね。
『わかったわ。唐巣さん。私の娘の事ですもんね。令子は私が』
「そういうと思いました。じゃ私は迷える雄羊君の所にでも参りますよ」
そうパート分けになったのさ。
【ん?今おめぇ美神夫妻っていったよな?てぇ事は】
話は最後まで聞きなって。だがよそれだけは答えてやるか。そうだよ公彦も登場するよ。
じゃ先ずは横島サイドから参ろうか。
横島の住むアパートはチャイムなんて気の利いた物はねぇ。ドアを叩くのさ。
「美神さん!」
かと思いきや中年のオッサン、唐巣神父とね。もう一人ぬっと現われたのが、
「西条、どうしてココに?」
だが有無を言わさず拳骨をぶちかますのさ。鍛えている男が渾身の力でね。
「ないしやがんだ!」
負けじとくってかかる横島だ。肉体的にはともかく霊能力的には横島に分があるがね。
今回ばっかりはなぐられっぱなし。
恥じらいがある美神のガゼルパンチの比じゃねぇ。嫉妬ってやつが混じる拳でな。
唐巣神父も止める気配はまったく無い。
「や、止めてくれ西条!」
参ったの一言で西条は攻撃を止めるのさ。だが息があらくて肩が震えている。
「横島、貴様しでかしておいて、逃げるのか!」
「逃げる・・って何だよ?」
「なんだよじゃねーよ。横島、君は令子ちゃんと」
ちーとだけ赤面してね。
「契っちゃたんだろ?」
「そ。そうだけどさあ。有れは不可抗力っていうか」
それは神父も西条も知っているところでね。
「だがな。男はいい。女の子は失う物があるんだ。知ってるだろうが」
【知らない子は保険体育の先生にきーてみよー】
そのギャグは俺が前にやった。当然高校生にもなりゃ大なり小なりそっちの事はインプットされてるだろな。
「知ってるけど・・じゃ俺にどうしろと言うんだよ!」
すると、神父がね。
「慰めるのが男の子でしょうね。本来なら直ぐに」
「でも・・」
あまりにも突然の事過ぎて、何も考えられなかったんだろうね。
「そうでしょうね。それは認めます。でも今、君の行為は駄目だよ」
「駄目っすか、でも美神さんは俺に連絡するまで待てって」
するとね。大声で笑うのが西条だ。
「あははは!君は助平らしいけど、ガキンチョだね」
「どーせしがない、高校生ですよ」
そのしがない高校生は世界を救ったんだがね。
「いいかい。今令子ちゃんは情緒不安定なんだ、男は慰めるのが仕事だろうが」
「じゃ・・なんて言えばいいんだよ」
「自分で考えるんですね。私や西条君の言葉は君の言葉じゃない」
とは、唐巣神父だ。
「でも、俺、なんて顔して美神さんに合えばいいんだよ・・」
ちょいとだけ、沈黙があったがね。静寂は神父が破った。
「いいかい。横島君。パウチは所詮、色気をアップするだけだ。行為その物までは妖精の管轄じゃない」
「えっ?」
と、文字通り飛びあがった横島さ。
「私はパウチに取りつかれた事はないけどね。意思決定は本人さ」
「じゃあ美神さんは!」
「と、言う訳だ。横島君。さぁ行け、行かないと逮捕するぞ!」
もうイジイジはしてねぇぜ。バンダナを巻いて、何時ものジーンズに着替えて。
「言ってくるぜ。西条、有難うっす。唐巣神父」
一度顔をピシャピシャと叩いてからね。
「へっ、あの女は俺のもんじゃー」
だとさ。生意気な事いいやがるぜ。
【いや、俺はかっこいいと思うぜ】
それは主観の相違じゃねぇの?まぁそれで横島のアパートにゃ男二人が残るってね。
「よく、引きうけてくれました。西条君」
「神父・・」
煙草を咥え様とするがね。駄目なんだ。ライターを持つ腕が震えてやがる。
【西条も悔しかったんだろうね】
当然じゃねぇの?まぁ妹が取られたみたいな感じじゃねぇか。
もう一人の神父も一緒さ。
娘が嫁ぐ気分だろうよ。一時期美神令子の親代わりだったん・・だからね。
さて、ここは手狭になってきたな。新しく場所を移して語りなおそうか。
【そうだな。殺風景な牢獄からカフェテリアにでも移ろうか。俺が奢るぜ】
ほぉ、そいつはいい。500年ぶりに外に出るか。

【後半へ続きます】

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