ザ・グレート・展開予測ショー

音色(後編その四)


投稿者名:hazuki
投稿日時:(02/ 1/14)

―音は、旋律へと

全てが、尊いことを。
毎日をなにげない日常を健やかに、穏やかに過ごせることがどんなに幸せかを自分は知っている。
そしてそれを願っても叶えられない人間がいることも。
(…悔しい。)
音を紡ぐことをやめずにおきぬ。
涙が溢れそうになるのを必死でこらえながら笛を吹く。
こころに溢れる純粋な感情。
くやしい…くやしい…くやしい!
鮮烈すぎて眩暈がする。
なにが悔しい?
ちからが足りない事が?
いや。違う
―こんな子がいることがだ。
こんなにいきたいと思っている子が死ななきゃいけないことが。
幸せになれないことが。
なにも
いやただ一つの事しか出来ない事が
ひどく、悔しい。
だが、こんなことを悔しいと思っても仕方がない。
―なぜなら、もう死んでいるから。
涙を流しても、叫んでも、苦しんでももちろん悔しいと思っても死者が生き返ることはなく、だからこそ、いまある生が、素晴らしいといえるものになるのであろう。

だけど、仕方が無いということが分かっていても、悔しい。
わかってる。
ここで泣いてもなんにもならないことも。
出来る事なんて自分にはひとつしかない事も。
ただただ悔しさに歯噛みするなんて、悲しむなんて単なる自己陶酔にしか見えない。
そんなことは、後からできる。

今はできることを―

涙を押し戻すかのようにおきぬは瞳を閉じる。
脳裏に映るのは―楽譜
ある唄を、その音を書いた楽譜。
かたかたと足が震える
その楽譜をもらったのは、今日。
何度もさらって覚えてはいるが、まだ一度もその音を紡いでいない。
だけど
何度も何度も唄った唄だ。
だれよりも知っている。
―大丈夫、できる。
自分にいいきかせるようにおきぬ。

手の動きが変わる
空気が、全てが
―そして音色が、音が変わる。
それまで、ちからを放つために紡がれた音が
力を引き出す媒体として存在していた音が変わる
その音自体に、ちからが宿るものとして

つづく
どうしよー全然おもしろくない(涙)←しかもわかりにくいです。

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